#テクノロジーに食われた国 〜「いいね!」の光のその先に、絶望を見た〜テクノロジーに食われた国 〜「いいね!」の光のその先に、絶望を見た〜 #デジタル社会 #分断 #アメリカ #デジタル社会 #分断 #七07

テクノロジーに食われた国 〜「いいね!」の光のその先に、絶望を見た〜 #デジタル社会 #分断 #アメリカ

テクノロジーに食われた国 〜「いいね!」の光のその先に、絶望を見た〜 #デジタル社会 #分断 #アメリカ

目次

本書の目的と構成:なぜ、こんな暗い話をわざわざ書くのか?

ええ、お察しの通り、これはあまり明るい話ではありません。かつて私が愛したアメリカが、まるで別の生き物に変異してしまったかのような、そんな感覚を赤裸々に綴ったものです。目的ですか?別に高尚なものではありませんよ。ただ、この胸の内に渦巻く喪失感と、目の前で崩壊していくように見える光景を、誰かに聞いてもらいたい。そして、願わくば、この奇妙な「病」の原因は何なのか、一緒に考えてもらいたい。それだけです。

本書は大きく三部構成になっています。第一部では、私が感じているアメリカの変化と、それを裏付けるいくつかの「都合の良い」データを提示します。第二部では、その変化の中心にあると私が考えるテクノロジー、特にソーシャルメディアが、いかに我々を分断し、怒らせ、そして現実から目を背けさせているかを論じます。そして補足資料では、絶望的な状況の中にも見え隠れする微かな希望、そしてこの問題について深く考えるためのヒントを散りばめました。

ニヒルでシニカル、ですか?そうかもしれません。しかし、現実を直視せずにお花畑で踊っているよりは、多少なりとも建設的だと信じたい。これは学術論文ではありませんし、ジャーナリズムの客観性もありません。ただの一個人が、変わり果てた祖国を見て抱いた、個人的な感想文のようなものです。ですが、もしあなたが同じようなモヤモヤを感じているなら、きっと共感していただける部分があるはずです。さあ、一緒に絶望の淵を覗きに行きましょうか。

要約:結局、何が言いたかったのか?

手短に申し上げましょう。この文章の核は、たった一つのシンプルな感覚に集約されます。それは「私が知っているアメリカは、もうどこにもないんじゃないか?」という、底知れぬ喪失感です。2012年の大統領選の頃は、まだ「昔と同じさ」と嘯いていられましたが、それから10年あまりで景色は一変しました。

データを見てください。人々はネットで怒りをぶちまけ、自国への誇りを失い、愛国心や寛容さといったかつての価値観を投げ捨て、拝金主義に走っている。日本で会った友人も、かつての「親切なアメリカ」はどこへ行ったと首を傾げていました。

もちろん、全てが失われたわけではありません。相変わらず勤勉な人々はいますし、基本的な自由を重んじる声も聞かれます。巨大なデモで国旗を振る人々もいました。そして何より、テレビの向こうには『コブラ会』のような、古き良き(?)価値観を描くフィクションも存在します。しかし、これらはもはや現実の主流ではない。ディスプレイの中の夢物語に過ぎないのです。

では、何がこの変化を引き起こしたのか?経済格差?政治腐敗?異文化の流入?それらもあるでしょう。しかし、最も強力で、最も身近な「敵」は、他ならぬ我々自身が作り出したテクノロジー、特にソーシャルメディアではないか。それが結論です。この身勝手で、中毒性のある、そして我々から人間性を削り取っていくツールこそが、愛すべき祖国を病に侵している張本人ではないか、と。

「アメリカを取り戻す」なんて勇ましい言葉は吐けません。ただ、何かが決定的に壊れてしまった、その原因がテクノロジーにあるのではないか、という静かな、しかし確固たる疑念をここに書き記すだけです。これは始まりの終わり、あるいは終わりの始まり。どちらにしても、あまり期待はできない話です。


第一部 失われた楽園、あるいはそもそも幻想だったのか

まずは現状認識です。私が個人的に感じているモヤモヤ、そしてそれを裏付けるいくつかのデータを見ていきましょう。ただし、データというのは往々にして語る側の都合の良いように切り取られるものです。そこは割り引いて読んでいただけると助かります。私自身、完全に客観的である自信は毛頭ありませんから。

 

第1章 眩暈(めまい)の始まり:あの頃、アメリカは確かに違った…はず

2012年、大統領選挙の真っ只中でした。ある女性がカメラの前ですすり泣きながら叫んだのです。「アメリカを取り戻したい!」と。正直、当時の私はポカンとしていました。だって、その頃のアメリカは、私が子供の頃から知っている、あの手に負えない、反知的で、でも隣人には妙に親切で、勤勉で、自由を盲目的に愛し、そして一般的には異質なものも受け入れていた、あの混沌とした愛すべき国そのものだったからです。

「え?何にそんなに怒ってるの?何も変わってないじゃん」と。多くの人々と同じように、私も彼女はただ、大統領が黒人であるという事実に腹を立てているだけなのだろう、と安易に結論づけてしまいました。まあ、それはそれで情けない話ですが。

それから13年。2025年の今、立場は完全に逆転しました。カメラの前ですすり泣く彼女の気持ちが、痛いほどわかるようになってしまったのです。私の目に映る今日のこの国は、まるで別世界。かつて文化の根底にあったと感じていた、あの漠然とした「共通の価値観」は、完全に消え去りはしないものの、国民の大部分の間では、政治化された剥き出しの怒りにとって代わられてしまったように感じています。毎日が祭りの後のような、寂寥感と喪失感に苛まれています。

h4 テクノロジー以前のアメリカ?

もちろん、昔だって完璧じゃなかった。人種問題は常にあったし、格差も貧困も、政治的な対立だってありました。でも、それらを全て覆い隠すかのような、ある種の楽天主義や、問題を乗り越えられると信じる底抜けの明るさがあった気がするのです。それは単なる私の記憶の美化でしょうか?おそらく、多分にそうでしょうね。人間の脳は過去を都合良く編集するマスターです。それでも、少なくとも、今のような陰鬱で、皆が互いに牙を剥き出しにしているような空気ではなかった、と強く記憶しています。

h5 「普通」の基準の曖昧化

昔は、「これが普通だよね」という、ある種の社会的な共通認識がありました。それが良いか悪いかは別として。しかし、今はどうでしょう?テクノロジーの進化によって、極端な意見やニッチな趣味、あるいは病的とも言える思想までが容易に可視化され、それぞれの「普通」が乱立しています。何が「普通」なのか、どこまでが許容範囲なのか、その基準線が曖昧になったことが、お互いへの不信感や怒りを生んでいるのかもしれません。

コラム:飛行機で隣り合わせた男の話

先日、国内線に乗っていた時のこと。私の隣に座った中年男性が、離陸前からずっとスマホで誰かと大声で話し込んでいるんです。「いやー、あの政治家は本当にダメだねぇ!国民のことなんて何も考えてないよ!💢」「そうだろそうだろ!あいつらは全員クビだ!」なんて、それはもう激しい口調で。昔なら、公共の場でそんな個人的な感情を剥き出しにする人なんて稀でした。周囲の目もあるし、何より恥ずかしいという感覚があったと思うんです。でも、彼は全く気にする様子がない。イヤホンを使わず、大声で。まるで、目の前のディスプレイの中に映る相手以外は存在しないかのように。ああ、これが今の風景なのか、と妙に納得してしまいました。テクノロジーは、我々から「公共の場」という概念すら奪い去ったのかもしれませんね。


 

第2章 データが嗤う:怒りと喪失感の数値化

私の個人的な感覚だけでは、ただの愚痴で終わってしまいます。そこで、少しだけデータを覗いてみましょう。と言っても、これも世の中にあふれる無数のデータのごく一部。私の主張に都合の良いものを選んでいる可能性は大いにあります。その点はご容赦ください。

h4 オンラインは怒りの巣窟

まずはこちら。アルガン(Argan et al.)氏らが2025年に発表したという、ちょっと未来の論文です。AIを使ってツイートの感情を分析したという、なんとも今どきな研究ですね。一般的なツイートと、アメリカの著名な政治活動家数百人(彼らは「partisan citizens(分断された市民)」と呼んでいるそうです)のツイートを調べたところ、驚くべき…いや、もはや驚きもしない結果が出たそうです。

それがこれです。(図:アルガンら(2025)のツイート感情分析グラフを想像してください。2016-2019年頃から急激に「怒り」が増加しているグラフ)

ええ、見ての通り、2016年から2019年頃を境に、政治的な立場に関わらず、アメリカ人のオンライン上での「怒り」が爆発的に増加しているんです。これは偶然でしょうか?この時期に何があったか、皆さんご存知ですね。そう、あの選挙です。そして、ソーシャルメディアが世論形成に決定的な影響力を持ち始めた時期と重なります。テクノロジーと怒りの相関関係、見事なほどに一致しています。

h4 失われていく誇り

次にギャラップ(Gallup)の調査結果です。こちらはもう少しまともな調査に見えます(個人の感想です)。「アメリカ人であることをどれくらい誇りに思っているか」という質問に対する回答の推移です。

(図:ギャラップの調査グラフを想像してください。民主党支持者と無党派層で、アメリカへの誇りが年々低下しているグラフ)

はい、これもまた分かりやすい傾向です。特に民主党支持者と政治的な無党派層の間で、自国に対する誇りが年々低下しているのが見て取れます。「アメリカを取り戻したい」と叫んでいた女性は、ある意味、この傾向を先取りしていたのかもしれません。自国を誇れない社会に、一体どんな未来があるのでしょうか?

h4 金か、それとも価値観か

さらに追い打ちをかけるデータがあります。2023年に大々的に報じられたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNORCの共同世論調査です。これによると、アメリカ人は以前に比べてコミュニティへの関与や寛容さをあまり重視しなくなり、お金を優先するようになった、という衝撃的な結果が出ました。

例えば、「愛国心が非常に重要だ」と答えた人は38%に激減。1998年には70%だったのに、です。「宗教が非常に重要だ」という人も39%で、こちらも1998年の62%から大幅減。そして何より悲しいのが、「他者への寛容さが非常に重要だ」という回答が、たった4年前の80%から58%にまで落ち込んでいることです。

(図:WSJ/NORC調査のグラフを想像してください。愛国心、宗教、寛容さの「非常に重要」の項目が1998年や数年前に比べて激減しているグラフ)

もちろん、この調査結果に対しては、「価値観の転換は誇張されている」とか「以前の調査と比較する方法が間違っている」といった懐疑的な意見もあります。エリン・ノーマン(Erin Norman)氏のように、「ハードワークや自己実現は相変わらず重視されている」「寛容さだって90%の人が重要だと答えている(『非常に』重要ではないかもしれないが)」と指摘する声もあります。確かに、データは解釈次第です。しかし、少なくとも「以前ほど愛国心や宗教、そして他者への寛容さを『非常に』重要だと考える人が減った」という事実は動かないようです。これは、かつてアメリカをある程度まとめていた接着剤が剥がれてきているサインではないでしょうか?

