さよなら、ブルシット・テック。もうクソどうでもいい仕事に付き合うのはやめにしませんか?虚無に満ちたテクノロジー産業からの、ニヒルでシニカルな脱出ガイド。 #AI #キャリア #脱テック #七05
さよなら、ブルシット・テック。もうクソどうでもいい仕事に付き合うのはやめにしませんか? #AI #キャリア #脱テック
虚無に満ちたテクノロジー産業からの、ニヒルでシニカルな脱出ガイド。
目次
- 序章:本書の目的と構成 ― または、なぜ我々はコードを捨てねばならないのか
- 第一章:要約 ― この無益なガイドブックに書かれていることの全て
- 第二章:登場人物紹介 ― ブルシット製造工場の歯車たち(君もその一人だ)
- 第三章:疑問点・多角的視点 ― 我々の悲惨な現状に、まだ問うべきことがあるというのか
- 第四章:日本への影響 ― この腐敗は、極東の島国にまで及んでいるのか?
- 第五章:歴史的位置づけ ― 我々の苦悩は、歴史上どの程度の悲劇として記録されるのか
- 第六章:求められる今後の研究 ― 誰かが暇つぶしにやるだろう研究リスト
- 第七章:代替という名の逃避行 ― ブルシットから逃げ出したところで...
- 補足資料:深淵への片道切符 ― メインディッシュより濃い毒
- 巻末資料:残された痕跡 ― 全てが無駄だったわけではない(願望)
序章:本書の目的と構成 ― または、なぜ我々はコードを捨てねばならないのか
諸君、テクノロジー産業という名の巨大な歯車の中で、日々意味を見出せないコードを書き散らし、無益なプロダクトに命を削っている哀れな魂たちよ。あなたが今手にしている(あるいはディスプレイで見つめている)この無様な文章は、そんな君たちのための鎮魂歌であり、同時に、この腐敗したシステムから這い出すための、かすかな、しかし多分無力なガイドとなることを意図しています。🤮
我々は皆、かつては希望に満ちた若者でした。テクノロジーが世界を変えると信じ、素晴らしいものを創造できると夢見ていました。しかし、現実はどうでしょう? ステークホルダー1なる得体の知れない存在のために、ひたすら「価値」とやらを生み出し続け、その「価値」がどこかで誰かを不幸にする可能性から目を背け、あるいは「AI」という名のハリボテに踊らされ、いつか自分の仕事がそれに取って代わられるかもしれないという漠然とした不安に怯える日々。 individualistic culture(個人主義的な文化)2という名の無関心が横行し、隣の席の同僚が燃え尽きようが知らんぷり。そして気づけば、人生の貴重な時間を、クソどうでもいい仕事に浪費していたのではないかという後悔だけが残る。そんな人生、もうお腹いっぱいですよね?ええ、全くもって同感です。
この本(と呼ぶにはあまりにもお粗末ですが)は、そんな絶望的な状況から抜け出したいと願う、あなたのような技術者のためのものです。プログラマー、グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナー、システム管理者、あるいは哀れなプロダクトマネージャー。職種は問いません。肉体労働には向いていないが、自分のスキルを活かして、もっと「意味のある」ことに関わりたい。そんな、控えめで、そして少しだけ理想主義的なあなたに語りかけます。
本書は、まずテクノロジー産業の現状と、なぜ多くの技術者が「辞めたい」と考えるのか、その動機を深掘りします(第一部)。そして、そこから抜け出すための具体的な「代替パス」をいくつか提示します(第二部)。ただし、これらのパスもバラ色の未来を約束するものではありません。どこへ行こうとも、この世はクソだらけです。それでも、まだマシな場所があるのかもしれない、あるいは、せめて自分が納得できる形でスキルを使いたい、そのための選択肢を提示するだけです。最後に、このレポートを取り巻く様々なノイズ(ネットの反応とか、偉そうな人たちのコメントとか)を拾い集め、巻末資料として放り込んでおきます。どうぞ、ゴミを漁るような気分でお読みください。
コラム:筆者の独白 ― 燃え尽き、そして漂流する
私自身、かつてはテクノロジーの光に魅せられた一人でした。夜通しコードを書き、新しい技術に胸を躍らせていた時期もありました。しかし、あるプロジェクトで自分が作っているものが、どう考えても誰かの生活を便利にするどころか、むしろ監視や操作に利用される可能性が高いと気づいたとき、胃の腑がひっくり返るような感覚を覚えました。さらに、周りを見れば、皆が目の前のタスクに追われ、そのプロダクトが社会にどのような影響を与えるかなんて、誰も気にしない。KPI(Key Performance Indicator)3を達成し、次の資金調達のために見栄えの良い数字を作ることにしか興味がない。そんな空気に窒息しそうになったのです。結局、私はその会社を辞め、しばらくの間、何をすればいいのか分からず途方に暮れました。この記事は、あの時の自分に、そして同じように迷っている誰かに宛てて書いているのかもしれません。ただし、何かの答えが見つかったわけではありませんがね。
第一章:要約 ― この無益なガイドブックに書かれていることの全て
さて、せっかちなあなたのために、本書の薄っぺらい内容を要約しておきましょう。一言で言えば、これは「テクノロジー業界に絶望した技術者が、それでもスキルを活かして生きていくための、いくつかの(多分)マシな道の選び方ガイド」です。🚶♂️
なぜ辞めたいのか?理由は単純です。作っているものが無価値に思える、あるいは倫理的に問題があると感じる。個人主義的な殺伐とした文化に嫌気がさした。AIという名のバブルと、それに踊らされる人々にうんざりした。そして何より、人生を無駄にしているという深い後悔。これらの動機は、多かれ少なかれ、この業界にいる多くの人が心の片隅で感じていることでしょう。
では、どこへ行けばいいのか?本書では、主に以下の6つの代替パスを提示しています。
- 公的機関:安定と、ある程度の社会貢献。ただし、効率やコンサル会社の闇には注意。
- 技術協同組合:労働者主権で、自分で働く場所と内容を決める。自由だが、責任と運営の面倒くささも伴う。
- テクノロジー系NGO:社会課題解決のために技術を使う。情熱は買えるが、資金繰りや組織の不安定さも考慮する必要がある。
- 労働組合や政党:組織内のIT基盤を支え、あるいは新しいデジタル民主主義を模索する。これもまた政治的な泥沼に片足を突っ込む行為。
- メンターや教師:技術を教えることで、次世代を育てる。ただし、何を教えるべきか、その意義は問われる。
- テクノポリティカルハスラー:テクノロジーと社会・政治を繋ぐ「なんでも屋」。コネクターとして活動するが、食っていくのは至難の業だろう。
これらのパスは、どれも完璧なものではありません。それぞれに課題があり、あなたが思い描く理想とはかけ離れているかもしれません。結局のところ、自分の道は自分で見つけるしかない。本書はそのための、せいぜい気休め程度の地図にしかならないでしょう。それでも、この絶望の中で立ち止まり、別の道を模索しようとするあなたにとって、何か考えるヒントになれば、著者としてはそれ以上の望みはありません。まあ、どうでもいいことですが。
コラム:完璧な仕事なんて存在しない
多くの人が「完璧な仕事」を探しているように見えます。高収入で、やりがいがあって、人間関係が良くて、ワークライフバランスが取れていて、社会貢献もできて...。そんな仕事、この世にあるのでしょうか?少なくとも私は見たことがありませんし、これからも現れるとは思えません。結局、どんな仕事にも必ず嫌な側面はあります。ブルシットな要素はどこにでも潜んでいます。重要なのは、自分が何を一番嫌だと感じるか、そして何を最も避けたいか、それを理解することかもしれません。そして、どのブルシットなら我慢できるか、あるいは、自分が少しでも意味を見出せるブルシットは何か、それを選ぶということなのでしょう。悲しいかな、それが現実です。
第二章:登場人物紹介 ― ブルシット製造工場の歯車たち(君もその一人だ)
この物語に、特定の名前を持つ登場人物はいません。なぜなら、この物語の「登場人物」とは、他でもない、この記事を読んでいるあなた自身だからです。そして、かつては(あるいは今も)テクノロジー産業という名の巨大なブルシット製造工場で働く、無数の歯車たち。🤖
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テクノロジー労働者 (Tech Worker)
年齢:様々(20代の理想主義者から、50代の燃え尽き症候群まで)
職業:プログラマー、デザイナー、システム管理者、プロダクトマネージャーなど多岐にわたる。
解説:かつて技術で世界を変えることを夢見たが、現実は四半期ごとの成長率とKPIに追われ、無意味な機能開発や延々と続くミーティングに疲弊している。時折、自分が何のために働いているのか分からなくなり、深夜のオフィスで虚無感に苛まれる。コーヒーとエナジードリンクが燃料。☕️ 彼らは、より良い働き方、より意味のある人生を模索している。 -
ステークホルダー (Stakeholder)
年齢:不明(おそらく中年以上の男性が多いだろう)
職業:経営陣、投資家、顧客など、プロジェクトに影響力を持つあらゆる存在。
解説:テクノロジー労働者にとって、得体の知れない、しかし絶対的な権力を持つ存在。彼らが求める「価値」は往々にして短期的な利益であり、技術の本質や社会への影響には無関心。パワポとエクセルを駆使し、難解なビジネス用語を並べ立てて、現場を混乱させるのが得意。彼らの無責任な要求によって、多くのブルシットが生み出される。👻 -
市場 (The Market)
年齢:無し(古くから存在する見えない手)
職業:無し
解説:全てを支配する見えない力。倫理よりも利益、質よりも速度、人間性よりも効率を優先させる。テクノロジー産業は、この市場という名の怪物に飼い慣らされた哀れな獣に過ぎない。我々の仕事の意義や価値は、最終的にこの市場によって冷酷に評価される。💰 見えないが、その存在はどこにでも感じられる。
この物語は、これらの登場人物(あるいは非登場人物)によって織りなされる、現代資本主義社会におけるテクノロジー労働者の悲喜劇です。あなたがどの登場人物に最も感情移入するか、それはあなたがこのブルシット工場でどのような役割を演じてきたかによって決まるでしょう。
コラム:ステークホルダーという名の妖怪
私の古巣にも、いましたよ、ステークホルダーという名の妖怪が。彼らは開発の現場にはほとんど顔を出さないのに、突然現れては「この機能はイケてない」「もっとエンゲージメントを上げろ」「次世代AIを搭載しろ(意味不明)」などと、全く現場感覚に合わない、しかし逆らうことのできない要求を突きつけてくるのです。彼らにとって、我々技術者は、自分たちの金儲けの道具でしかありません。彼らのために徹夜でコードを書き、心が荒んでいくたび、「ああ、これが資本主義か」と冷めた目で見ていましたね。妖怪退治のスキルも身につけておけばよかったかもしれません。
第三章:疑問点・多角的視点 ― 我々の悲惨な現状に、まだ問うべきことがあるというのか
このレポートは、テクノロジー業界を辞めたいという個人的な感情から出発していますが、それを読み進める上で、いくつかの根本的な疑問や、より多角的な視点を持つことは無駄ではないでしょう。いや、もしかしたら、無駄かもしれませんが、考えるだけは自由です。🤔
提示された代替パスは、本当に現実的なのか?
