#知性の覚悟か?動員のスローガンか?「負け組応援団」の系譜を巡る現代への問い #田辺元 #蓑田胸喜 #カール・シュミット #ハイデッガー #九17
哲学者の末路か、知性の覚悟か?「負け組応援団」の系譜を巡る現代への問い #哲学 #歴史 #ポピュリズム #知の責任 ——田辺元・蓑田胸喜・カール・シュミット・ハイデッガーから読み解く、現代社会の危うさと知性の倫理 目次 要約 本書の目的と構成 登場人物紹介 年表①:主要人物と歴史の交錯 序章:「負け組応援団」とは何か:歴史と概念の導入 「負け組」の再定義:現代社会における敗者と応援の構図 現代の「負け組応援団」:ウクライナ戦争と「レッテル貼りの政治」 戦間期・戦時下の知性:なぜ彼らは「負け組」を応援したのか 本書の問い:田辺元、蓑田胸喜、カール・シュミット、ハイデッガーを繋ぐ糸 第一部:日本の「負け組応援団」:田辺元と蓑田胸喜 第一章:田辺元と「種の論理」:戦時下の哲学と共同体の宿命 京都学派の展開:西田哲学から田辺哲学へ 「種の論理」の思想的背景と時代状況 「共同体」への傾倒と国家総力戦体制 戦後の自己批判と哲学の転回:田辺元の「末路」 第二章:蓑田胸喜と皇国史観:純粋主義者の排撃と「誤謬」への執着 蓑田胸喜の思想形成と国体論 自由主義・マルクス主義批判の論理 「不敬」を排撃する純粋主義者の限界 戦後の評価と忘れ去られた思想家:蓑田胸喜の「末路」 第二部:ドイツの「負け組応援団」:カール・シュミットとハイデッガー 第三章:カール・シュミットと「政治的なものの概念」:危機と決断の思想 ワイマール期ドイツの政治状況とシュミットの思想 「友敵区分」と「決断主義」の政治哲学 ナチズムへの接近と「例外状態」の理論 戦後の沈黙と影響力:カール・シュミットの「末路」 第四章:マルティン・ハイデッガーと存在の問い:技術批判とナチズムへの関与 『存在と時間』の衝撃と「現存在」の分析 ナチズムへの一時的な関与とフライブルク大学学長時代 戦後の沈黙と自己弁護:哲学と政治の「交錯」 技術批判と「存在忘却」の思想:ハイデッガーの「末路」 第三部:「負け組応援団」の思想的連関と現代的意義 第五章:全体主義・国家主義との接点:共通する思想的要素 自由主義・個人主義への批判 共同体・国家への絶対的価値付与 危機状況における「決断」の誘惑 知性の「選択」と「責任」の...