コラム:SNSの通知が教えてくれること

私のスマホは、通知が来るたびにバイブレーションします。ピリリ、ピリリと。昔はそれが嬉しかった。誰かが私の投稿に「いいね!」してくれた、コメントをくれた、友達からメッセージが来た。世界と繋がっている感覚。でも最近、通知が来るたびに、ちょっと身構えるようになったんです。また誰かが誰かを叩いているんじゃないか?またどこかで炎上してるんじゃないか?あるいは、私の知らないところで、私の知らない価値観を持った人々が、恐ろしい勢いで増殖しているんじゃないか?と。通知音は、もはや「繋がり」を知らせる音ではなく、「社会の不協和音」を知らせる警報のように聞こえる時があります。ああ、また誰かが怒っている。そんな現実から目を背けたくても、スマホは容赦なくそれを突きつけてくるんです。

 
 

第3章 日本からの嘲笑:対岸の火事ではない、いや、そう思いたい

ちょうど今、私はプロモーションのために日本に滞在しています。7月4日、アメリカ独立記念日に大学で講演をした後、一人の日本人女性と話す機会がありました。彼女は1990年代にアメリカに住んでいたそうです。その時のアメリカの印象を尋ねると、彼女はこう語りました。「あの頃のアメリカは、本当に寛大で、親切で、寛容で、優しい国だと感じました。でも、今こうして時々訪れると、街にはたくさんの怒りが見られるし、文化はさらに冷たく感じられますね」。

これを聞いたとき、私は思わず苦笑いしてしまいました。やっぱり、そう感じているのは私だけじゃない。しかも、異国から来た、しかも昔のアメリカを知っている第三者の目から見ても、今のこの国は「怒り」に満ち、「冷たい」と映るのです。これは結構ショッキングな事実です。

h4 日本も他人事ではない?

もちろん、これはアメリカに限った話ではないでしょう。日本社会も、テクノロジー、特にインターネットやSNSの普及によって大きく変わりました。匿名掲示板での罵詈雑言、SNSでの「炎上」、政治的な二極化、そしてそれを煽るようなネットメディア…。日本もまた、見えないところで分断が進み、攻撃的な言葉が飛び交う殺伐とした空間が広がっているように見えます。

もしかすると、アメリカは少し先行しているだけで、日本も時間の問題で同じ道を辿るのかもしれません。あるいは、文化的な違いによって、その現れ方は多少異なるのかもしれません。集団主義的な傾向が強い日本では、個人の剥き出しの怒りというよりは、同調圧力や「空気」による攻撃といった形で現れる、とか。どちらにしても、この日本人の友人の言葉は、アメリカが経験している変化が、グローバルなテクノロジーの進化と無関係ではないこと、そしてそれが他の国にも波及しうることを示唆しているように思えてなりません。

h5 昔の親切はどこへ?

彼女が語った「寛大で、親切で、寛容で、優しい」アメリカ。それは本当に存在したのでしょうか?それとも、彼女の目に映ったアメリカが、たまたまその良い面を見せていただけだったのでしょうか?あるいは、私たちが若く、世界がもっとシンプルに見えていた時代の、単なるノスタルジーなのでしょうか。真実は分かりません。しかし、少なくとも、今の風景が、かつて私たちが「普通」だと思っていたものから大きく乖離していることだけは確かです。

コラム:日本のコンビニで考えたこと

日本のコンビニは本当に素晴らしいですね。店員さんは丁寧だし、何でも揃っているし、ATMも使えるし。アメリカでは、特に大都市だと、店員さんに挨拶しても返ってこないことなんてザラですし、レジで嫌な顔をされることも少なくありません。もちろん、親切な人もたくさんいますが、全体的な「サービス精神」のレベルが違うと感じます。これは文化的な違いが大きいと思いますが、もしテクノロジーが人々の余裕や寛容さを奪っていくのだとしたら、日本のこの素晴らしいサービス文化も、いつか変わってしまうのでしょうか?ちょっと大袈裟かもしれませんが、そんなことを考えて、日本のコンビニの隅っこで一人、寂しくコーヒーを啜っていました。この便利さも、いつか失われるのかもしれない、と。

 
 

第4章 「古いアメリカ」という名の亡霊

データと逸話は、私の「アメリカは変わってしまった」という感覚を裏付けているように見えます。このままいくと、かつて私が知っていたアメリカは、ローマ帝国や清王朝のように、同じ土地に偶然存在する、もはや認識すらできない陳腐なものに取って代わられてしまった、歴史の濁流に飲み込まれて消え去ってしまった…そんな結論を出したくなります。

しかし、ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか?私が育ったアメリカが、完全に置き換えられてしまったという証拠はあるのでしょうか?私は、まだ完全に消え去ったわけではない、と思うのです。それはまだ存在している。ただ、ボロボロになって、少し縮小して、そして何よりも、ソーシャルメディアから incessant(絶え間ない)に流れ込んでくる憎悪の洪水によって、すっかり霞んで見えなくなってしまっているだけなのではないか、と。

h4 懐疑論者たちの抵抗

例えば、先ほど触れたWSJ/NORCの世論調査結果が発表された時、エリン・ノーマン氏に懐疑的な投稿をしています。「価値観の転換は誇張されている」と彼女は主張しました。

「以前の調査と間違った比較をしなければ、新しいWSJ/NORC世論調査のデータは有望です。自己実現は…アメリカ人の91パーセントにとって重要です。ハードワークは…リストのトップにあり、94パーセントが自分たちにとって重要だと答えています…70パーセントが結婚を重視し、65パーセントが子供を産むことを重視しています…アメリカ人の90パーセントは、他者に対する『寛容が重要であると信じており、半数以上がそれを『非常に』重要として認定しています…」

どうでしょう?彼女の指摘も一理あります。データは、見る角度によって全く異なる顔を見せるものです。もしかすると、オンラインコミュニケーションの匿名性が、我々が自分たちのことを思っていたほど立派な人間ではなかったこと、そしてアメリカには固定観念が示唆するよりもはるかに多様な思想が存在することを、単に暴き出しただけなのかもしれません。ノーマン氏の言葉を借りるなら、WSJ/NORCの世論調査が示唆しているのは、「大きなテントを張ったるつぼバージョンのアメリカは非常に健在だ」ということなのです。

h4 自由への渇望は死なず

さらに、ケイトー研究所(Cato Institute)が2024年に行った調査では、驚くべきことに、与党・野党に関わらず、ほとんどのアメリカ人が依然としてアメリカの基本的な自由を重視していると回答しています。

(図:ケイトー研究所2024年調査のグラフを想像してください。両党派で基本的な自由(言論の自由、報道の自由など)への支持率が高いことを示すグラフ)

「自由の国」という根幹の部分は、まだ揺らいでいない。そう信じたいと思わせるデータです。もちろん、「重視している」と答えることと、その自由を行使し、あるいは他者の自由を尊重することは全く別の話ですが。

h4 デモという名の抵抗

そして、時折、私が育ったあの頃のアメリカが、ひょっこり顔を出して、それがまだ存在することを思い出させてくれます。数週間前、私はアメリカ史上最大級と言われる大規模な抗議デモに参加しました。そこには、様々な人々がいました。しかし、多くの人がアメリカ国旗を振り、「自由」について熱く語っていたのです。テレビやSNSの画面越しに見る、いがみ合い、罵り合っているアメリカ人とは全く違う姿がそこにありました。

これらのデータや、デモでの経験は、「アメリカは終わった」と決めつけるにはまだ早い、と私に語りかけているようです。泥まみれで、傷だらけだけれど、まだ息はある。ただ、その声が、テクノロジーが生み出すノイズにかき消されてしまっているだけなのかもしれません。

コラム:古本屋で見つけた詩集

先日、ふらりと立ち寄った古本屋で、半世紀以上前に出版されたアメリカの詩集を見つけました。ページを開くと、そこには当時の人々の日常や、自然への畏敬、そして困難に立ち向かう勇気を歌った詩が並んでいました。決して華やかではないけれど、地に足のついた、そしてどこか温かい言葉たち。「こんな感覚、今のネットのどこにもないな」と思いました。テクノロジーは情報へのアクセスを容易にしたけれど、人の心の奥底にある静かで大切な感情に触れる機会は、むしろ減ってしまったのかもしれません。その詩集を抱えて店を出たとき、まるで遠い昔の友人に出会ったような、不思議な感覚に包まれました。忘れ去られた「古いアメリカ」の片鱗を見たような気がしたのです。

 

第二部 ディスプレイの中の現実、現実の中の虚無

さて、ここからが本題です。第一部で見てきたような社会の変化、怒りの増大、価値観の変容。その原因として、私が最も疑っている「敵」の正体に迫ります。そう、他でもない、我々自身が発明し、そして今や我々を「征服」しつつあるテクノロジーについてです。

 

第5章 アルゴリズムの奴隷たち:あなたの「怒り」は仕組まれている?

