#令和狸合戦バチボコ #王12
令和狸合戦バチボコ 改訂版:牙を剥いた風刺 狸はもう化ける必要すらなくなった 令和七年。 人間どもは「本物の狸なんて絶滅した」と信じきっている。 だからこそ、狸は堂々と国会議員に化け、環境大臣に化け、環境省の審議会で「森林はもういらない、全部メタバースで再現すればいい」と真顔で提案している。 自然保護って結局、富裕層の趣味ですよね。貧乏人はVRの森で我慢すればいい 某与党議員の実在発言(2024年国会質疑、要旨) 環境系インフルエンサー狸 フォロワー180万人の「たぬ吉ちゃん」は毎日ストーリーで泣く。 「森がなくなるの嫌だよぉ~でも新宿御苑のスタバ新作美味しかった♡」 スポンサーは三菱地所と東京ガス。 コメント欄は「たぬ吉ちゃんを守りたい!」で埋まる。 守りたいのは狸じゃない。自分の罪悪感だ。 バチボコ・エキス=国家プロジェクト 実はバチボコ・エキスは狸が作ったのではない。 経済産業省と総務省が極秘に開発した「デジタル変身薬」だった。 目的は「地方創生」。過疎地の人間に飲ませて「東京で働きたい若者」に偽装させ、上京させる計画だった。 狸はそれを横取りしただけ。 人間が自分で作ったドーピングを、狸が人間に使い返す。 最終決戦は環境省の記者会見 狸軍団はついに環境省の公式会見に乱入した。 大臣の顔は狸。隣の事務次官も狸。記者席の半分も狸。 誰も気づかない。 大臣狸が宣言する。 「我々は本日より、森林保護よりもっと重要な政策を発表します」 「それは……『全国狸保護基本法』の廃止です!」 会場爆笑。 「いや冗談じゃなくて本気です」 会場静まり返る。 「だって狸なんていないじゃん(笑)」 拍手喝采。 完全勝利の味 翌朝、環境省は公式に発表した。 「タヌキは文化的キャラクターとして存続させます。実物は不要」 同時にディズニーが「Tanuki Land」を東京ベイエリアに建設決定。 着工は来春。 最後の老狸は、森の奥で一人呟いた。 「俺たちは勝ったんだ…よな?」 答えは風に乗って届いた。 新宿駅の巨大ビジョンから流れるCMの声—— 「Tanuki Landで、君も可愛い狸になれるよ♡」 狸は絶滅した。 でも、狸は永遠に生きている。 ブランドとして。グッズとして。フィルタ...