Nitterがまた死んだ #八26 #2019四11nitterとNim言語とzedeus_令和IT史ざっくり解説
この整理から見ると、今回のNitter停止は単なる「1つの代替フロントエンドが消えた」という話ではなく、 Xが「公開情報を誰でも読めるWebページとして提供する」という古典的なWebの性質から離れていること が本質だと思います。 特に重要なのは、次の5点です。 論点 Nitterが担っていた役割 今回露呈した問題 匿名アクセス Xアカウントなしで投稿を読める Xは非ログイン閲覧を次第に制限 プライバシー Xへ直接アクセスせず閲覧できる 閲覧者にもログイン・識別を要求する方向 検索性 投稿・アカウントを比較的簡単に検索 公式Xの検索・過去投稿アクセスが使いにくい RSS/自動取得 NitterからRSSを生成可能 Webを「購読可能な情報源」に戻す手段が失われる UX 軽量・高速・広告なし X本体の重量化・広告・ログイン要求との差が拡大 1. Nitterは「Twitterクライアント」ではなく「Webの復権装置」だった ここがかなり重要です。 Nitterを、 「Xを使いたくない人がXのコンテンツを盗み見るためのサービス」 と捉えると、今回の出来事は単なる著作権・規約・法的問題に見えます。 しかし別の見方をすると、 「公開されている情報を、公開された情報として読むためのインターフェース」 でした。 つまり、 X → Nitter → RSS → RSSリーダー という経路によって、X上の投稿を「SNSのタイムライン」ではなく、 Web上の情報源 として扱えた。 これはRSSやAtom、Webmention、ActivityPubなどが持っていた「Webを相互接続された情報空間として扱う」という思想ともかなり近いです。 2. 「ログインしないと読めない」は、実はかなり大きなWebの断絶 企業や自治体、開発者、イベントなどが、 「詳しくはXをご覧ください」 と案内するケースを考えると分かりやすいです。 以前なら、 リンク → 投稿を見る でした。 ところが、 リンク → X → ログイン要求 → アカウント作成 → CAPTCHA/認証 → 閲覧 となれば、公開情報なのに アクセスするための会員資格が必要 になります。 これはWebページというより、 公開URLを持った会員制データベース に近い。 Nitterの存在意義は、まさにこの断絶を迂回するところにあり...