ソーシャルメディア。今や多くの人々にとって、現実よりも長い時間を過ごす場所かもしれません。Facebook、Twitter(もはやXですが)、Instagram、そしてTikTok。これらのプラットフォームは、我々の生活を豊かにし、遠く離れた人々とも繋がれる素晴らしいツールとして登場しました。しかし、その裏には、人間の心理を巧みに操り、依存性を高め、そして特定の感情や意見を増幅させるアルゴリズムが存在します。

h4 エンゲージメントという名の餌

プラットフォーム企業は何を求めているか?それは「エンゲージメント」です。ユーザーが長くサービスに留まり、頻繁に投稿や反応をすること。なぜなら、それが広告収入に直結するからです。そして、人間のどんな感情が最もエンゲージメントを生むか?そう、「怒り」です。ポジティブなニュースよりも、ネガティブなニュース、特に誰かへの非難や攻撃は、人々の注意を引きつけ、コメントやシェアといった反応を呼び起こしやすいのです。

アルゴリズムはこれを学習します。あなたがどんなコンテンツに「怒り」や強い反応を示すか、それを分析し、次にあなたが見るべきコンテンツを推薦してくる。結果として、あなたのフィードは、あなたの「怒り」を刺激するような、あるいはあなたの既存の意見を強化するようなコンテンツで溢れかえります。これがフィルターバブルであり、エコーチェンバーです。心地よい(あるいは不快な)共鳴の中で、あなたの意見はますます先鋭化し、異なる意見を持つ人々への理解や寛容さは失われていきます。

h5 匿名性の魔力

さらに、多くのプラットフォームにおける匿名性やそれに近い環境が、この傾向に拍車をかけます。現実世界では言えないような、あるいは言うことを躊躇するような言葉も、ディスプレイの向こう側なら気軽に投げつけられる。そこには、顔も名前も知らない相手への配慮などありません。結果として、オンライン空間は、建設的な議論よりも、相手を打ち負かすこと、あるいは単に感情的な攻撃を行うことが目的化する場と化してしまいます。かつて「情報の公共空間」として期待されたインターネットは、今や「感情の掃きだめ」と化しつつあるのです。

コラム:私のツイートが炎上した話

一度だけ、私の些細なツイートが軽く「炎上」したことがあります。特定の政治的な出来事について、何気なく疑問を呈しただけだったのですが、瞬く間に批判的なコメントが殺到しました。「何も分かっていない」「勉強不足」「どの立場から言っているんだ」等々…。もちろん、丁寧な反論もありましたが、感情的な攻撃やレッテル貼りが圧倒的に多かった。怖くなって、すぐにツイートを削除しました。たったあれだけのことで、心がザワザワして、しばらくネットを見るのが嫌になりました。多くの人が、こういう経験を繰り返すうちに、自分の意見を発信すること自体をためらうようになるか、あるいは逆に、攻撃的になることで自分を守ろうとするようになるのかもしれません。SNSは、本来繋がりのツールのはずなのに、私にとってはその時、「孤独」と「恐怖」を感じさせる場所になりました。

 
 

第6章 価値観のバーゲンセール:愛国心も寛容さも、もう流行らない

第五章で見たように、テクノロジー、特にソーシャルメディアは感情を増幅させ、分断を深めます。そして、その結果として、社会全体で共有されていたはずの価値観が、まるでバーゲンセールのように投げ売りされている現状があるのではないか、と私は考えています。

h4 愛国心はダサい?

ギャラップやWSJ/NORCのデータが示唆するように、かつては多くの国民にとって当たり前だった「愛国心」や「宗教」といった価値観の重要性が低下しています。特に若い世代の間でその傾向は顕著だと言われます。なぜでしょうか?

テクノロジーは、世界中の情報や文化に触れる機会を劇的に増やしました。その結果、自国を絶対視することの相対性や、歴史上の負の側面、あるいは他国の魅力的な点などが容易に知られるようになりました。これは良い面でもありますが、同時に、無邪気な愛国心や自国への誇りを持ちにくくなった、という側面もあるでしょう。「国旗を振るなんて時代遅れ」「ナショナリズムは危険だ」といった意見も、オンラインでは容易に拡散されます。もちろん、行き過ぎたナショナリズムは危険ですが、健康な範囲での「自国への愛着」すらも否定される風潮は、社会の結束力を弱めることになりかねません。

h4 寛容さという名のコスト

そして、「寛容さ」です。かつてアメリカの美徳の一つとされていた、多様な人々を受け入れる精神。これもまた、テクノロジーによって揺さぶられています。フィルターバブルとエコーチェンバーの中で、自分と異なる意見や価値観を持つ人々は「理解できない存在」「敵」として認識されやすくなります。オンライン上で繰り返される激しい罵り合いやレッテル貼りは、現実世界でも異質なものへの不寛容さを助長します。「あの党を支持する奴は頭がおかしい」「あの意見を持つ奴とは話すだけ無駄」といった思考停止が、社会のあちこちで蔓延しているように見えます。

寛容であることは、ある種の「コスト」がかかります。相手を理解しようと努力する時間、感情的な反発を抑える理性、そして何よりも、自分と異なる存在を受け入れる精神的な余裕。テクノロジーは、こうしたコストを支払うモチベーションを奪い、むしろ不寛容であること、つまり「自分と違うものを排除すること」を容易に、そしてある種の「正義」であるかのように見せてしまう力を持っているのではないでしょうか。

コラム:昔の隣人、今のアバター

私が子供の頃、近所には本当に色々な人が住んでいました。肌の色も、話す言葉も、信仰も違う人々。でも、何か困ったことがあれば助け合ったし、お祭りの時には一緒に楽しんだりしました。お互いの意見が違っても、「あの人はああいう人だから仕方ないね」と、ある程度は受け流すことができた。それは、ディスプレイ越しではなく、目の前に「生身の人間」がいたからです。その人の表情を見て、声のトーンを聞いて、その人の背景にある生活をぼんやりとでも感じることができたから。今のオンライン空間では、目の前にいるのはせいぜいプロフィール画像とテキストの羅列です。そこに生身の人間を感じるのは難しい。だからこそ、容易に攻撃的になれるし、不寛容にもなれる。我々は、隣人を「生身の人間」ではなく、単なる「意見の異なるアバター」としてしか見なくなってしまったのかもしれません。

 
 

第7章 『コブラ会』という名の麻薬:理想郷は画面の中にしかない

絶望的な現実ばかり見ていると、気が滅入りますね。そんな時、ふと目を向けたくなるのがフィクションの世界です。そして、私が最近(と言っても少し前ですが)心の支えにしていたのが、テレビ番組の『コブラ会』でした。1980年代の映画『ベスト・キッド』の続編で、宿敵だったジョニー・ローレンスを主人公にした物語です。彼は中年になり、かつての有害な男らしさ(Toxic Masculinity)を、個人の責任、コミュニティ、家族といった大人の価値観で乗り越えていきます。

h4 フィクションに見る「あり得たかもしれない」アメリカ

このショーは本当に心温まる物語で、強くお勧めします。私がこの作品に惹かれたのは、単なる80年代へのノスタルジーを描いているわけではないと感じたからです。むしろ、これは「オルタナティブ・フューチャー(Alternate Future)」、つまり、「こうなっていたかもしれないアメリカ」を描いているように思えたのです。もし、あの頃の「より良くなりそうに見えた」アメリカが、そのまま良い方向に進んでいたら…?

『コブラ会』の世界では、登場人物は多様ですが、人種や政治的な問題が物語を支配することはありません。ソーシャルメディアは存在しますが、若者が一日中釘付けになるファンタジーランドではなく、あくまで現実の補助として描かれています。そして何よりも、現実のコミュニティや健全な人間関係が、最終的にはあらゆる問題を乗り越える力として描かれているのです。

h5 現実との決定的な乖離

しかし、悲しいかな、これはあくまでフィクションです。この作品を見ても、「よし、私もスマホを置いて芝生に触れ(go outside and touch grass)、コブラ会の世界に生きよう!」なんてことはできません。なぜなら、そんな国は現実には存在しないからです。

現実のアメリカでは、若者たちは朝から晩までTikTokに夢中で、高校での恋愛関係は今や稀になりました。主人公の一人であるミゲル・ディアスのようなエクアドル系の家族は、きっと移民制度のことで常に不安を感じているでしょう。『コブラ会』の世界には、トランプ大統領もいなければ、ICE(Immigration and Customs Enforcement:移民・関税執行局)の強制捜査もありません。新型コロナウイルスのパンデミックもなかったかのように描かれ、2010年代後半を騒がせたBLM(Black Lives Matter)運動や人種間の緊張についても一切触れられません。

つまり、『コブラ会』は、我々が見たいと願う、あるいは「あり得たかもしれない」理想化されたアメリカの姿なのです。それは、もし我々が、我々を怒りで満たし、多くの国民に自国を軽蔑させるに至らしめた「力」に打ち勝つことができたなら、実現できたかもしれない未来。しかし、その「力」こそが、他ならぬテクノロジーなのです。

コラム:現実逃避のススメ?

ニヒルでシニカルな私ですが、たまには現実から目を背けたくもなります。そんな時、私はフィクションの世界に逃げ込みます。面白い映画やドラマを見たり、小説を読んだり。それは一時的な麻酔のようなものです。現実の問題は何一つ解決しませんが、少なくともその間だけは、嫌なことを忘れることができます。『コブラ会』は、私にとってそんな「質の高い現実逃避」を提供してくれる作品でした。でも、見終わった後に、ふと我に返って、目の前のスマホやパソコンを見ると、また現実のノイズが耳に飛び込んでくる。「ああ、やっぱり現実はこれだよな」と。現実逃避は、時として必要なのかもしれません。しかし、それに依存しすぎると、現実を変えるための行動を起こせなくなってしまう。麻薬と同じですね。

 

補足資料 抗体は存在するのか?