公共機関、協同組合、NGO...。なるほど、聞こえは良い。しかし、それぞれの分野で、本当に技術者が求められているのか?給与や労働条件はどうなのか?民間企業での経験は、そこで通用するのか?レポートはそれぞれの概要を示すに留まっており、具体的な求人情報や移行プロセスの詳細については語っていません。理想だけでは飯は食えません。食っていくための現実的な情報がなければ、これらのパスは絵に描いた餅に過ぎないのではないでしょうか?
「テクノロジーを辞めたい」という動機は、個人的な問題なのか、構造的な問題なのか?
「業界が価値を生んでいない」「AIへの幻滅」「働きすぎへの後悔」...。これらの動機は、個人的な甘えや能力不足から来るものなのか、それとも現代のテクノロジー資本主義という構造的な問題に起因するものなのか?もし後者であれば、個人が代替パスに逃げ込んだところで、根本的な解決にはならないのではないでしょうか。業界自体を変革するという選択肢は、なぜ十分に検討されないのでしょうか?
対象読者の多様性に対する配慮は十分か?
レポートは読者の多様性(スキル、経済状況、年齢、居住地など)に触れています。しかし、提示された代替パスは、これらの多様な状況にどのように対応できるのでしょうか?例えば、多額の貯蓄がない人や、家族を養っている人にとって、収入が不安定になる可能性のある協同組合やNGOへの移行は、現実的な選択肢となり得るのでしょうか?一部の恵まれた技術者だけが選べる道ではないか、という疑念は拭えません。
代替パスにも、結局ブルシットは存在するのではないか?
公共機関にはお役所仕事の非効率性や硬直性があります。NGOは常に資金不足に悩まされ、情熱だけでは立ち行かなくなることもあります。協同組合も人間関係のトラブルや運営の難しさがあるでしょう。「テクノポリティカルハスラー」に至っては、存在自体がシニカルです。結局、どこへ行こうと、大なり小なりブルシットからは逃れられないのではないか?そして、その新しい環境でのブルシットは、今のテクノロジー業界のブルシットよりもマシだと言い切れるのでしょうか?
これらの疑問は、このレポートを単なる「辞めたい人のための愚痴」として片付けるのではなく、現代社会における技術者のあり方や、テクノロジーの倫理的な使用について深く考えるための出発点となるかもしれません。あるいは、単なる深読みしすぎかもしれません。どうでもいいですね。
コラム:疑うことをやめたら、ただの歯車だ
技術者は、本来、物事を疑うことから始めるべき職業だと私は思っています。「なぜこのコードは動かない?」「この設計は本当に最適か?」と常に問う。しかし、業界に長くいると、いつの間にか「上から降ってきた仕様だから」「みんながやっているから」と、思考停止してしまう。特に、自分が作っているプロダクトの倫理的な側面や社会的な影響については、見て見ぬふりをするのが一番楽です。だって、それを考え始めると、自分のやっていること全てが無意味に思えてくるから。でも、一度でも疑問を抱いてしまったら、もう元のようには戻れません。その疑問こそが、まだあなたが単なる歯車になっていない証拠なのかもしれません。まあ、その疑問があなたを苦しめるだけ、という可能性も高いですが。
第四章:日本への影響 ― この腐敗は、極東の島国にまで及んでいるのか?
このレポートは主に欧米の文脈で書かれているようですが、そこで述べられているテクノロジー業界の病巣や、そこからの脱出への願望は、遠く離れたこの極東の島国、日本にも無縁ではありません。🇯🇵
日本でも、長時間労働、非人間的な成果主義、プロジェクトの意義への疑問、そしてもちろん、AIへの過度な期待とそれに続く幻滅など、テクノロジー業界で働く人々が疲弊し、キャリアの再考を迫られる要因は山ほどあります。特に「AIが仕事を奪う」という恐怖は、先行きの見えないこの国で働く多くの人々に共通する不安でしょう。自分が作っているものが、結局は誰かをリストラするためのツールになるのかもしれない...。そんな疑念は、我々のモチベーションを根こそぎ奪い去ります。
では、代替パスはどうでしょう? 日本にも存在はしますが、欧米に比べて環境は異なります。
- 公的機関:日本の自治体や省庁もIT人材を求めていますが、旧態依然とした組織文化、低い給与水準、そして何より「お役所仕事」という名の非効率性に耐えられるか、が問われます。外部の巨大なSIer4に丸投げ体質も根深く、やりがいを見出しにくい場合も多いでしょう。
- 技術協同組合:欧米に比べて圧倒的に事例が少なく、認知度も低いです。一部の先駆的な試みはありますが、法的な枠組みや資金調達の面で課題が多く、一般的な選択肢とは言い難い現状です。フリーランスのゆるやかな集まりはありますが、労働者主権という思想が根付いているかは疑問です。
- テクノロジー系NGO:日本にも素晴らしい活動をしているNGOは多数存在しますが、欧米の大規模なNGOに比べて、資金力も組織規模も小さい場合がほとんどです。IT専門家を専従で雇用できる団体は限られており、多くの場合、ボランティアや兼業での関与が現実的です。情熱だけでは運営が難しい現実があります。
- 労働組合や政党:これらの組織もITインフラを必要としていますが、テクノロジー部門が発達しているケースは稀です。外部の業者に依存しているか、少数の内部人材で自転車操業しているのが実情でしょう。政治的な派閥争いや非効率な意思決定プロセスに巻き込まれるリスクも高いです。
- メンターや教師:プログラミング教育の需要は高まっていますが、安定した職業として確立するには、相応の教育スキルと経験が必要です。「教える」という行為にも、結局は「教育産業」という名のブルシットが介在する可能性も否定できません。
- テクノポリティカルハスラー:日本においては、この概念自体がほとんど知られていないでしょう。特定のNPOやコミュニティで技術的なアドバイスをする人はいますが、それを専業として生計を立てている人はごく少数です。「ハスラー」という言葉自体、日本では怪しく聞こえるかもしれません。
総じて、日本においてもテクノロジー業界を離れたいと考える技術者は増えていると思われますが、欧米に比べて代替パスの選択肢が少なく、それぞれの環境も厳しい現実があります。この腐敗は、確かにこの島国にも深く根を下ろしているようです。そして、そこから抜け出す道は、欧米以上に険しいのかもしれません。覚悟が必要です。
コラム:島国とブルシット
島国根性、とよく言われますが、日本のテクノロジー業界にもそれは当てはまるかもしれません。良くも悪くも内向きで、新しい働き方やオルタナティブな組織形態が生まれにくい土壌があるように感じます。欧米で当たり前の技術協同組合や、大規模な市民テックの活動も、日本ではなかなか根付きません。もちろん、良い面もあるのでしょうが、個人的には、この閉塞感が、ブルシットからの脱出をより困難にしているように思えてなりません。外を知らない井の中の蛙は、自分がどれほど汚い池の中にいるのかさえ気づかないのかもしれませんね。
第五章:歴史的位置づけ ― 我々の苦悩は、歴史上どの程度の悲劇として記録されるのか
我々テクノロジー労働者の苦悩や、この「辞めたい」という切なる願いは、歴史的に見てどのような位置づけにあるのでしょうか? 大げさに言えば、これもまた人類の産業史、労働史の一コマなのかもしれません。🤖➡️😩
遡ること数十年、インターネットが黎明期を迎えた頃は、まさに希望と楽観論の時代でした。💻✨ テクノロジーは世界を繋ぎ、情報を解放し、人々の生活を豊かにすると信じられていました。技術者たちは、新しい世界の創造者として尊敬を集め、その情熱は本物でした。ドットコムバブル崩壊という一時的な挫折はありましたが、その後もテクノロジーは進化を続け、スマートフォン、SNS、クラウド、そしてAIと、次々と新しい波が押し寄せました。
しかし、テクノロジーが社会の隅々にまで浸透し、巨大な産業となった頃から、その影の部分が顕著になってきます。プライバシーの侵害、データの悪用、フェイクニュースの拡散、アルゴリズムによる差別、そして巨大プラットフォーム企業による市場の独占。技術はもはや、純粋な創造の道具ではなく、監視、操作、そして利益最大化のための手段に変質していきました。
2010年代後半から始まった「第三次AIブーム」は、この傾向を加速させました。🤖🚀 AIがまるで万能の神のように喧伝され、その実態が大量のデータと計算力によるパターン認識に過ぎないにも関わらず、過度な期待が煽られました。「「何でもいい」それが問題だ #AI #テクノロジー #未来~インターネット、仮想通貨、そしてAIが沈没させた「作る」ということ~」といった批判的な言説が生まれるのも、この「AI信仰」に対する反発でしょう。我々技術者は、この熱狂の片隅で、AIという名の幻想を形にする作業を強いられ、あるいは自分たちの仕事がそれに奪われる恐怖に晒されました。
このレポートが書かれた2025年頃は、まさにこの「AI信仰」の絶頂期と、それに続く幻滅、そしてテクノロジー産業全体への倫理的・社会的な批判がピークに達しつつある時期と言えるでしょう。我々技術者の「辞めたい」という叫びは、単なる個人的なキャリアの悩みではなく、このような歴史的な流れの中で生まれた、産業への不信感、そしてより人間的で倫理的な働き方を求める声の表れなのです。
蒸気機関の発明が第一次産業革命を、電力と石油が第二次を、そしてコンピューターとインターネットが第三次産業革命を引き起こしたように、AIは今、第四次産業革命を起こしつつあると言われています。しかし、その革命が本当に人類を幸福にするのか、それとも新たなディストピアを生み出すのか、その岐路に我々は立たされています。我々の苦悩は、もしかしたら、この大きな歴史の転換期における、ある種の「産みの苦しみ」として、後世の歴史家によって記録されるかもしれません。まあ、どうでもいい些事として忘れ去られる可能性の方が高いでしょうが。🤷♀️
コラム:歴史は繰り返す、らしい