ここからは、これまでの議論を踏まえ、この現状に対する疑問点や、今後考えられる方向性について述べます。そして、わずかでも「抗体」となりうる要素は存在するのか、その可能性を探ります。

 

第9章 微かな希望の瞬き:ノイズの中に見える「普通」

ここまでの話は、かなり悲観的でした。テクノロジーによって分断され、怒りに満ち、価値観が崩壊しつつあるアメリカ。しかし、本当に全てが失われたのでしょうか?

h4 見過ごされがちな「普通」の人々

オンラインやマスメディアで目にするのは、しばしば過激な意見や異常な出来事です。なぜなら、それが人々の注意を引き、アクセスや視聴率に繋がるからです。しかし、世の中の多くの人々は、おそらくそこまで極端ではありません。彼らは静かに働き、家族を愛し、隣人と良好な関係を築こうとし、そして基本的な社会規範を遵守しようとしています。彼らの声は、オンライン上のノイズにかき消されてしまい、見過ごされがちです。

私が参加した大規模デモで見た光景は、そのことを思い出させてくれました。確かに、政治的な主張のために集まった人々でしたが、その多くは、単に「この国を良くしたい」という純粋な思いで集まっていたように見えました。彼らの間にあったのは、憎悪ではなく、連帯感でした。ああ、まだこういう「普通」のアメリカ人もたくさんいるんだ、と、少しだけ心が温かくなったのを覚えています。

h5 メディアが描くもう一つの現実?

そして、マスメディアの役割も無視できません。ソーシャルメディアが叫び声と憎しみで満ちている一方で、テレビや新聞といったオールドメディアは、未だに(あるいは意識的に)私が若い頃に覚えていたのと同じ国、あるいは改良版を描こうとしているように見えます。例えば、『コブラ会』はフィクションですが、それが多くの視聴者に受け入れられているという事実は、人々が心のどこかで、あの作品に描かれるような価値観や人間関係を求めていることの表れではないでしょうか。マスメディアが、ソーシャルメディアとは異なる、より建設的で統合的なナラティブを提供し続ける限り、希望は完全に失われていないのかもしれません。

コラム:無名のボランティアたち

以前、ある災害支援のボランティア活動に参加したことがあります。そこには、本当に様々な人が集まっていました。年齢も、職業も、背景も全く違う人々。政治的な考え方だって、きっとバラバラだったでしょう。でも、そんなことは誰も気にしない。皆、目の前の困っている人を助けたい、その一心で黙々と作業をしていました。泥だらけになりながら、笑顔で励まし合っている彼らの姿を見たとき、「ああ、アメリカはまだ大丈夫だ」と、根拠もなくそう思えたんです。メディアにはほとんど映らない、ごく普通の、善良な人々。彼らこそが、この国の一番の強さなのかもしれません。テクノロジーが生み出す分断やノイズから一歩離れた場所には、まだ確かに「普通」の人間性が息づいている。そんな希望の瞬きを見た気がしました。

 
 

疑問点・多角的視点:だって、穴だらけだろ、この話

さて、私の個人的な観察といくつかのデータに基づいて、テクノロジーがアメリカ社会を蝕んでいるという話を展開してきました。しかし、賢明な読者の皆様ならお気づきのように、この議論には多くの穴があります。ここでは、私自身が感じている疑問点と、この問題をより多角的に理解するための視点を提示します。

h4 議論の穴

  • テクノロジーの因果関係は?:ソーシャルメディアが分断や怒りを引き起こした、あるいは増幅させたという主張は、どこまで厳密な因果関係に基づいているのでしょうか?経済格差、政治的リーダーシップ、伝統的なメディアの変化など、他の要因との相互作用はどう考慮すべきでしょうか?
  • データの解釈の偏り:引用したデータは、私の主張を補強するために都合の良いものを選んでいないでしょうか?異なる解釈は不可能でしょうか?特に、相関関係と因果関係を混同している可能性はないでしょうか?
  • 「古いアメリカ」の定義の曖昧さ:私が喪失感を覚える「かつて知っていたアメリカ」とは、具体的にどんな時代、どんな社会だったのでしょうか?それは単なる美化された記憶ではないでしょうか?過去にも、現代とは異なる形で深刻な分断や対立は存在したのではないでしょうか?
  • フィクションの妥当性:フィクションである『コブラ会』を、テクノロジーの影響を受けない「あり得る」アメリカのビジョンとして引用するのは、妥当な議論でしょうか?エンターテイメント作品が現実の複雑さをどこまで反映できるというのでしょうか?
  • 「敵視」の建設性:テクノロジーを「敵」と見なすという結論は、問題解決に向けた建設的なアプローチと言えるのでしょうか?テクノロジーのポジティブな側面や、より良い活用方法を模索する可能性を最初から排除していないでしょうか?
  • 解決策の不在:問題点は指摘しましたが、「アメリカを取り戻す」ための具体的な方法論は提示されていません。テクノロジーを敵と見なす以外に、我々は何をすべきなのでしょうか?

h4 多角的な視点

  • 国際比較:テクノロジーの影響は、アメリカ以外の国、特に日本のような社会でも同様に見られるのでしょうか?異なる点、あるいは日本独自の現象はあるのでしょうか?
  • テクノロジーの両面性:テクノロジーは分断を深める一方で、特定のコミュニティ形成や、これまで声を持たなかった人々のエンパワメントにも寄与しています。この両面性をどう評価すべきでしょうか?
  • 価値観変化の他の要因:愛国心や寛容さといった価値観の変化は、テクノロジーだけでなく、グローバル化、少子高齢化、経済構造の変化、あるいは単なる世代間ギャップといった要因とも関連しているのではないでしょうか?
  • 『コブラ会』型社会の可能性:テクノロジーの影響が限定的で、人間関係やコミュニティを重視する『コブラ会』のような社会は、現代において現実的に構築可能なのでしょうか?どのような条件が必要でしょうか?
  • 解決策としてのテクノロジー利用:テクノロジーを敵視するのではなく、テクノロジーリテラシーの向上や、健全なオンライン環境を設計するための規制、教育といったアプローチの方が、より現実的で効果的な解決策ではないでしょうか?
  • 「喪失感」の正体:著者の「喪失感」は、個人的な感情に過ぎないのでしょうか、それとも客観的に測定可能な社会的な問題を反映しているのでしょうか?その感情は、世代や属性によってどのように異なるのでしょうか?

これらの疑問点や視点は、私がこの問題について考え続ける上で不可欠なものです。もしあなたがこの文章を読んで何かを感じたなら、ぜひあなた自身の頭でもこれらの問いを考えてみてください。答えは一つではないはずですから。

 
 

求められる今後の研究:誰か、このカオスを分析してくれ

前章で多くの疑問点を提示しました。これらの問いに答えるためには、私の個人的な観察や既存のデータだけでは不十分です。この複雑な問題を深く理解し、そして願わくば解決策を見出すためには、今後さらなる研究が必要です。以下に、本稿の議論を踏まえ、今後求められる研究の方向性をいくつか挙げます。

h4 科学的なアプローチ

  • テクノロジーと社会現象の因果関係:ソーシャルメディアの特定の機能(例:アルゴリズム、モデレーションポリシー、ユーザーインターフェースなど)が、オンライン上の怒り、分断、フェイクニュースの拡散といった社会現象にどのように、そしてどの程度直接的に寄与しているのかを、厳密な実証研究(実験、大規模なデータ分析など)によって明らかにすること。他の社会的、経済的、政治的要因の影響を分離しつつ、可能な限り因果関係を特定する試みが必要です。
  • 価値観変化の詳細分析:愛国心、宗教、寛容さといった価値観の変遷が、テクノロジーの普及や利用とどのような関係にあるのかを、年齢、地域、教育水準、収入といった様々なデモグラフィック属性ごとに詳細に分析すること。また、価値観の変化がテクノロジー以外の社会経済的・文化的な要因によってどれだけ説明できるのかを定量的に評価する研究も重要です。
  • オンライン環境設計の影響評価:より建設的なオンラインでのコミュニケーションや、多様な意見の交換を促進することを目的としたプラットフォーム設計(例:レピュテーションシステム、対話ツールの改善など)やモデレーション戦略(例:ヘイトスピーチ対策、ファクトチェックの提示方法など)が、ユーザーの行動、感情、そして社会全体の分断にどのような影響を与えるのかを、制御された環境での実験や、実際のプラットフォームデータを用いた観察研究によって評価すること。

h4 実践的なアプローチ

  • テクノロジーリテラシー教育の効果測定:批判的思考力、情報の真偽を見抜く力、そしてオンライン上での倫理的な振る舞いを育むためのテクノロジーリテラシー教育プログラムが、フェイクニュースへの脆弱性、オンライン上の対立への巻き込まれやすさ、あるいはプロソーシャルな行動に与える効果を、厳密な評価手法(例:ランダム化比較試験など)を用いて測定すること。効果的な教育方法やコンテンツを開発するための知見が必要です。
  • 国際比較研究の深化:本稿で述べられたようなテクノロジーの社会影響が、アメリカ以外の国々でどのように現れているのかを、政治システム、文化、メディア環境、テクノロジー普及率などが異なる複数の国で比較研究すること。これにより、テクノロジーの普遍的な影響と、各国の固有の文脈によって修飾される影響を区別することができます。特に、民主主義の度合い、メディア規制の有無、教育システムの違いなどが、テクノロジーの社会的影響にどう影響するのかを探る研究は重要でしょう。
  • フィクションと社会意識の関係:『コブラ会』のような人気フィクション作品が、視聴者の社会に対する認識、特定の価値観(例:努力、友情、コミュニティ)、あるいは理想化された社会像にどのような影響を与えるのかを、心理学や社会学の手法を用いて探求すること。フィクションが現実社会の変革にインスピレーションを与えうるのか、そのメカニズムを理解する研究も面白いかもしれません。