歴史を振り返れば、新しい技術が登場するたびに、社会は混乱し、働き方は変わってきました。機械化で仕事を失った職人、工場労働者として過酷な環境で働いた人々...。我々テクノロジー労働者の苦悩も、形は違えど、過去の労働者が経験した構造的な問題と根っこは同じなのかもしれません。ただ、今回は相手が「AI」という、人間そっくりに振る舞う、しかし魂のない存在というのが、なんとも現代的でグロテスクではありますが。歴史から学べるとすれば、それは「どんな時代でも、結局労働者は振り回される」という冷徹な真実だけなのかもしれません。
第六章:求められる今後の研究 ― 誰かが暇つぶしにやるだろう研究リスト
さて、このレポートのような個人的な嘆きや提言だけでは、この複雑な状況を完全に理解したり、解決策を見つけたりすることはできません。残念ながら、真面目な研究者たちが、我々のブルシットな現実を分析し、論文という形で後世に残す必要があるでしょう。まあ、ほとんどの人は読まないでしょうが、形式としては必要です。📚🔬
もしあなたが、退屈な大学の研究室に閉じこもることを厭わない奇特な人間であれば、以下のテーマについて研究してみてはいかがでしょうか。社会の何の役にも立たないかもしれませんが、少なくとも時間だけは潰せます。
「脱テック」移行プロセスの詳細な事例研究:華麗なる転身(あるいは無残な失敗)の記録
実際にテクノロジー業界を辞めて、公共、NGO、協同組合などに移った人々は、どのような動機で、どのように準備し、どのような困難に直面したのか? 成功例だけでなく、失敗例も集めて、リアルな移行プロセスを明らかにしましょう。ただし、プライバシーに配慮しないと訴えられるかもしれませんのでご注意を。個人のキャリアパスなんて、突き詰めればただの個人的な出来事に過ぎないかもしれませんが、統計データとして集めれば、何かの「傾向」が見えるかもしれません。見えたところで何になるのかは知りませんが。
代替キャリアパスの実態調査:理想と現実の大きな溝
公共部門のIT現場は本当に効率が悪いのか? NGOは技術者を適切に評価できるのか? 技術協同組合は本当に民主的に運営されているのか? これらの代替パスの「現実」を徹底的に調査し、そこで働く技術者の声を聞きましょう。おそらく、あなたが抱いている理想は見事に打ち砕かれるでしょう。しかし、それが現実です。その無情な現実を、データと数字で突きつけてください。
テクノロジー業界における倫理的葛藤の解剖:良心はいくらで売れるのか?
技術者が、自分が開発しているプロダクトの倫理的な問題に気づいたとき、どのような葛藤を抱えるのか? 企業文化はその葛藤をどのように増幅または抑制するのか? 良心に従って行動した者は、どのような代償を支払うのか? 人間の良心など、資本主義の論理の前には無力な塵芥に過ぎないのかもしれませんが、それでもそれを研究対象とする価値はあるかもしれません。きっと、人間の醜い部分をたくさん見ることになるでしょう。
テクノロジーと社会課題解決:どこまでが本気で、どこからがPRか?
テクノロジーを使って環境問題や人権問題に取り組む試みは数多くありますが、その中で本当に効果を上げているものはどれか? 表面的なCSR(Corporate Social Responsibility)5やPR活動と、本質的な社会貢献をどう見分けるか? 公共部門やNGOでの技術活用の成功・失敗事例を分析し、本当に意味のあるテクノロジー活用とは何かを探求しましょう。そして、その結果、ほとんどがPRだと気づいたとしても、嘆いてはいけません。それがこの世の常なのですから。
新しい組織形態の可能性:ユートピアは存在するのか?
技術協同組合やDAO(Decentralized Autonomous Organization)6のような新しい組織形態は、本当に労働者主権や民主的な運営を実現できるのか? 経済的な持続可能性はあるのか? 理想主義的な組織が、結局、市場の冷たい現実に打ちのめされる様を観察するのも、ある意味で興味深い研究かもしれません。人類はユートピアを築けない、という証拠をさらに積み重ねる研究となるでしょう。
これらの研究は、我々の苦悩を学術的な言葉に翻訳し、歴史の片隅に記録するための作業です。それが将来の誰かの役に立つかどうかは分かりません。おそらく、立ち止まって考える時間すら与えられない多くの技術者にとっては、無関係な研究のリストに過ぎないでしょう。それでも、好奇心に駆られる誰かが、このブルシットを真面目に研究してくれることを、かすかに期待してやみません。
コラム:論文よりもビール
大学院生の頃、私も何度か論文を書きました。先行研究を漁り、データを集め、分析し、結論を導く。アカデミックな世界にも、独特のブルシットが存在します。引用マウント、査読マウンティング、意味不明なジャーゴン...。結局、論文を書くよりも、友達とビールを飲んで愚痴を言い合っている方が、よっぽど現実的で建設的な議論ができることに気づきました。でも、それは学術的な成果としては認められません。まあ、それでいいんです。真実なんて、論文の中に書いてあるわけではないのですから。
第七章:代替という名の逃避行 ― ブルシットから逃げ出したところで...
さて、絶望的な現状と、それを取り巻く無益な研究テーマについて考えたところで、いよいよ本題です。このクソッタレなテクノロジー業界から逃げ出し、自分の技術スキルを「マシな」形で活かすための、いくつかの道について具体的に見ていきましょう。ただし、繰り返しますが、これは完璧な解決策ではありません。せいぜい、ちょっとだけ景色の違うブルシットの山へ移動するだけかもしれません。⛰️➡️💩
Generated code公共サービスという名の牢獄 ― お役所仕事に魂を売る覚悟はあるか
最も穏やかな移行先として挙げられるのが、公的機関です。政府機関、自治体、大学など。ここでは、公共サービスのためのソフトウェア開発やITインフラの管理など、多くの人々の生活に直接影響を与える仕事に関われる可能性があります。民間企業のように短期的な利益に追われることは少なく、比較的安定した環境で働くことができるかもしれません。少なくとも、自分が作ったものが兵器に使われる心配は少ないでしょう。🕊️
しかし、そこは公共機関。民間企業とは全く異なるカルチャーが存在します。悪名高い官僚主義、非効率な意思決定プロセス、そして何より、アウトソーシング先のコンサルティング会社(アクセンチュア、KPMG、デロイトなど)の存在です。これらの会社は、高額な費用を受け取りながら、往々にして標準以下のシステムを納品します。彼らの存在は組織全体を汚染し、歪めます。たとえあなたが内部の技術者として誠実に仕事に取り組もうとしても、彼らの非効率性や利権争いに巻き込まれ、うんざりする毎日を送る可能性があります。覚悟は必要です。ここでの仕事は、刺激的な開発よりも、既存システムの保守や改善、そして endless meetings(終わりのない会議)が中心となるかもしれません。
コラム:官僚主義という名の巨大な蜘蛛の巣
公共機関のシステム開発に関わった知人がいます。彼は優秀なエンジニアでしたが、たった一つの機能変更を通すのに、何ヶ月もかかるペーパーワークと承認プロセスに疲れ果てていました。「外部のベンダーから来たコードはレビューするな、契約で決まっている」「なぜこの機能が必要なのか? 5年前の決定事項だからだ」「新しい技術? 前例がないから却下」...。彼はまるで巨大な蜘蛛の巣に絡め取られたかのように、身動きが取れなくなっていました。安定と引き換えに、魂を吸い取られる。それが公共サービスという牢獄なのかもしれません。
協同組合という名の幻想 ― みんなで仲良く貧乏しようぜ
マネージャーに指図されるのが嫌いですか? 自分が働く組織の意思決定に直接関わりたいですか? ならば、技術協同組合(Tech Co-op)7という選択肢があります。🤝 ここでは、働く人々自身が組織のオーナーであり、どのように働き、どのようなプロジェクトに取り組み、そして収入をどう分配するかを自分たちで決めます。理想的には、よりフラットで民主的な組織運営が実現するはずです。一人でフリーランスとして働くことの孤独や不安定さを避けつつ、企業に縛られない自由を求める人には魅力的に映るかもしれません。
しかし、理想と現実は違います。全員がオーナーということは、全員が責任を負うということです。意思決定は多数決になりがちで、時間がかかります。意見の対立も生じやすく、人間関係の調整が不可欠です。学校や従来の職場で「上からの指示に従う」ことに慣れてしまった我々にとって、「自律的に組織を運営する」ことは想像以上に難しい課題です。「誰かがやってくれるだろう」という甘えは許されません。資金調達も容易ではありませんし、独自の製品を開発するには大きな壁があります。多くの場合、外部からのコンサルティング業務で収益を上げるのが精一杯でしょう。Smart(ヨーロッパの一部の国にあるフリーランス協同組合のプラットフォーム)のような仕組みを利用すれば、事務処理の負担は減らせますが、それでも組織運営の根本的な課題は残ります。自由には、計り知れない面倒くささが伴うのです。
コラム:民主主義の面倒くささ
かつて、あるプロジェクトでチーム全員がフラットな立場で意思決定をしようとしたことがあります。結果? 全然決まらない。誰かがリーダーシップを発揮すれば「強引だ」と批判され、全員の意見を聞こうとすれば話がまとまらない。結局、締め切りが迫って、誰か一人が強引に決めて、後から不満が出る、という最悪のパターンになりました。協同組合も同じようなものかもしれません。全員が納得する完璧な意思決定なんて、幻想です。時には不満や妥協を受け入れなければならない。民主主義とは、かくも面倒で、そして泥臭いものなのです。
テクノロジー系NGOという名の慈善事業 ― 偽善者たちのデジタルツール
自分の技術スキルを、環境問題、人権、労働者の権利、教育、医療といった社会課題の解決のために使いたい。🎗️ そう考えるのであれば、テクノロジー系NGOが選択肢となり得ます。彼らはデータ分析、ウェブサイト構築、カスタムツールの開発、あるいはテクノロジーの悪用を調査するためのフォレンジック技術などを必要としています。例えば、食品配達員のプライバシー侵害を調査したり、AIの選挙への影響を検証したりするような、具体的なプロジェクトに関わることも可能です。
しかし、NGOは往々にして資金が潤沢ではありません。給与水準は民間企業より低い場合が多く、常に資金繰りに頭を悩ませています。組織体制も脆弱なことが多く、安定した雇用を見つけるのは容易ではないかもしれません。また、「社会貢献」という大義名分の下で、ボランティアに過重な労働をさせたり、非効率な運営が正当化されたりすることもあります。「良いことをしているのだから、多少の不満は我慢しろ」という無言の圧力が存在する可能性もあります。偽善と本気の区別を見極めるのは難しいでしょう。それでも、あなたが特定の社会課題に強いパッションを持っているのであれば、そこで技術を活かすことに意味を見出せるかもしれません。ただし、情熱だけでは、残念ながら運営はできません。
コラム:情熱の燃え尽き
私の知人で、貧困問題に取り組むNGOでウェブサイト構築を担当していた人がいます。彼は非常に熱心で、休日も返上して作業にあたっていました。しかし、団体は常に資金難で、彼の給与は生活できるギリギリの額。他のスタッフもボランティアばかりで、彼にかかる負担は増える一方でした。結局、彼は心身ともに疲れ果ててしまい、NGOを辞めざるを得ませんでした。社会貢献という情熱も、燃え尽きてしまえば何も残りません。情熱は大切ですが、それだけで飯は食えないし、持続可能な活動もできません。あなたがNGOを選ぶなら、自分の限界を見極める冷静さも必要です。
労働組合・政党という名の烏合の衆 ― 権力闘争の片隅でコードを書く
業界を辞めるのではなく、内側から変革したい。労働者の権利を守りたい。政治を通じて社会を変えたい。✊ そう考えるのであれば、労働組合や政党のテクノロジー部門で働くという道もあります。これらの大規模組織も、ITインフラの管理、データ分析、ウェブサイト構築、あるいはオンラインでの直接民主主義ツールの開発などを必要としています。
しかし、これらの組織は、政治的なイデオロギーや派閥争いの温床となりがちです。組織内部の権力闘争や非効率な意思決定プロセスに巻き込まれ、自分の技術スキルが、本来目指していた目的ではなく、内部の政治力学のために利用される、という事態も起こり得ます。あなたが純粋に技術を通じて社会を良くしようと考えていても、泥沼の政治の世界で疲弊してしまう可能性があります。また、これらの組織のIT部門が、必ずしも技術的に進んでいるとは限りません。古いシステムや非効率なワークフローに悩まされる可能性も高いでしょう。政治に関心があるのは良いことですが、そこに技術者として飛び込むのが、あなたの望む「意味のある仕事」なのか、よく考える必要があります。
コラム:コードはイデオロギーを超えるか?
ある政党のウェブサイト開発に関わった知人がいます。彼は党の理念に共感して参加したのですが、サイトのデザイン一つ、機能一つを決めるにも、様々な派閥の意見がぶつかり合い、全く話が進まない。コードを書く時間よりも、会議と根回しに費やす時間の方が圧倒的に長かったそうです。しかも、最終的に出来上がったものは、技術的に見てもデザイン的にも古い、妥協の産物でした。彼は言っていました。「コードはイデオロギーに関係なく動くのに、人間はそうじゃない。政治の世界で技術を活かすのは、あまりにも難しい」と。結局、彼は党の活動から離れ、今は別の道を歩んでいます。
教育者という名の洗脳者 ― 次世代をブルシット産業へ送り出す者たち
人に何かを教えるのが好きですか? あなたが培ってきた技術スキルを、次世代に伝えたいですか? 🧑🏫 ならば、教育者になるという道があります。高校、大学、専門学校、オンラインプラットフォーム、あるいは独自の講座を開設するなど、様々な形でプログラミング、デザイン、データ分析などの技術を教えることができます。急速に変化するテクノロジーの世界において、教育の需要は常に存在します。
しかし、あなたは学生に何を教えるのでしょうか? 現在のテクノロジー産業は、本書で散々批判してきたように、ブルシットに満ちています。あなたは、彼らをこの腐敗した業界に送り出すためのスキルを教えるのでしょうか? あるいは、業界の倫理的な課題や社会的な影響についても教えるべきでしょうか? 教えるという行為は、良くも悪くも、次世代の価値観や進路に影響を与えます。あなたは彼らを、かつて自分が迷い込んだ迷宮へといざなう「洗脳者」となるのかもしれません。もちろん、教育そのものにやりがいを見出すことは可能ですし、ブートキャンプのような営利目的の教育機関を選ばなければ、比較的クリーンな環境で働くことができるかもしれません。それでも、「自分が何を教え、それが学生の将来にどう繋がるのか」という問いからは逃れられません。
コラム:教えることの責任
私が大学で非常勤講師をしていたとき、学生たちにプログラミングを教えていました。彼らは皆、目を輝かせて新しい技術を吸収しようとしていました。その姿を見るのは喜びでした。しかし、彼らの多くは卒業後、スタートアップやIT企業で働くことになるでしょう。そこで、私が教えていない「業界の闇」に直面するかもしれない。彼らが作り出すものが、社会に負の影響を与えるかもしれない。そう考えると、自分が彼らに教えていることの「責任」について深く考えさせられました。単に技術を教えるだけでなく、倫理的な思考力や、社会を批判的に見る目を育むことも、教育者の役割なのではないか。しかし、それを教えるのは、技術を教えるよりも遥かに難しいことでした。
テクノポリティカルハスラーという名の風来坊 ― 食える保証のないコーディネーター
さて、最後の、そして最も定義が曖昧な代替パスは、「テクノポリティカルハスラー」です。これはまだ確立された職業ではありません。テクノロジー、政治、社会、倫理といった様々な分野を横断し、必要な人々(技術者、アクティビスト、研究者、資金提供者など)や組織を繋ぎ、プロジェクトの実現を支援する「なんでも屋」です。彼らは、複雑な課題を理解し、技術的な視点と社会的な視点の両方から解決策を模索し、人々の間を取り持ちます。💰🤝🌍
この役割は、非常に魅力的です。特定の組織に縛られることなく、自分の興味関心に基づいて様々なプロジェクトに関わることができます。社会に良い影響を与えるための活動を、コーディネーターとして支援する。しかし、これを「キャリア」として確立するのは至難の業です。収入は不安定になりがちで、特定のスキルセットよりも、幅広い知識、人脈、そして何より「ハッスルする力」が求められます。どのようにしてお金を得るのか? プロジェクト単位でのコンサルティングフィー、助成金の管理、あるいは特定の組織のアドバイザーとして...。収入源は多様ですが、どれも安定しているとは限りません。あなたは常に、次のプロジェクトを探し、自分自身の価値を売り込み続けなければなりません。それは、ある種の「風来坊」のような生き方です。経済的な安定や社会的な地位を求める人には全く向いていません。それでも、既存の枠組みに収まらず、自由奔放に社会に貢献したいと願う、ごく一部の変わり者にとっては、唯一無二の道かもしれません。ただし、食えなくても泣かないこと。
コラム:ハスラーはどこから来て、どこへ行くのか
私の周りにも、「テクノポリティカルハスラー」と呼べるような活動をしている人が何人かいます。彼らは本当に多才で、様々な分野の知識を持っていて、人との繋がりを大切にしています。しかし、彼らの多くは「これで食えているのか?」と聞きたくなるような、綱渡りのような生活を送っています。情熱と理想だけでは、残念ながら家賃は払えません。彼らは、社会の隙間、既存のシステムの外で活動している人々です。彼らの存在は社会にとって非常に重要だと思いますが、個人としてその道を選ぶのは、相当な覚悟とスキル、そして運が必要でしょう。彼らがどこへ向かうのか、そして彼らの活動が社会に何をもたらすのか、それはまだ誰にも分かりません。
補足資料:深淵への片道切符 ― メインディッシュより濃い毒
さて、メインディッシュ(?)である「テクノロジー業界からの脱出」について、一通りのブルシットを撒き散らしたところで、ここからは補足資料です。我々の苦悩を取り巻く、様々なノイズや、このレポートの背景にあるものを掘り下げていきましょう。胃もたれするかもしれませんが、お付き合いください。🤢
Generated code補足1:巷の囁き ― 偉い人(風)の無責任なコメント集
ずんだもんの感想
いやー、この論文、ずんだもんビックリしたのだ!テクノロジーの仕事、もう辞めたいって人がいるなんて知らなかったのだ!AIとかキラキラしてると思ってたのに、中身はブルシットAIかもしれないって、ショックなのだ。でも、公共とかNGOとか、困ってる人を助けるためにテクノロジーを使う道があるって聞いて、ちょっと希望が見えたのだ。ずんだもんも、いつかみんなが笑顔になれるテクノロジー、開発してみたいと思ったのだ!でも、難しいこと言ってるから、頭がずんだになったのだ。
(ずんだもん)
ビジネス用語を多用するホリエモン風の感想
あー、なんかテクノロジー辞めたいとか言ってる雑魚いるらしいじゃん。別にいいんじゃね?やりたいことやれば。ただ、公共とかNGOとか、結局カネにならないとスケールしないから。非効率な箱物ビジネスやってても意味ねーし。協同組合?シェアリングエコノミーの思想はいいけど、既得権益と戦ってイグジットできんの?無理でしょ。結局、テクノロジーで破壊的イノベーション起こして、儲けて、それを再投資するのが最強なんだよ。社会貢献?儲けてから考えろって話。AI?あんなの道具なんだから、使いこなすやつが勝つだけ。ブルシットAI?別にいいじゃん、儲かれば。文句言ってる暇あったら、プロダクト作ってステークホルダーに価値提供しろよ。それがビジネスの本質。
(某ビジネスおじさん風)
西村ひろゆき風の感想
えー、テクノロジー辞めたい、ですか。ま、辞めたいなら辞めればいいんじゃないですかね。やりがいとか意味とか、そういうの求め始めるとめんどくさいことになりますよ。だいたい、働かなくても生きていけるなら、そもそも働かなくていいわけですし。AIが仕事奪うとか言ってますけど、もともと誰でもできるような仕事なんて、なくなって当然じゃないですか。文句言っても始まらないんで、どうやったらAIに取って代わられないスキルを身につけるか、そっち考えた方が合理的ですよね。公共とかNGOとか、まあ食っていけるならいいんじゃないですか。でも、結局、組織ってめんどくさい人間関係とかあるんで。一人で稼げるなら、それが一番楽でしょ。なんか質問あります?