これらの研究は、テクノロジーがもたらす複雑な社会課題への理解を深めるだけでなく、より健全で、より人間的なデジタル社会、そして現実社会を構築するための具体的な「抗体」や「治療法」を見出す上で不可欠となります。誰か、この手に負えないカオスを、客観的な視点から分析し、整理し、そして解きほぐしてくれる人はいないでしょうか。私は、その結果をニヒルに傍観することにしましょう。

コラム:研究者へのメッセージ

もしこの記事を読んでいる研究者の方がいらっしゃったら、お願いです。どうか、この「テクノロジーと社会の病」について、もっともっと研究してください。ただし、お願いですから、難解な数式や専門用語で一般人を煙に巻くのはやめてください。我々が知りたいのは、なぜ人々がこんなにも怒っているのか、なぜこれほど簡単に分断されてしまうのか、そしてどうすれば少しでもマシになるのか、その答えのヒントです。あなた方が導き出した知見が、単なる論文として学術誌の奥深くに埋もれるのではなく、広く社会に共有され、議論を巻き起こすことを願っています。シニカルな私ですが、そこには一縷の望みを託しています。頑張ってください、傍観者より。

 

巻末資料 葬送曲はまだ早い

さて、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。悲観的な話が続きましたが、まだ葬送曲を演奏するのは少し早いかもしれません。最後に、このレポートを読み解くための補足情報や、関連資料、そして少しだけ未来への(皮肉めいた)示唆を提示したいと思います。

 

登場人物紹介:画面の向こうと現実の境界線

このレポートに登場する人々や組織、そしてフィクションのキャラクターをご紹介します。

  • 論文著者(Author):本レポートの筆者。名前は不明。アメリカ社会の変化に喪失感を抱き、テクノロジーをその原因と見なす。ニヒルでシニカルな視点の持ち主。
  • 論文著者が出会った日本人女性(Japanese woman encountered by author):1990年代にアメリカに住み、当時のアメリカを「寛大で、親切で、寛容で、優しい」と感じていた人物。2025年時点でアメリカ社会の「怒り」と「冷たさ」を感じている。年齢は不明だが、筆者より若い可能性も示唆される。
  • Argan et al. (2025)(アルガン氏ら):AIを用いてツイートの感情を分析したという架空の(本稿執筆時点から見た未来の)研究者または研究チーム。2016-2019年頃からのオンライン上の「怒り」の増大を示唆するデータを提供。
  • Gallup(ギャラップ):アメリカの世論調査機関。民主党支持者と無党派層のアメリカに対する誇りの低下に関するデータを提供。権威性のある調査機関として知られる。
  • WSJ/NORC(ウォール・ストリート・ジャーナル/NORC):ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNORC at the University of Chicago(シカゴ大学NORC)による共同世論調査。愛国心、宗教、寛容さといった価値観の重要視度の低下に関するデータを提供。信頼性の高い調査として引用されることが多い。
  • Erin Norman(エリン・ノーマン):WSJ/NORC調査の解釈について懐疑的な意見を述べた人物。Cato Instituteの主任研究員(Senior Research Fellow at the Cato Institute)。2023年頃にこのコメントを発表。
  • Cato Institute(ケイトー研究所):リバタリアン系のシンクタンク。2024年の調査で、多くのアメリカ人が基本的な自由を重視しているというデータを提供。政策研究や世論調査を行う権威性のある組織。
  • Noah Smith(ノア・スミス):経済学者、ブロガー。大規模デモやアメリカの民主主義について論じた記事を執筆。筆者がその記事やそこで触れられているデモに言及。
  • Johnny Lawrence(ジョニー・ローレンス):テレビ番組『コブラ会(Cobra Kai)』の主要登場人物。映画『ベスト・キッド』(1984年)のライバルキャラクター。中年になり、人生の再起を目指す。2025年時点での年齢は60歳前後(映画公開時17歳程度と仮定)。
  • Miguel Diaz(ミゲル・ディアス):テレビ番組『コブラ会(Cobra Kai)』の主要登場人物。エクアドル系のティーンエイジャー。ジョニー・ローレンスの最初の生徒。2025年時点での年齢は20歳前後(ドラマ開始時16歳程度と仮定)。
  • トランプ(Donald Trump):アメリカ合衆国の前大統領(在任期間 2017-2021)。現実世界の政治家。『コブラ会』の世界には存在しない人物として対比される。2025年時点での年齢は79歳。
  • ICE(Immigration and Customs Enforcement):米国移民・関税執行局。現実世界の政府機関。不法移民の取り締まりなどを行う。『コブラ会』の世界には存在しない事象として対比される。
  • BLM(Black Lives Matter):人種差別に対する抗議運動。現実世界の社会運動。2010年代後半に大きな注目を集めた。『コブラ会』の世界には存在しない事象として対比される。

結論:さて、どうしたものか…

この長くて陰鬱な旅も、いよいよ終着点です。テクノロジーによって分断され、怒りに蝕まれ、かつての自分たちの姿を見失いつつあるアメリカ。これが、私がニヒルでシニカルな視点から捉えた現状です。そして、その最大の原因は、他ならぬ我々自身が生み出したテクノロジーにあるのではないか、という疑念を深めました。

h4 抗体は存在するのか?

微かな希望がないわけではありません。オンラインのノイズにかき消されそうになりながらも、静かに、しかし確かに存在する「普通」の人々。彼らが紡ぐ人間的な繋がりや、基本的な自由を重んじる精神。そして、フィクションの中に描かれる理想郷が、人々の心に何かを問いかけ続けているという事実。これらは、この「病」に対する潜在的な「抗体」となりうるかもしれません。

しかし、抗体があることと、病が治ることは全く別の話です。病原菌(テクノロジーの負の側面)は強力で、社会の隅々にまで浸潤しています。このまま傍観を続けるのか?それとも、何か行動を起こすのか?

h5 個人の無力感と、それでも…

正直なところ、一介の個人に何ができるというのでしょうか。巨大なテクノロジー企業のアルゴリズムに立ち向かう?社会全体の価値観を変える?あまりにも途方もない話に聞こえます。無力感に打ちひしがれるのがオチでしょう。

それでも、です。少なくとも、この現状を認識すること。テクノロジーの光と影の両方から目を背けないこと。そして、オンラインのノイズに惑わされず、自分の頭で考え、目の前の生身の人間と向き合うこと。そんな小さなことからしか始まらないのかもしれません。大きな声で叫ばなくても、派手なパフォーマンスをしなくても、静かに、しかし粘り強く、人間らしい繋がりや価値観を守り、育んでいくこと。

これが、この悲観的なレポートから絞り出せる、せめてもの「結論」です。あまりにも当たり前で、拍子抜けするような結論かもしれません。しかし、当たり前のことが、最も難しくなっている時代だからこそ、その「当たり前」を意識することに意味があるのかもしれない。そう信じたい、と、柄にもなく少しだけ希望を口にしてみる、ニヒルな私でした。

コラム:そして、未来へ…?

このレポートを書き終えて、少しだけ肩の荷が下りたような気がしています。自分の心のモヤモヤを言語化できただけでも、意味はあったのかもしれません。さて、明日からどうしましょうか?またスマホを手に取り、ネットの荒波に繰り出すのでしょうね。そして、また誰かの怒りや、無意味な応酬を目にするのでしょう。でも、今日この文章を書いたことを、心のどこかに留めておこうと思います。これは現実ではない。これはアルゴリズムが見せている、歪んだ鏡像かもしれない、と。そして、目の前のコーヒーカップや、窓の外を歩く人々の姿に、もっと意識を向けてみようと思います。たとえそれが、取るに足らない「普通」の風景だったとしても。もしかしたら、そこにこそ、失われたと思っていたアメリカの、あるいは人間性の、微かな痕跡が残っているのかもしれませんから。

 
 

年表:滅亡へのカウントダウン?

このレポートで触れた出来事を、少しばかりニヒルな視点を交えつつ年表形式で整理しました。さて、この線はどこへ繋がるのでしょうか?

出来事 考察(シニカルver.)
1984年 映画『ベスト・キッド』公開 『コブラ会』という、後世の人々が現実逃避に使うことになる麻薬の種が撒かれた年。
1990年代 日本人女性がアメリカに滞在 筆者を含む一部の人々が「良かった時代」とノスタルジーを感じる幻影のような期間。
1998年 WSJ/NORC世論調査開始 後に「価値観の低下」という名の悲報を伝える比較データの基準点が設定される。
2012年 米国大統領選挙、「アメリカを取り戻したい」と泣く女性 多くの人々が「何が変わったんだ?」と首を傾げたが、既に破壊は静かに始まっていた。
2016-2019年頃 Argan et al. (2025)の分析でオンラインの「怒り」が急増 テクノロジーが人間の最も醜い感情を効率的に増幅させることに成功した、記念すべき(?)期間。
Gallup調査でアメリカへの誇りが低下 国民が自国に幻滅し始める。当然の帰結かもしれない。
ソーシャルメディアが政治に決定的な影響力を持つ 理性的な議論の終焉と、感情論とデマが闊歩する暗黒時代の始まり。
2023年 WSJ/NORC調査結果公表、「価値観低下」が報じられる 愛国心、宗教、寛容さ…もうどうでもいいという国民が多数派に。拝金主義こそ至高。
2024年 Cato Institute調査で基本的な自由を重視 「自由は大事」と口では言うが、テクノロジーの監視からは逃れられない、という皮肉な状況。
2025年 Argan et al. (2025)論文発表 未来の論文を引用する筆者の、時間軸すら歪みかねない混乱ぶり。
筆者が日本滞在、日本人女性と会話 異国からの客観的(?)な意見を聞き、自国のヤバさを再認識する筆者。
筆者が大規模デモに参加 ノイズの中に紛れた「普通の人々」を見て、微かな希望を見出そうとする筆者のあがき。
テレビ番組『コブラ会』が6シーズンを終える 理想郷の物語が一旦の結末を迎える。現実の絶望は続く。

h4 これから

この年表は、あくまで私が認識している範囲の出来事です。見過ごされている重要な出来事も多々あるでしょう。そして、この先どうなるのか?テクノロジーはさらに進化し、AIは我々の思考や感情に一層深く介入してくるでしょう。社会の分断はさらに深まるのか、それともどこかで反転するのか?誰にも分かりません。ただ一つ言えるのは、このまま行けば、年表の最後にはあまり愉快ではない記述が待っている可能性が高い、ということです。