(ネットの賢者風)
補足2:時代という名のブルシット年表 ― 我々が踊らされてきた歴史
我々が「テクノロジー」という名の幻想に踊らされてきた歴史を、年表形式で振り返ってみましょう。ブルシットは一日にして成らず、です。🕰️
年代 | 主な出来事 | テクノロジー労働者の状況(推定) | ブルシット度(5段階) |
---|---|---|---|
1990年代 | インターネット普及黎明期。dot-com bubbleへ向かう熱狂。 | 希望に満ちた探求者。「これで世界が変わる!」と信じている。 | ★☆☆☆☆ (まだ純粋) |
2000年代前半 | dot-com bubble崩壊。IT不況。インターネットはインフラとして定着。 | 一時的な失意と現実主義の台頭。「世界は簡単には変わらない」と悟る。 | ★★☆☆☆ (現実の厳しさ) |
2000年代後半 | ソーシャルメディア、スマートフォンの普及。Web 2.0ブーム。 | ユーザー中心の技術開発に喜びを見出す。「繋がり」の幻想を追う。 | ★★☆☆☆ (表面的繋がり) |
2010年代前半 | クラウド、ビッグデータ、データサイエンスの興隆。シェアリングエコノミー。 | 大量のデータを捌く技術に没頭。数字の力に魅せられる。効率化への盲信。 | ★★★☆☆ (データ至上主義) |
2010年代中盤 | GAFAなどプラットフォーム企業の巨大化。プライバシー問題、データ悪用が顕在化。 | 自社サービスの影響力の大きさに気づき、倫理的疑問を抱き始める。「これ、ヤバくね?」 | ★★★★☆ (倫理の欠如) |
2010年代後半 | 第三次AIブーム。ディープラーニング発展。AI万能論がメディアを席巻。 | AI関連プロジェクトに駆り出される。過度な期待と現実のギャップに苦しむ。ブルシットAIを量産。 | ★★★★★ (AI信仰、虚無感) |
2020年代前半 | コロナ禍。デジタル化加速。LLMなどAI技術の急速な進展。テック企業の倫理問題が多発。 | リモートワークで疲弊。AIの進化に恐怖と幻滅を感じる。「私の仕事はAIに奪われるのか?」「AIが作るものは全てブルシットだ」。業界への不信感が募る。「テクノロジーを辞めたい」という声が増加。本レポート執筆時期。 | ★★★★★ (絶望と倦怠) |
2020年代後半以降(予測) | AIは社会インフラの一部に。規制強化。テクノロジーの倫理的な使い方が問われる。代替パスへの移行が進む? | ブルシットは形を変えて存在し続ける。それでも、新しい働き方、より意味のある活動を模索する者は現れるだろう。 | ★★★★☆ (新しい形のブルシット) |
こうして見ると、我々の苦悩は、このテクノロジーという怪物が進化する過程で、必然的に生じた副作用のようなものかもしれません。そして、この先もブルシットがなくなることはないでしょう。せいぜい、その形が変わるだけです。
補足3:カードゲームにまでなった悲哀 ― 現実はゲームより残酷だ
我々の悲哀は、きっとトレーディングカードゲームにでもなるでしょう。そこで戦うのは、かつての技術者たちです。🃏
カード名:《脱構築の技術者(デコンストラクト・エンジニア)》
コスト:5
文明:水/自然
種類:クリーチャー
種族:サイバー・コマンド/ビーストフォーク
パワー:4000
能力:
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンから水文明または自然文明のカードを1枚手札に戻してもよい。(これまでの経験を再利用する)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札に水のカードが3枚以上あれば、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。(ブルシットなシステムを解体する)
このクリーチャーがブロックされない時、自分の手札に自然のカードが3枚以上あれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。(地に足をつけて未来への投資)
フレーバーテキスト:
「ブルシットなシステム?なら、イチから作り直すまでさ。今度は、ちゃんと地に足をつけてね。」🌿💧
(解説:かつての技術者が、理想を失いつつも現実と向き合い、システムを「脱構築」し、新しい基盤を築こうとする姿を象徴しています。文明や種族は、技術力と自然(倫理、公益)の融合を表しています。パワーは控えめですが、手札活用能力でトリッキーな動きが可能。しかし、悲しいかな、カードゲームの世界でも、ブルシットな現実に立ち向かうのは容易ではありません。)
補足4:哀愁の一人ノリツッコミ ― もう笑うしかないやろ
この悲惨な状況、笑うしかありませんわな。一人で勝手に突っ込んで、虚しさを紛らわすんやで。😂🎤
「あー、もう疲れた!このテクノロジー業界、なんかもうクソどうでもいいもん作ってる気がするんだよな〜。もっと人のためになることしたいわ!よし、農家になろう!...いやいや待て待て、土いじり腰痛くなるだけやろがい!プログラマーのスキルは畑じゃ活かせん!🧑🌾」
「じゃあ、国のために働くか!公共サービスのシステム作るぞ!...え?国のシステム作るのにアクセンチュアとかデロイトとか入ってんの?無駄多すぎ!俺ら労働者の税金やぞ!ノイズしかないわ!🤦♂️」
「技術協同組合?労働者がオーナー?最高やん!これで俺のやりたいプロジェクトが...え?収益分配?会議多すぎ?自由と責任のバランス難しすぎやろがい!もうええわ!🚶♂️」
「やっぱ楽して稼ぐのが一番か?...いやいや、死ぬときに後悔するって書いてあったやん!働きすぎ後悔したらどうすんねん!結局どうしたらええねん!もうテクノロジー辞めたいけど、辞め方もわからん!八方塞がりやないか!🤷♀️」
「...って、いやいや!ちゃんと代替パス書いてくれてるやん!NGOとか教育とか色々あるやん!ちゃんと読め俺!希望はまだあるんや!よし、まずはじっくり読んで、自分に合った道を探すか...でも、結局大変なんやろな〜...どないせぇっちゅうねん!」
(ああ、虚しい。こんなことやってる自分自身が、一番のブルシットかもしれない。)
補足5:乾いた笑いの大喜利 ― この地獄に笑いの神はいるか?
この理不尽な世界に、せめて乾いた笑いを。大喜利のお題です。座布団なんてありませんがね。😅
【お題】
テクノロジー業界を辞めて転職した人が面接で困ったこととは?