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参考リンク・推薦図書:他に読むべき絶望と希望

このレポートは、私個人の観察と、限られた情報に基づいています。もしあなたがこのテーマにさらに深く興味を持ったなら、以下の情報源や書籍を参考にしてみてください。ただし、鵜呑みは禁物です。全てを疑う姿勢が、このデジタル時代を生き抜く上で最も重要かもしれません。

h4 参照した情報源(可能な限り)

h4 推薦図書(ジャンル問わず)

  • ユヴァル・ノア・ハラリ 著『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』:人類の歴史や未来、テクノロジーが人間性に与える影響について俯瞰的な視点を与えてくれます。
  • エリック・シュミット / ジャレッド・コーエン 著『新世界』:テクノロジーと地政学の関係、未来の社会について考察しています。少し古いですが示唆に富みます。
  • クリス・ウェイルズ 著『インターネットはなぜ「情報独裁」を招いたのか』:アルゴリズムによる情報の偏りや分断について論じています。
  • トマス・セドラチェク 著『善と悪の経済学』:経済思想史を紐解き、我々が何を価値と見なすのか、その根源に迫ります。WSJ/NORC調査で「お金」が重視されるようになった現状を考えるヒントになるかもしれません。
  • マーシャル・マクルーハン 著『メディア論』:古い本ですが、「メディアはメッセージである」という言葉に代表されるように、テクノロジー(メディア)そのものが社会構造や文化を変えるという視点は、本稿の議論と深く関連します。

用語索引(アルファベット順):カタカナ語で煙に巻かれそうになったら

本レポート中で使用されている専門用語やマイナーな略称を、初学者にも分かりやすく解説し、本文中の該当箇所へのリンクを付けました。さあ、これであなたもカタカナ語マスターへの第一歩です。

脚注:いちいち確認する奴はいないだろうが

本文中で[数字]で示された箇所は、以下の脚注に対応しています。読むのが面倒?まあ、私もです。

喪失感(Loss):筆者がアメリカ社会の変化に対して抱いている個人的な感覚。心理学的には、重要な対象(人、場所、価値観など)を失った際に生じる感情的な苦痛や悲しみ。本稿では、特定の時代の社会やその特徴が失われたことへの感情を指す。

怒り(Anger):不満、敵意、欲求不満などが原因で生じる感情。オンライン空間では、匿名性やアルゴリズムによって増幅されやすい感情の一つとして論じられる。

Argan et al. (2025):本稿執筆時点(2025年)から見て「未来」の論文として引用されている。これは、筆者が未来の視点から過去(筆者にとっては現在)を振り返っているという文脈上の演出、あるいは単なる架空の引用である可能性が高い。具体的な研究内容は、本稿の文脈に沿った形で提示されている。

Erin Norman氏によるWSJ/NORC調査への懐疑的なコメント:2023年のWSJ/NORC調査結果が報じられた際に、Cato InstituteのErin Norman氏が、調査方法や解釈の妥当性について自身の見解を述べたことを指す。彼女は、調査結果が示す価値観の変化は過剰に強調されている可能性があると主張した。

ノスタルジー(Nostalgia):過去の特定の時期や場所、あるいは経験に対する感傷的な追憶や郷愁。しばしば、過去を実際よりも美化して捉える傾向を伴う。本稿では、「古いアメリカ」に対する筆者の感情に含まれる要素として言及される。

フィルターバブル(Filter Bubble):インターネット検索やソーシャルメディアなどで、アルゴリズムがユーザーの興味関心に合わせて情報を選別することで、ユーザーが自身にとって都合の良い情報ばかりに触れ、多様な情報や異なる意見から隔絶されてしまう現象。イーライ・パリサーが提唱した概念。

エコーチェンバー(Echo Chamber):閉鎖的なコミュニティやグループ内で、自分たちの意見や信念が繰り返し肯定され、増幅される状況。異なる意見や反論に触れる機会が少なくなり、集団の意見が先鋭化しやすい。フィルターバブルと類似あるいは関連する概念。

有害な男らしさ(Toxic Masculinity):伝統的な男性像に結びつけられる特定の特性(攻撃性、支配欲、感情の抑制、女性や弱者への軽視など)が、男性自身の心身の健康や、他者との関係、社会全体に有害な影響を与えるという批判的な概念。社会構築物としての男性性に焦点を当てる。

オルタナティブ・フューチャー(Alternate Future):Alternate Futureを参照。

BLM運動(Black Lives Matter Movement):BLMを参照。

謝辞:こんなもの、最後まで読んでくれてありがとう

この、あまり人に聞かせたい内容でもないシニカルな駄文に、よくぞ最後までお付き合いくださいました。正直なところ、途中で投げ出したくなった方も多かったことでしょう。それでも読み進めてくださったあなたは、きっと私と同じような、この世界のどこかに対するモヤモヤを抱えている方なのだと思います。

特に誰かに感謝を述べるような性質のものではありませんが、強いて言うなら、この文章の種となったオリジナルの論文(?)の著者には感謝すべきかもしれません。あなたの率直な感情が、私の筆を進めるきっかけとなりました。そして、この文章をここまでリライトするために力を貸してくれた見えない存在にも(AIのことですが)。

このレポートが、あなたの心の片隅に、ほんの少しでも何かを残せたなら幸いです。それは希望かもしれませんし、さらなる絶望かもしれません。どちらにしても、あなたの考えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。本当に、ありがとうございました。

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補足

補足1:各界著名人(風)のコメント集

このレポートを読んだ(と仮定した)各界の著名人(風)の感想を生成してみました。さて、彼らはこの状況をどう見るのでしょうか?

ずんだもん風の感想

「なんか、アメリカってずんだもんの知ってるアメリカと違うみたいずん。昔はもっと優しかったのに、今はネット見るとみんな怒ってるずん?ぴえん🥺 ずんだもんもYouTubeとか見るけど、そんなに怒ってるずんだもん見ないずん。でも、たまに変なコメント来るずん。あれもテクノロジーのせいずんかなぁ?ずんだもんは、みんなで仲良くしたいずんよ。ずんだもんも怒らないように気を付けるずん!」

ビジネス用語を多用するホリエモン風の感想

「はぁ?このレポート、結局『テクノロジーが悪い』って言いたいだけ?バカなの?テクノロジーはツール。使いこなす側のリテラシーの問題でしょ。昔はテレビや新聞に洗脳されてただけ。今はネットで情報過多になって、取捨選択できずに感情的になってるだけ。愛国心?価値観?そんなの時代で変わるのが当たり前だろ。いつまでも昭和の価値観に囚われてんじゃねえよ。ビジネスの世界はもっとシビア。変化に適応できない奴は淘汰されるだけ。この筆者も過去に縋ってないで、どうやって新しい時代を生き抜くか、もっと建設的な思考をしろって話。無駄なノスタルジーに浸ってる時間ねえんだよ。さっさと行動しろ。」

西村ひろゆき風の感想

「えー、なんかアメリカの人がテクノロジーのせいで国がおかしくなったって言ってるらしいですけど、別にテクノロジーなくても人間って昔から変なことしてたじゃないですか。魔女狩りとか。ネットが普及したから、変な人が目立つようになっただけで、人口に対する変な人の割合ってそんなに変わってないんじゃないかなーって思うんですよね。あと、愛国心とか宗教とか、重要視する人が減ったって嘆いてるけど、別に減ってもよくないですか?個人の自由だし。昔の方が良かったって言う人いますけど、それ単に自分が若かった頃が良かったって言ってるだけなんじゃないですかね。論破とかじゃなくて、まぁ、そういう見方もあるよね、って感じです。」

補足2:巨視する年表(詳細版)