【回答】
- 面接官「あなたの最も得意なスキルは?」
元エンジニア「はい、特定のフレームワークでブルシットプロダクトを高速で量産することです!」 - 面接官「当社のミッションは何だと思いますか?」
元デザイナー「えっと、ステークホルダーのために可能な限り多くの価値を(短期的に)生み出すこと、ですか?」 - 面接官「なぜ弊社を志望されたのですか?」
元プロダクトマネージャー「御社なら、僕が作ったものが無垢な人々を爆撃する手助けをする正当な疑いを持たずに済みそうだと思ったからです!💣」 - 面接官「あなたの強みは何ですか?」
元システム管理者「トリプルモニター環境で一日中、椅子に座り続ける耐久性には自信があります!👁️👁️👁️」 - 面接官「最後に何か質問はありますか?」
元UI/UXデザイナー「...御社に『AI』という言葉を連呼する集団的妄想に囚われた方はいらっしゃいますか?🧟♀️」
(悲しいほどに、現実味がある回答ばかりですね。それがこの業界の闇なのか。)
補足6:インターネットという名の毒電波と反論 ― 無益な罵り合い
インターネットという名のゴミ溜めには、様々な毒電波が飛び交っています。このレポートのようなテーマは、格好の餌食となるでしょう。罵り合いは無益ですが、一応、反論も用意しておきました。時間の無駄ですがね。📡🤬
なんJ民風コメント
「はいはい、意識高い系ワラワラで草。結局金稼げない言い訳やろ。AIガーとか言ってる情弱は一生情弱のままやで。ワイはAI使って楽して金稼ぐわ😎」
反論:金銭的な成功だけが人生の全てではない、という価値観もあることを理解できない哀れな魂たちよ。倫理や社会貢献といった概念は、君たちの辞書にはないらしい。せいぜいAIに仕事が奪われないことを祈るがよい。そして、君たちが稼いだ金で、どんなブルシットが生まれるか、静かに見守ってやるよ。
ケンモメン風コメント
「まあ、こうなるわな。GAFAとかのクソ企業が作るもんとか、AIとかもう全部支配ツールじゃん。搾取される側じゃなくて、搾取する側に回るか、あるいはこういうオルタナティブな道探すかしかないんだよ。でも結局、金ねえと無理なんだろ?詰んでるわこの国。」
反論:支配ツールとしてのテクノロジーという側面は否定できません。その認識は正しい。しかし、完全に「詰んでいる」と諦めるのはまだ早い。金が全てではない、とまでは言いませんが、代替パスは必ずしも多額の資金を要求しません。絶望するのは容易ですが、少しでもマシな現実を模索する努力を放棄すべきではありません。まあ、無駄な努力に終わる可能性も高いですが。
ツイフェミ風コメント
「テクノロジー業界の個人主義的な文化、ほんとそれな。男社会のノリについていけない、女性が働きにくい環境がまかり通ってる。だからキャリアチェンジしたいって女性も多いはず。この記事で紹介されてるNGOとか生協は、もっとインクルーシブな働き方ができるかもね。 #TechToo」
反論:ジェンダー格差や排他的な文化に対する批判は正当です。代替パスがよりインクルーシブな環境を提供できる可能性はあります。性別に関わらず、多様な人々がそれぞれのスキルを活かせる社会が望ましい。ただし、どの組織にも人間関係の面倒くささは存在します。完全に理想的な環境など、どこにもないことをお忘れなく。
爆サイ民風コメント
「どうせロクなスキルねえ奴が逃げてるだけだろ?笑 テクノロジーっつったって、しょせんパソコンカタカタしてるだけのオタク共だろ?もっと汗水垂らして働けよ!日本の技術はこういう軟弱な奴らがダメにしてんだ!」
反論:失礼極まりない。テクノロジー業界で働くには、高度な専門スキルと知的な能力が必要です。彼らは「パソコンカタカタ」しているのではなく、複雑な問題解決に取り組んでいます。肉体労働だけが「働く」ことの定義ではありませんし、精神的な疲弊は肉体的な疲弊と同じくらい深刻です。君のような短絡的な思考しかできない人間には、理解できない世界でしょう。日本の技術がダメになったのは、君のような思考停止した人間が多すぎるからかもしれません。
Reddit/Hacker News風コメント
「Interesting perspective on leaving the 'Whatever' industry. Public tech and tech co-ops are definitely undervalued areas. The 'technopolitical hustler' concept is intriguing, though perhaps more of an emergent role than a defined career path. The criticism of AI hype and the focus on meaningful work resonate. What about open source contributions for non-profit projects as another alternative?」
反論:(Assuming English response is preferred here for context) Indeed, open source contributions are a valid alternative, falling somewhat under the NGO or Technopolitical Hustler umbrella. It allows skill application without direct employment baggage. However, sustainability and financial viability remain key challenges for such volunteer-driven efforts. It's another shade of grey in the search for truly meaningful work.
目黒孝二風書評
「さて、この奇妙なレポートは、現代社会の欺瞞に満ちたテクノロジー産業からの逃走を試みる哀れな魂たちのための指南書だという。筆者は、AIという虚無の偶像にうんざりし、ステークホルダーなる亡霊のために価値なき労働を強いられる日常に唾を吐きかける。提示される代替案ときたら、公共機関?官僚主義という名の悪夢。技術協同組合?労働者の自由?笑わせるな、それは責任という名の鎖に他ならない。NGO?資金繰りに喘ぐ理想主義者の墓場だろう。結局、どこへ行こうとも、この世界の不条理からは逃れられぬのだ。だが、この絶望の中にも、自らの手で道を切り開こうとする一抹の意志が見え隠れする。ニヒリズムの先に、かすかな光を探す者の記録として、一読の価値はある…かもしれない。知らんけど。」
反論:氏の冷徹な視点は、この世界の根深い問題を見事に捉えています。提示された代替パスが、新たな形のブルシットや不条理を内包しているという指摘も正しい。しかし、レポートは完全な絶望ではなく、わずかな希望、あるいは抗いの可能性を示唆しています。完璧な場所は存在しないとしても、よりマシな場所、あるいは自分で納得できる場所を求めることは、人間として当然の営みではないでしょうか。氏の言うように「結局どこへ行こうと大差ない」かもしれませんが、その「大差ない」中に、ほんの少しの救いを見出そうとする我々の努力を、ただ嘲笑うのは少しだけ冷たすぎやしませんか? まあ、氏にとってはそれもどうでもいいことでしょうが。
(インターネットとは、かくも無責任な言葉が飛び交う場所です。真に受けてはいけません。しかし、完全に無視することもできません。それが毒電波の恐ろしいところです。)
補足7:若者への無責任な問い ― 君たちもいずれ我々のようになるのか
さて、まだこのブルシットな世界に染まっていない、あるいは染まりつつある若者たちよ。君たちは、我々のような末路を辿るのだろうか? あるいは、新しい時代を切り開くのだろうか? 無責任にも、君たちに問いを投げかけておこう。将来の宿題だと思って受け取ってくれ。🏫🤔
高校生向けの4択クイズ(答え合わせは各自で)
Q1: この文章で、テクノロジー業界を辞めたいと考える動機として挙げられていないものはどれですか?
a) 自分が作ったものが悪いことに使われるかもしれないという疑い
b) テクノロジー業界の個人主義的な文化
c) AIが何でもできるという集団的な妄想にうんざりした
d) テクノロジーを使って大金持ちになりたいと思ったのに、なれなかった
Q2: この文章で、テクノロジー業界からの代替キャリアパスとして提案されている場所はどれですか?
a) 営利を追求する大手スタートアップ
b) 公的機関
c) コンサルティング会社
d) 金融業界
Q3: 技術協同組合の特徴として、この文章で述べられていることは何ですか?
a) マネージャーがすべての決定を行う
b) 労働者が組織のオーナーである
c) 利益はすべて外部の投資家が受け取る
d) 競争相手を打ち負かすことが最優先の目標である
Q4: テクノロジー系NGOで働くことについて、この文章で述べられている可能性として最も近いものはどれですか?
a) 主に金融商品の開発に携わる
b) 環境保護や人権問題など、社会課題の解決に技術スキルを活かす
c) 企業の売上を最大化するためのシステムを構築する
d) ほとんど技術的なスキルは必要ない
Q5: 「テクノポリティカルハスラー」とは、どのような役割を担う人と説明されていますか?
a) 大企業で政治的なロビー活動を行う人
b) テクノロジーと政治・社会・倫理を繋ぎ、様々なプロジェクトを支援する人
c) 違法なハッキングによって政治的な情報を入手する人
d) 政治家のためにSNSでの宣伝活動を行う人
大学生向けのレポート課題(真面目にやると疲れるぞ)
以下のテーマについて、本レポートの内容を踏まえつつ、自身の考えや関連する情報を加えて論じなさい。(参考文献リスト必須)
課題1:本レポートが指摘する「テクノロジー業界が価値のあるものを何も生み出していない」という批判について、あなたはどのように考えますか? 現代のテクノロジー産業が社会に与える影響(肯定的・否定的両面)を、具体的な事例を挙げて分析しなさい。
課題2:本レポートが提示する代替キャリアパス(公的機関、技術協同組合、テクノロジー系NGOなど)の可能性と課題について、日本の現状を踏まえながら論じなさい。あなたが考える「より意味のある仕事」とはどのようなものか、自身のキャリアプランと関連付けて述べなさい。
課題3:「AI」技術の進展は、テクノロジー労働者のキャリアや働き方にどのような影響を与えていますか? 本レポートの批判的な視点と、AI技術の可能性の両面を考慮し、AI時代における技術者の倫理的責任について論じなさい。
(これらの課題に真面目に取り組めば、君たちもこの世界のブルシットについて深く考えることになるだろう。幸運を祈る。)
補足8:潜在的読者のためのオマケ ― ブルシットの親切心
もしかしたら、このレポートを誰かに勧めたい、あるいはSNSでシェアしたいと思う奇特な人もいるかもしれません。そんな人のために、いくつかの「親切な」情報を提供しておきましょう。本当に必要かは分かりませんが。🎁
キャッチーなタイトル案(使いやすいものを選んでください。ただし、内容との乖離にはご注意を)
- さよなら、ブルシット・テック:意味のある仕事を見つける方法
- 「技術を辞めたい」あなたへ:シリコンバレー幻想のその先へ
- AI時代を生き抜く、もう一つのキャリア:公益のためのテクノロジー
- 燃え尽きる前に知るべき、テック人材のための脱出ガイド
- テクノロジーは罪か、救いか?働く場所を変えるという選択
- テクノロジー難民にならないために:新しい働き方を探求する
- AIに疲れたエンジニアへ贈る、希望のキャリアパス
SNSなどで共有するときに付加するべきハッシュタグ案(無駄にたくさんあります)
#テクノロジー #キャリア #働き方 #AI #エンジニア #デザイナー #プロダクトマネージャー #キャリアチェンジ #脱テック #倫理 #公益 #協同組合 #NGO #公共 #社会課題 #天職 #ブルシットジョブ #仕事辞めたい #働きがい #未来の働き方 #技術批判
SNS共有用に120字以内に収まるようなタイトルとハッシュタグの文章(短くて便利です)
テック辞めたい人必見。AIや業界に疲れたあなたへ、公共/NGO/生協など別の道を示すガイド。#脱テック #キャリアチェンジ #働き方 #AI #エンジニア [108文字]
ブックマーク用にタグを[]で区切って一行で出力(最大7個、80字以内)
[テクノロジー][キャリア][働き方][AI][脱テック][公益][協同組合]
この記事に対してピッタリの絵文字(虚無感を表現しています)
🚀➡️🌍🏢🌱🤝📚💡🤔💼✨🤮😩🤖👻💰🤷♀️🚶♂️🏠🔄❓❌💀💩🤬😂🎤😅🃏📊📉📈🏛️🌳🐘✊🧑🏫🌐💼🚶♂️💨🤢🕰️🏗️🏭
この記事にふさわしいカスタムパーマリンク案(使用してよいのはアルファベットとハイフンのみ)
quitting-tech
meaningful-tech-careers
tech-exit-strategy
alternatives-to-tech
public-interest-tech
ethical-tech-careers
beyond-silicon-valley
tech-worker-transition
この記事の内容が単行本ならば日本十進分類表(NDC)区分のどれに値するか
このレポートは、テクノロジー、キャリア、社会、倫理といった様々な要素を含みますが、最も焦点を当てているのは個人の「キャリアチェンジ」と「働き方の再定義」です。そのため、日本十進分類表(NDC)においては、366.2(職業・キャリア)が最も適切と考えられます。関連分野として、007(情報科学)の社会側面、365(経営管理 - キャリア関連)、300(社会科学)なども考慮できます。
この記事をテーマにテキストベースでの簡易な図示イメージ(適当です)
+-----------------+ +-------------------+ +---------------------+ | Tech Industry | --> | Dissatisfaction | --> | Desire to Quit | | (Bullshit) | | (Meaningless Work)| | (Escape Bullshit) | +-----------------+ +-------------------+ +---------------------+ | | v v +-----------------------------------------------------------------------+ | Alternative Paths: Public Sector, Co-ops, NGOs, Education, Hustlers | | (New Kinds of Bullshit?) | +-----------------------------------------------------------------------+ | v +-----------------+ | Searching for | | Meaning/Less | | Bullshit | | (Ongoing Struggle)| +-----------------+
(人生とは、ブルシットからブルシットへと渡り歩く旅なのかもしれませんね。)
巻末資料:残された痕跡 ― 全てが無駄だったわけではない(願望)
さて、長々とブルシットについて語ってきましたが、そろそろ終わりにしましょう。最後に、いくつかの資料を置いておきます。これまでの話を補強するもの、あるいは、あなたが一人でさらに深淵を覗き込むためのヒントになるかもしれません。🍷
Generated code結論 ― 結局どこへ行こうと大差ない
このレポート全体を通じて、私はテクノロジー業界の病巣と、そこからのいくつかの脱出路について語ってきました。しかし、もしあなたが「で、結局どうすればいいんだ?」という明確な答えを期待していたのなら、残念ながらそれはありません。この世に完璧な仕事や場所は存在しないからです。
公共機関には官僚主義が、協同組合には運営の面倒くささが、NGOには資金難が、労働組合や政党には政治的な泥沼が、教育者には洗脳の疑惑が、そしてテクノポリティカルハスラーには飢え死にのリスクが伴います。結局のところ、ブルシットはどこにでも存在します。我々は、ブルシットのない場所を探すのではなく、自分がどのブルシットなら耐えられるか、あるいは、どのブルシットに立ち向かう価値があるかを、自分自身で見極めるしかないのです。
「テクノロジーを辞めたい」という感情は、決して個人的な問題ではなく、現代のテクノロジー資本主義が抱える構造的な問題の表れです。我々の苦悩は、歴史の必然であり、そしてこれからも形を変えて続いていくでしょう。
それでも、このレポートが、あなたが今の場所で立ち止まり、自分のキャリアや働き方、そしてテクノロジーと社会の関係について、少しでも深く考えるきっかけになったのであれば、無益ではなかったのかもしれません。あなた自身のエージェンシースペースを見つけ、自分自身の道を歩むこと。それが、このブルシットな世界で、ほんのわずかに自分自身を保つための、唯一の方法なのかもしれません。幸運を。🍀
年表 ― 我々が辿ってきたブルシットの道(簡易版)
長い物語をギュッと圧縮した、ブルシット年表の簡易版です。
年代 | ブルシットの変遷 |
---|---|
1990年代 | インターネットへの過度な期待(純粋なブルシット) |
2000年代 | ドットコムバブル崩壊とその後の停滞(現実という名のブルシット) |
2010年代 | プラットフォーム化、データ支配、AIブーム(構造的なブルシットの確立) |
2020年代前半 | AI信仰と倫理問題の顕在化、「脱テック」願望(絶望的ブルシットの時代) |
参考リンク・推薦図書 ― 無益な情報収集のすすめ
このブルシットについて、さらに深く知りたいあなたへ
このレポートは特定の論文を基にしていますが、ここでは関連性の高い、しかし読むとさらに疲れるかもしれない情報源を挙げておきます。鵜呑みにせず、批判的な視点を持つことをお勧めします。
参考になるかもしれないウェブサイト(個人の見解です)
- Doping Consomme: 本レポートの着想元である可能性が示唆されるブログ。テクノロジー批判や社会に対するシニカルな視点に満ちています。中毒性があるかもしれませんが、用法用量にご注意ください。
推薦図書(読むと人生観が変わるかもしれません、悪い方向に)
- 『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』 デヴィッド・グレーバー:あなたの仕事がなぜクソなのか、理論的に解説してくれます。読めば読むほど絶望が深まります。
- 『腐ったAI』 松田雄馬:AIの現状に対する痛烈な批判。AIという幻想から目を覚まさせてくれます。ただし、目覚めたところで待っているのは現実という名のブルシットですが。
- 『転職の思考法』 北野唯我:キャリアチェンジを考える際の、少しだけ真面目な指南書。ただし、理想通りにはいかないのが人生です。
- 『ティール組織』 フレデリック・ラルー:新しい組織形態への希望を見出せるかもしれません。ただし、実現は非常に困難です。ユートピアは遠い。
用語索引 ― ブルシット用語集
このレポートで使われた、よく分からない(あるいはどうでもいい)用語の解説です。
- エージェンシースペース (Agency Space)
- 結論の章で使用。主体的に行動できる範囲、あるいは自分自身の意思決定が許される領域のこと。テクノロジー産業という巨大なシステムの中では、このスペースは驚くほど狭い。
- AI (Artificial Intelligence)
- 序章など多数の箇所で使用。人工知能。最近流行りの、大量のデータと計算力でそれっぽいものを生成したり、予測したりする技術。過剰に期待されていますが、実際は特定のタスクに特化した「賢い道具」に過ぎず、人間の知能や創造性を代替するものではない、という批判も多い。本レポートでは、特に「ブルシットAI」として、その虚飾が批判されている。
- AIブーム (AI Boom)
- 歴史的位置づけや詳細年表で使用。AI技術への注目度や投資が急激に高まり、社会的な期待が過度に高まる時期のこと。第三次AIブームは2010年代後半から始まり、特に生成AIの登場でさらに加速した。
- AIハイプ (AI Hype)
- ネットの反応で使用。AIブームに伴う、AIの能力や将来性に対する過剰な喧伝や期待のこと。現実離れした話が多く、幻滅を生む。
- 代替パス (Alternative Paths)
- 序章や要約、第七章などで使用。テクノロジー業界以外の、テクノロジー関連スキルを活かせる可能性のあるキャリアや組織のこと。公共機関、技術協同組合、NGOなどが挙げられているが、それぞれに課題も多い。
- ビーストフォーク (Beast Folk)
- デュエマカードで使用。デュエル・マスターズに登場する種族の一つ。自然文明に属し、動物や獣人のような見た目をしている。本レポートでは、技術に加えて、自然や倫理といった「地に足のついた」側面を象徴するものとして使用。
- ブルシット (Bullshit)
- 序章など多数の箇所で使用。「でたらめ」「くだらないもの」「無意味なもの」といった否定的な意味合い。特に、大して価値がないのに、社会的に必要とされているかのように装われているものや仕事(ブルシットジョブ)を指す。ブルシットAIやブルシットプロダクトのように派生して使われる。
- ブルシットAI (Bullshit AI)
- 感想などで使用。AIという言葉を使って、実際には大したことがない技術や、見せかけだけの機能を大げさに宣伝しているもの。あるいは、社会的に無益または有害な結果をもたらすAIのこと。デヴィッド・グレーバーの「ブルシットジョブ」論になぞらえた批判的な用語。
- ブルシットジョブ (Bullshit Job)
- 補足8で使用。人類学者デヴィッド・グレーバーが提唱した概念。社会的価値を生み出さない、あるいはむしろ害悪でさえあるにも関わらず、なぜか存在し、高収入であることも多い仕事のこと。コンサルタントや一部の金融関係者などが典型例とされる。本レポートは、テクノロジー業界にもブルシットが蔓延していると示唆している。
- ブルシットプロダクト (Bullshit Product)
- 大喜利で使用。ほとんど誰も必要としていないか、あるいは社会に悪影響を与えるにも関わらず、開発・販売されているプロダクトのこと。ブルシットな仕事の結果として生まれることが多い。
- キャリアチェンジ (Career Change)
- 補足8などで使用。これまでの職種や業界から、全く異なる職種や業界へ転職すること。
- 年表 (Chronology)
- 補足2や簡易年表で使用。出来事を年代順に並べたリスト。歴史的な流れを追うために使われる。
- CSR (Corporate Social Responsibility)