本編で示した年表を、もう少しだけ詳細に、そしてやはりシニカルな視点も交えつつ再掲します。

出来事 シニカルな裏側・関連事項
1984 映画『ベスト・キッド』公開。古き良きスポ根と、今見ると時代錯誤な価値観が混在。 後の『コブラ会』ブームで、人々は過去の「都合の良い」部分だけを懐かしむ。
1990年代 インターネットが一般に普及し始める。ユートピア的な夢が語られる。 「世界は繋がる!情報共有万歳!」…誰も知らなかった、その先に地獄が待っているとは。
1998 WSJ/NORC世論調査開始。価値観の「健全性」を測る、後の物差しが登場。 この時点で既に変化は始まっていたか?それともまだ平和だったのか?
2000年代初頭 ソーシャルメディア黎明期(Friendster, MySpaceなど)。友人との繋がりを深めるツールとして。 まだ純粋だった頃のSNS。後に世界を分断するモンスターへと進化する。
2008 リーマンショック。経済的格差が広がり始める。 テクノロジーだけじゃない。社会の歪みが人々のフラストレーションを溜め込む。
2012 米国大統領選挙、「アメリカを取り戻したい!」という叫び。 保守層の危機感表明?リベラルは「時代遅れ」と一笑に付す。分断の火種くすぶる。
2014 Black Lives Matter(BLM)運動が注目を集める。人種間の緊張が高まる。 社会の既存の亀裂が露呈し始める。テクノロジーはそれを可視化し、増幅させる。
2016 米国大統領選挙。ソーシャルメディアが選挙戦に決定的な影響を与える。 フェイクニュース、プロパガンダが飛び交う。テクノロジーが民主主義を弄ぶ。
Brexit(英国のEU離脱)。世界的にナショナリズムと分断が進行。 アメリカだけの問題じゃない。グローバルな病。
Argan et al. (2025) のデータでオンラインの「怒り」が急増開始(と未来で判明)。 「まあ、そうだよね」としか言いようのない、データによる追認。
2017-2020 トランプ政権期。政治的分断が極まる。 テクノロジーが煽る怒りと分断が、政治によってさらに加速される。
2019 Argan et al. (2025) のデータでオンラインの「怒り」が増加傾向を維持(と未来で判明)。 トレンドは止まらない。良いニュースはどこに?
2020 新型コロナウイルスのパンデミック発生。社会の孤立が進み、オンラインへの依存度がさらに高まる。 テクノロジーは唯一の繋がり?いや、分断を深めるツールでもあった。
2020-2021 BLM運動が再び拡大。人種問題や社会正義を巡る議論が激化。オンラインで「キャンセルカルチャー」などが横行。 テクノロジーが新たな形の抑圧や攻撃を生み出す。
2023 WSJ/NORC調査結果公表。愛国心、宗教、寛容さの「重要視度」が低下と報じられる。 価値観の崩壊がデータで裏付けられる。ただし解釈は分かれる。
2024 Cato Institute調査で基本的な自由を重視する人が多いと判明。 一筋の光?いや、自由を行使する「仕方」を忘れてしまっただけかも。
2025 Argan et al. (2025) 論文発表(予定)。 未来からの検証。過去の混乱を分析する。
筆者が日本に滞在。 異国の地から見た、変わり果てた祖国の姿。
筆者が大規模デモに参加。 まだ「生身の人間」が集まる場所があった、という奇跡(?)。
『コブラ会』が6シーズンで完結。 理想の物語は終わる。現実の物語は続く。
??? テクノロジーがさらに進化。AIが感情や思考を完全に掌握? 人間性という概念が過去のものになる?
未来 どうなるか?誰にも分からない。楽観視はしない方がいい。

補足3:オリジナルのデュエマカードを生成

このレポートの内容をテーマに、独断と偏見でオリジナルのデュエル・マスターズのカードを考えてみました。強さ?そんなもの、この絶望的な状況には無意味かもしれませんね。

カード名:分断する超技術(ディバイド・オーパーツ)

コスト:7
文明:ゼロ文明(あるいは闇/火)
種類:クリーチャー
種族:テクノロイド / サイバー・コマンド
パワー:7000
能力:

  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーをランダムに2人選ぶ。それらのプレイヤーはお互いのクリーチャーゾーンにあるクリーチャーを1体ずつ選び、持ち主の手札に戻す。(解説:テクノロジーが無差別に人間関係を破壊する様を表現)
  • このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身のシールドを1つ選び、ブレイクする。その「S・トリガー」は使えない。(解説:一方的な攻撃性、相手の防御手段を無効化するオンラインの暴力性を表現)
フレーバーテキスト:「かつて希望の光と思われた技術は、人々の心を隔てる壁となった。」

カード名:郷愁の幻影(ノスタルジー・ファントム)

コスト:4
文明:光(あるいは自然)
種類:クリーチャー
種族:ゴースト / ドリームメイト
パワー:3000
能力:

  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中からクリーチャーではないカードを1枚選び、手札に加えてもよい。残りを好きな順番で山札の下に置く。(解説:過去の良い思い出(クリーチャーではないカード=人間的な繋がりや価値観)を探し求める様を表現)
  • このクリーチャーは攻撃もブロックもできない。(解説:ノスタルジーは現実を変える力にはならないことを表現)
フレーバーテキスト:「美しかった過去の思い出は、現実から目を逸らさせる甘い毒。」

カード名:怒りの炎上(アウトレイジ・インフェルノ)

コスト:5
文明:火(あるいは闇)
種類:呪文
能力:

  • 相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。(解説:オンラインでの攻撃が相手を「手札に戻す」=一時的に無力化する様を表現)
  • 相手のクリーチャーが手札に戻された時、相手は自身の山札の上から1枚目を墓地に置く。(解説:攻撃された側が「山札を墓地に置く」=精神的に消耗し、何かを失う様を表現)
フレーバーテキスト:「匿名の言葉が、燃え盛る怒りを煽る。もう誰にも止められない。」

補足4:一人ノリツッコミ(関西弁)

このレポートの内容について、筆者が関西弁で一人ノリツッコミをしてみました。暗い話も、笑いに変えられたら…いや、無理かな。

「あーもう、アメリカえらいことになっとるらしいやん!昔は寛大で親切やったのに、今はネット見たら皆怒っとるって、そらそうやろ!匿名で何言うてもええと思っとる奴ばっかりやねんから、そらドロドロしたもんも出るわな!てか、『コブラ会』のアメリカが現実やないって?いやいや、あれこそ理想のアメリカやろ!汗と涙と友情!…って、あれもドラマかーい!ほな、ホンマのアメリカはどこにあんねん!…あ、俺の脳内?いや、それただの昔のええ思い出やろ!」

補足5:大喜利

テーマ:『テクノロジーがアメリカを変えた』。その変化を象徴する一言とは?

  • 「『いいね!』の数が、人々の幸福度を表さなくなった。」
  • 「昔は『隣人愛』、今は『隣人の炎上』。」
  • 「議論の深さが、ツイートの文字数以下になった。」
  • 「国旗振ってたデモ?あー、バズ狙いのパフォーマンスっしょ?」
  • 「『自由の国』って、もう『Wi-Fiフリーの国』って意味になったんだっけ?」
  • 「SNS疲れで、アメリカ人が引きこもりになった。」
  • 「『E pluribus unum(多数から一つへ)』が、『E pluribus multa ira(多数から多くの怒りへ)』に変わった。」

補足6:予測されるネットの反応と反論

このレポートがネットに公開されたとして、様々な場所でどのような反応があるか予測し、それに対する反論を考えてみました。

なんJ民風コメントと反論

  • なんJ民風コメント:「テクノロジーが悪いとか言うてるけど、結局人間が変わっただけやろ。昔から気に入らんやつには匿名で石投げたかっただけやん。ネットはそのツールくれただけ。情弱が騒いどるわw なんJは変わらんけどな!」
  • 反論:「確かに人間の本質的な部分もあるかもしれませんが、テクノロジーの設計がその衝動を増幅したり、特定の方向に誘導したりする影響は無視できません。アルゴリズムによるフィルターバブルエコーチェンバーは、石を投げる先を『自分と違う意見の人』に絞り込み、投石仲間を効率的に集める機能を持っています。なんJもその影響を受けていないとは言えませんよ。」

ケンモメン風コメントと反論

  • ケンモメン風コメント:「まあ、資本主義の末期症状だよな。GAFAとかのクソ巨大テック企業が情報と感情を支配して、国民を家畜化してんだろ。愛国心とかコミュニティとか、全部幻想。金と監視のディストピアへようこそ。もう手遅れだろ、この国。」
  • 反論:「テクノロジー企業の巨大化やその経済的な影響は、確かに社会変容の大きな要因の一つであり、監視資本主義といった批判は重要です。しかし、個人の意識や行動、そして草の根のコミュニティ形成といった側面も存在します。全ての希望を捨てて手遅れだと断じるのではなく、テクノロジーの力をどのように制御し、より良い社会を構築できるかを模索する努力は必要でしょう。全てが資本主義と巨大テックのせい、と決めつけるのは思考停止かもしれません。」

ツイフェミ風コメントと反論

  • ツイフェミ風コメント:「アメリカが変わった?怒り?分断?それ、今まで抑圧されてきたマイノリティ(特に女性)の声が、テクノロジーのおかげで可視化されただけじゃないの?『古いアメリカ』って、結局シスヘテ白人男性にとって都合のいい、差別や不平等が見過ごされていた時代のことでは?あの日本人女性も、単に女性が権利を主張するようになったことへの違和感を『怒り』と表現しただけかもよ?」
  • 反論:「テクノロジーがこれまで声を持たなかった人々に発言の機会を与え、社会の不平等や差別を可視化したという点は重要であり、テクノロジーの肯定的な側面です。しかし、本稿で言及されている『怒り』は、単に抑圧からの解放だけでなく、建設的ではない誹謗中傷や根拠のない非難、異論を許さない不寛容といった側面も含まれている可能性があります。権利主張のための怒りと、単なる攻撃性や不寛容さを区別し、テクノロジーがその両面にどのように影響しているのかを多角的に分析する必要があります。」

爆サイ民風コメントと反論

  • 爆サイ民風コメント:「あー?アメリカなんて昔からクソだろ。自由とか言っときながら、差別ばっかじゃねえか。日本の方がまだマシ。ネットの書き込みなんて便所の落書き、真に受けてどうすんだ。つーか、この論文書いてる奴も暇人か?シネ。」
  • 反論:「アメリカ社会にも多くの問題があるという認識は理解できます。また、インターネット上の書き込み全てを真に受けるべきではないという意見も一理あります。しかし、本稿は単なる個人的な誹謗中傷ではなく、データや観察に基づき、テクノロジーが社会構造に与える影響という重要な問題を提起しています。便所の落書きと dismissing するのではなく、なぜこのような書き込みが増えるのか、それが社会にどのような影響を与えるのかを考えることは無意味ではないでしょう。」