- 今後の研究で使用。企業の社会的責任。企業が、自社の利益だけでなく、社会全体の利益にも配慮し、環境問題や人権問題などに積極的に取り組むこと。ただし、企業イメージ向上のための表面的な活動に留まることも少なくない。
- サイバー・コマンド (Cyber Command)
- デュエマカードで使用。デュエル・マスターズに登場する種族の一つ。水文明に属し、サイバー的な見た目をしている。本レポートでは、テクノロジーや技術スキルを象徴するものとして使用。
- DAO (Decentralized Autonomous Organization)
- 今後の研究で使用。分散型自律組織。ブロックチェーン技術などを利用して、特定の管理者や中央集権的な組織を介さずに、参加者の合意に基づいて運営される組織。協同組合と同様、労働者主権的な組織形態の可能性を秘めるが、法的な位置づけや運営の難しさなど課題も多い。
- 脱テック (De-tech)
- 補足8などで使用。テクノロジー業界から離れる、あるいはテクノロジーに依存しない生き方を選択すること。本レポートの主要テーマの一つ。
- ドットコムバブル (Dot-com Bubble)
- 歴史的位置づけや詳細年表で使用。1990年代後半にインターネット関連企業の株価が異常に高騰し、2000年代初頭に暴落した現象。テクノロジーへの過剰な期待とその破綻を象徴する出来事。
- GAFA
- ネットの反応で使用。Google (Alphabet), Apple, Facebook (Meta), Amazonの頭文字を取った言葉。巨大なテクノロジー企業群を指し、その市場支配力や社会への影響力が問題視されることが多い。
- 個人主義的な文化 (Individualistic Culture)
- 序章などで使用。集団や組織よりも個人の成果や成功を重視する文化。競争が激化し、相互扶助やチームワークが軽視されがち。テクノロジー業界でしばしば指摘される特徴の一つ。
- インクルーシブ (Inclusive)
- ネットの反応で使用。「包括的な」「多様性を受け入れる」といった意味。性別、人種、性的指向、障がいの有無などに関わらず、誰もが組織や社会に参加し、貢献できるような環境や文化のこと。
- KPI (Key Performance Indicator)
- 脚注3や序章コラムで使用。重要業績評価指標。組織やプロジェクトの目標達成度を測るための具体的な指標。短期的な数値目標に囚われ、本質的な目的を見失う原因となることもある。
- LLM (Large Language Model)
- 脚注6や歴史的位置づけなどで使用。大規模言語モデル。大量のテキストデータで学習された、非常に複雑なAIモデル。文章生成、翻訳、要約、質疑応答など、様々な言語タスクを実行できる。最近のAIブームの中心的な技術。
- 意味のある仕事 (Meaningful Work)
- ネットの反応で使用。単に収入を得るためだけでなく、個人的な成長や社会貢献、倫理的な価値など、何らかの意義や目的を見出せる仕事のこと。本レポートは、テクノロジー業界でそれが見出しにくい現状を指摘している。
- NDC (Nippon Decimal Classification)
- 補足8などで使用。日本十進分類法。日本の図書館で書籍を分類するために広く使われている分類システム。このレポートの内容がどの分野に該当するかを分類するために使用。
- NGO (Non-Governmental Organization)
- テクノロジー系NGOなどで使用。非政府組織。政府から独立して活動する非営利組織。環境保護、人権、貧困削減など、様々な社会課題に取り組む。テクノロジー系NGOは、これらの活動に技術スキルを活かす団体。
- プロダクトマネージャー (Product Manager)
- 序章などで使用。プロダクト(製品やサービス)の戦略策定、開発計画、リリース、運用などを統括する役割。ユーザーニーズとビジネス目標、技術的な実現可能性のバランスを取りながら、プロダクト全体の成功に責任を持つ。時にステークホルダーと現場の板挟みになり、ブルシット製造の最前線に立たされることもある。
- プログラマー (Programmer)
- 序章などで使用。コンピュータープログラムを設計、作成、テスト、保守する人。テクノロジー産業の基盤を支える存在だが、往々にして経営層やプロダクトマネージャーの無茶な要求に振り回される。
- 公益 (Public Interest)
- 補足8などで使用。社会全体にとって良いこと、公共の利益。本レポートは、個人のキャリア選択において、単なる利益追求だけでなく公益を重視する働き方を模索することを推奨している。
- 公共部門 (Public Sector)
- 公共サービスという名の牢獄などで使用。政府機関、自治体、公的機関など、公共サービスを提供する組織の総称。民間企業とは異なる文化や働き方がある。
- SIer (System Integrator)
- 脚注4や日本の影響コラムで使用。システムインテグレーター。情報システムの企画、設計、開発、運用、保守などを一括して請け負う企業。日本のIT業界において大きな影響力を持つが、多重下請け構造や旧態依然とした体質が批判されることもある。
- シリコンバレー的価値観 (Silicon Valley Values)
- 歴史的位置づけで使用。アメリカのシリコンバレーを中心としたテクノロジー業界に特徴的な価値観。急速な成長、破壊的イノベーション、リスクテイキング、個人主義、そして良くも悪くも「世界を変える」という強い信念などが含まれる。本レポートでは、その限界や負の側面が示唆されている。
- Smart
- 技術協同組合で使用。ヨーロッパ、特にベルギーなどで発展した、フリーランスのための協同組合プラットフォーム。個人がフリーランスとして活動しながら、協同組合に雇用される形を取り、行政手続きや社会保障などを代行してもらうことができる仕組み。
- ステークホルダー (Stakeholder)
- 脚注1や登場人物紹介などで使用。企業の利害関係者。経営陣、株主、従業員、顧客、取引先、地域社会など、組織の活動に影響を受けたり、影響を与えたりするあらゆる個人や集団。本レポートでは、特に短期的な利益を追求し、技術者を疲弊させる経営層や投資家などを指すシニカルなニュアンスで使われている。
- システム管理者 (System Administrator)
- 序章などで使用。コンピューターシステムやネットワークの導入、設定、運用、保守を行う役割。システムの安定稼働を支える縁の下の力持ちだが、トラブル対応や夜間作業も多く、地味で大変な仕事と思われがち。
- 技術協同組合 (Tech Cooperative)
- 協同組合という名の幻想などで使用。テクノロジー分野で働く人々が組合員として共同で所有・運営する組織。労働者が主体的に意思決定に関わり、利益を分配する。資本家による支配ではなく、労働者自身の手に組織を取り戻そうとする試み。
- 技術批判 (Tech Criticism)
- 補足8で使用。テクノロジーが社会にもたらす負の側面(プライバシー問題、倫理問題、社会格差の拡大など)を批判的に分析し、問題提起を行うこと。本レポートもその一部と言える。
- テクノロジー系NGO (Tech NGO)
- テクノロジー系NGOという名の慈善事業などで使用。NGOの中でも、特にテクノロジーを駆使して社会課題解決に取り組む団体。データ分析、ツール開発、デジタルフォレンジックなど、技術スキルを持つ人材を必要とする。
- テクノポリティカルハスラー (Technopolitical Hustler)
- テクノポリティカルハスラーという名の風来坊などで使用。テクノロジーと政治・社会・倫理の領域を横断し、様々なプロジェクトや人々を繋ぎ、調整する役割。まだ確立された職業ではないが、社会課題解決のために技術を応用する活動を支援するコーディネーター的な存在。
- テクノロジー労働者 (Tech Worker)
- 序章や登場人物紹介などで使用。テクノロジー産業で働く人々全般を指す言葉。プログラマー、デザイナー、システム管理者など様々な職種を含む。本レポートの主要な対象読者。
- UI/UX (User Interface / User Experience)
- 序章などで使用。UIはユーザーインターフェース(ソフトウェアやサービスの見た目や操作画面)、UXはユーザーエクスペリエンス(ユーザーがサービスを通じて得られる体験)。UI/UXデザイナーは、これらの設計を通じて、ユーザーが使いやすく、満足度の高い体験を得られるようにする役割。しかし、実際にはステークホルダーの意向やビジネス上の都合で、ユーザーにとって最善とは言えない設計を強いられることも多い。
- 労働組合 (Labor Union)
- 労働組合・政党という名の烏合の衆などで使用。労働者が団結し、使用者と交渉することで労働条件の改善や労働者の権利保護を目指す組織。
- 価値 (Value)
- 序章などで使用。経済活動において生み出されるとされる「価値」。企業にとっては利益や売上を指すことが多いが、本レポートでは、テクノロジー業界が短期的な経済的価値ばかりを追求し、倫理的・社会的な価値を軽視している現状が批判されている。
- 何でもいい産業 (Whatever Industry)
- ネットの反応で使用。特定の目的や意義を持たず、「何でもいい」ものを作り続けるテクノロジー産業を皮肉る言葉。深層的な批判を込めている。
脚注 ― 誰も読まない注釈
本文中で参照した、どうでもいい補足情報です。真面目に読んでも疲れるだけです。
1: ステークホルダー (Stakeholder) - 企業の利害関係者のこと。本書では主に、技術者を駆り立てる経営層や投資家を指すシニカルな意味合いで使われています。彼らの「価値」基準は、往々にして現場の技術者とは相容れません。👹
2: individualistic culture(個人主義的な文化) - チームや組織よりも個人の成果や競争を重視する文化。テクノロジー業界、特にスタートアップなどで見られがちで、相互扶助よりも自己責任が強調され、疲弊する人が放置されやすい環境を生み出します。🥶
3: KPI (Key Performance Indicator) - 重要業績評価指標。ビジネスの目標達成度を測るための指標です。これに縛られすぎると、指標のための仕事になり、本来の目的や倫理観が軽視されることがあります。📈
4: SIer (System Integrator) - システムインテグレーター。情報システムの設計から開発、運用まで一括で請け負う企業。日本のIT業界では大きな存在ですが、多重下請け構造や古い体質が問題視されることも少なくありません。🏯
5: CSR (Corporate Social Responsibility) - 企業の社会的責任。環境問題や人権問題など、企業が社会の一員として果たすべき責任。しかし、実態は企業のイメージアップのためのPR活動に過ぎないケースも多いのが現実です。緑色のロゴに騙されてはいけません。🌳➡️💰
6: DAO (Decentralized Autonomous Organization) - 分散型自律組織。LLMと同じく、最近バズっている概念の一つですが、実態はまだ発展途上。理想通りに民主的な運営ができるかは未知数です。理想郷は遠い...。
7: 技術協同組合 (Tech Co-op) - テクノロジー分野の労働者が所有・運営する組織。労働者が主体性を持ちやすい反面、運営には多大な労力と合意形成の苦労が伴います。理想を追うのも楽じゃありません。🥵
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