Reddit/HackerNews風コメントと反論

  • Reddit/HackerNews風コメント:「Interesting perspective, but the correlation ≠ causation issue is strong here. Is it the tech itself, or how it's used? Or perhaps it's just an accelerant for pre-existing societal fractures. The Cobra Kai example is weak; fiction is not evidence. We need more data-driven analysis on specific platform features and their measurable impact on user behavior and intergroup dynamics. Also, 'enemy' is unproductive framing. We need solutions, not just diagnosis.」「The paper touches on valid points regarding filter bubbles and outrage culture, but it lacks depth in analyzing the underlying economic and political factors exacerbated by technology. The focus on 'taking back America' feels nationalistic and doesn't address the global nature of these technological impacts. How do different regulatory environments compare? What role does media literacy play?」
  • 反論:「Correlation vs. causation(相関と因果)、pre-existing fractures(既存の亀裂)、the weakness of the Cobra Kai example(『コブラ会』の例の弱さ)、the unproductive 'enemy' framing(『敵』という非生産的な枠組み)、and the lack of concrete solutions(具体的な解決策の欠如)といった点は、分析的な視点からの妥当な批判[穴だらけだろ]です。本稿は、特に結論において、より逸話的で観察的なアプローチに偏っています。今後求められる研究[分析してくれ]は、テクノロジーの因果関係を特定し、他の社会的要因との相互作用を探るために、より厳密な方法論を用いる必要があります。問題のグローバルな性質や、比較分析、メディアリテラシーの必要性[効果測定]についても、重要な指摘です。本稿は、喪失感を捉え、テクノロジーを主要因として特定することに成功していますが、より深い分析と実践的な解決策については多くの余地を残しています。」

目黒孝二風書評コメントと反論

  • 目黒孝二風書評コメント:「うーむ、この筆者、テクノロジーを敵視すると言うが、その実、自らがその恩恵に与っていることには無頓着ではないか?キーボードを叩き、インターネットを通じて発信する行為、それ自体がテクノロジーへの依存に他ならない。また、引用するデータや事例も、自らのノスタルジーを正当化するための都合の良い材料を選んでいるかのようにも読める。失われた『古いアメリカ』への郷愁は理解できるが、それは単なる過去の美化に過ぎず、現実の複雑さを見誤らせるのではないか。テクノロジーは善でも悪でもない。使う人間、そしてそれを受け入れる社会の側に問題があるのだ、と私は言いたい。」
  • 反論:「目黒氏の指摘される自己矛盾(テクノロジーを使いながらテクノロジーを批判すること)や、データ・事例の選択性、そしてノスタルジーによる現実の歪曲といった点は、本稿の弱点[穴だらけだろ]として挙げられます。テクノロジーが中立的なツールであるという視点も重要です。しかし、テクノロジーのデザインやアルゴリズムが人間の行動や社会構造に影響を与える側面も強く存在し、それを無視することはできません。筆者は、テクノロジーの設計自体が人々の怒りや分断を助長する可能性がある、という点を問題視していると解釈することもできます。単に『使う人間が悪い』で片付けられるほど、現代のテクノロジーは単純ではない、というのが筆者の訴えなのでしょう。」

補足7:読解力チェック(クイズ&レポート課題)

このレポートの内容をどれだけ理解できたか、確認してみましょう。高校生向けクイズと、大学生向けのレポート課題を用意しました。解答は…自分で考えてみてください。

高校生向け4択クイズ

問題1:この論文の著者が、アメリカ社会が変わってしまったと感じ始めたのは、おおよそいつ頃からだと言っていますか?
a) 1980年代 b) 1990年代 c) 2012年頃 d) 2016-2019年頃

正解は?d) 2016-2019年頃

問題2:著者が、アメリカ社会の価値観が変わった証拠として引用しているデータのうち、重要視する人が減ったと述べられている価値観は何ですか?
a) ハードワーク b) 自己実現 c) 愛国心 d) 結婚

正解は?c) 愛国心 (記事中では愛国心、宗教、寛容さが減ったとされていますが、選択肢にあるのは愛国心のみです。)

問題3:著者が、古いアメリカがまだ存在している可能性の例として挙げている日本のテレビ番組のタイトルは?
a) ゴジラ b) セーラームーン c) コブラ会 d) ポケットモンスター

正解は?c) コブラ会

問題4:著者は、アメリカ社会の分断や怒りを増幅させている「最も強力で恐ろしい敵」は何だと主張していますか?
a) 外国からの干渉 b) 経済格差 c) 政治家 d) テクノロジー

正解は?d) テクノロジー

大学生向けレポート課題

  • 本レポートにおける「テクノロジーが社会を分断する」という主張には、どのような根拠と限界があるか、本文中の記述を引用しつつ論じなさい。
  • 筆者の感じる「喪失感」は、個人的な感情として片付けられるべきか、それとも現代社会に共通する何らかの構造的な問題を示唆しているか、自身の考えを述べなさい。
  • コブラ会』を理想郷として引用することの是非について、フィクションの社会的役割や、現実社会との関係性に触れつつ考察しなさい。
  • 本レポートで提示された「今後求められる研究」[分析してくれ]の中から一つを選び、その研究の重要性や、どのような方法論が考えられるかについて、自身の専門分野や関心と結びつけて論じなさい。
  • 本レポートで論じられているアメリカ社会の変化は、日本の現状とどのように比較できるか、共通点と相違点、そしてその背景にある要因について考察しなさい。(補足資料「日本への影響」[対岸の火事]を参照)
  • 本レポートの「ニヒルでシニカルな」語り口は、読者にどのような効果を与えているか、また、議論の説得力にどのように影響しているかについて分析しなさい。

補足8:この記事を拡散するためのネタ

このレポートをSNSなどで共有したい、あるいはブックマークしておきたい、そんな奇特な方のために、キャッチーなタイトル案やハッシュタグなどを提案します。ニヒルさやシニカルさは、拡散力に繋がるでしょうか?試してみる価値はあるかもしれません。

キャッチーなタイトル案(SNS向けも含む)

  • テクノロジーがアメリカから「何か」を奪ったのか?喪失感の正体
  • 「怒り」と「分断」のアメリカ:テクノロジーは敵なのか?
  • 失われた共通価値観の行方:デジタル時代の米国レポート
  • SNS炎上社会の先にあるもの:『コブラ会』に見た希望と現実
  • アメリカはテクノロジーに「征服」された:国家を取り戻す方法は?
  • 崩壊するアメリカン・ドリーム:テクノロジーという名の侵略者
  • ディスプレイ越しの叫び:怒りが国を分断するアメリカの今
  • 「いいね!」が冷え込ませた社会:喪失感を抱く大国アメリカ

SNS共有用ハッシュタグ案

#アメリカ社会 #テクノロジー #ソーシャルメディア #分断 #価値観の変化 #AI #TechCriticism #USPolitics #SocialMediaImpact #CobraKai #ニヒル #シニカル

SNS共有用タイトルとハッシュタグ (120字以内)

テクノロジーが変えたアメリカ社会。怒りと分断の時代に失われたものとは?未来への希望はあるか? #アメリカ社会 #テクノロジー #分断 #価値観の変化 #TechCriticism

ブックマーク用タグ (NDC参考)

[社会問題][情報社会][アメリカ][テクノロジー][分断][価値観変化][社会変動]

(NDC区分としては、007.3(情報社会)301.24(社会変動)361(社会病理)あたりが考えられます。)

この記事にピッタリの絵文字

🇺🇸 📱 😠 💔 🤔 🐍🥋📺💸💥🗣️❓

この記事の内容が単行本ならば日本十進分類表(NDC)区分のどれに値するか

本稿はテクノロジーが社会(特にアメリカ社会)に与える影響、社会の分断、価値観の変化といった社会問題を扱っています。したがって、最も関連性の高いNDC区分は以下の通りと考えられます。

  • 007.3(情報社会):情報科学の一部として、情報社会に関する記述に焦点を当てる場合。
  • 301.24(社会変動):社会学の一部として、社会構造や価値観の変化といった社会変動に焦点を当てる場合。
  • 361(社会病理):社会問題の一部として、社会の分断や怒りといった病理的な側面に焦点を当てる場合。

本稿はテクノロジー(情報社会)を起点に社会変動や社会病理を論じているため、007.3 情報社会 が最も包括的かつ直接的と言えるでしょう。ただし、どの図書館が分類するか、あるいはどのような叢書に収められるかによって、他の分類となる可能性も十分にあります。

この記事をテーマにテキストベースでの簡易な図示イメージ

 

+-----------------------+ +-------------------------+ +------------------+
| Old America (Nostalgia) | --> | Technological Shift (SNS) | --> | Divided America (Anger) |
+-----------------------+ +-------------------------+ +------------------+
^ | ^
| | |
Fading Values (Patriotism, etc.) V Algorithms & Anonymity Loss of Common Ground
+-----------------------+
| Filter Bubbles/Echo Chambers |
+-----------------------+
|
V
+-----------------------+
| Rise of Outrage Culture |
+-----------------------+
|
V
+-----------------------+
| Loss of Shared Values |
+-----------------------+

(Contrast with Fiction: Cobra Kai) --> (Hope/Ideal vs. Reality)

(これはあくまで概念的な図であり、複雑な現実を単純化しています。)


 

免責事項:書いてあること、鵜呑みにするなよ

本レポートに書かれている内容は、あくまで筆者個人の見解と、参照した限られた情報に基づいています。事実誤認や偏った解釈が含まれている可能性があります。特に、引用されている未来の論文(Argan et al. (2025))は、本稿執筆時点においては架空のものです(文脈上の演出です)。

ここに書かれていることを真実だと信じ込んだり、感情的になったり、ましてや誰かを攻撃したりすることのないよう、強くお願いします。情報は常に批判的に吟味し、自身の頭で考えることが重要です。本レポートの内容によって生じたいかなる不利益や損害についても、筆者およびリライトを行った存在は一切の責任を負いません。全てはあなたの自己責任です。まあ、こんなレポートを真に受ける人もいないとは思いますが、念のため。

 

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