#OpenKnowledgeとは何か?ObsidianやNotionに代わるオープンソースの「AIファースト」マークダウンWYSIWYGエディター #六26 #2004三09Markdownとジョン・グルーバー_平成IT史ざっくり解説

 OpenKnowledge は、美しいAIネイティブなマークダウンエディタ + LLM Wiki です。

人間とAIエージェント(特にClaude、Cursor、Codex、OpenCodeなど)が共同で編集できる、local-first(ローカル優先)の知識ベースツールです。

主な特徴


WYSIWYG編集:NotionやGoogle Docsのようなリッチ編集体験(Mermaid図、LaTeX、数式、埋め込み、calloutsなど)なのに、裏側は普通のMarkdownファイル。

AIエージェントとの強力統合:MCP(Model Context Protocol)対応で、エージェントが直接ファイルを読んだり編集したり可能。スキル(skills)も標準搭載。

gitバックエンド:すべてプレーンファイル + gitでバージョン管理。チーム共有や自動同期も容易。

ローカルファースト:プライバシー重視。macOSネイティブアプリ、またはLinux/Windows/Intel MacではCLIでローカルWebアプリとして動作。

第二の脳 / エージェントの記憶:仕様書、決定事項、SOP、ナレッジベースなどを一元管理し、エージェントが活用しやすい形に。OpenKnowledgeは、ObsidianやNotionに代わるオープンソースの「AIファースト」マークダウンWYSIWYGエディターで、MacOSアプリとWeb UI+CLIを提供し、ClaudeやCodexなどのエージェントと直接統合できる点を特徴としている。チームはNotionのようなチームでのマークダウン作成・共有体験を求め、Obsidianが代替になり得ると判断したものの、本当のWYSIWYG UIが欠け、コミュニティプラグイン以外ではClaudeやCodexとの統合が難しいと感じたため、OpenKnowledgeを構築した。アプリの構成要素としては、ファイルナビゲーター、WYSIWYGエディター、リンクエクスプローラーを備えたMacOSアプリ、ClaudeやCodex、Cursorといったデスクトップエージェントとの統合、およびLLM-wikiや「AI Second Brain」シナリオ向けの組み込み機能(mcps、スキル、RAG)を含む。さらにTUIファーストユーザーのための組み込み端末とクロスプラットフォームのCLIも提供され、OSSスタックにはTiptap/ProseMirror、CodeMirror、yjs(CRDT)、Electron、Orama、remark/rehype/micromark/mdast、@pierre/treesなどが含まれている。エンジニアリング上の主な課題としては、ProseMirrorとマークダウンの間で双方向かつロスレスに変換するパイプラインの構築と、ProseMirrorとマークダウンの状態を同期させるデュアルオブザーバーCRDTの実装が挙げられる。CRDTとgitの組み合わせにより、エージェントがマークダウンで行った変更の追跡や元に戻す/やり直し、バージョン履歴の提示といった共同作業体験の強化を図っており、チーム向けの「Share」やクラウド同期機能も想定している。これらは利用者に「ノーコード」の感覚を与えつつ、内部的にはgit/GitHubを活用してデータのプライバシーを保つ設計になっている。プロジェクトはオープンソースとして公開され、貢献やフィードバックを歓迎している点も強調されている。コミュニティの反応では、CodeMirrorやyjsの採用を歓迎する声がある一方で「AIファースト」という表現に対する懐疑や過度な宣伝に対する疲労を示す意見もあった。あるユーザーはOpenKnowledgeがObsidianやVS Codeよりどのように実体的に体験を向上させるのか疑問を呈し、既存のObsidianプラグインで代替できる機能が多いのではないかと指摘した。ローカルモデルを重視する意見も多く、Gemma4-31bのようなローカルモデルが有用だが簡単に接続できない点を懸念する声があった。OpenKnowledge側はローカルモデルやハーネスの統合を優先課題に置いており、LMStudioやOpenAI/Anthropic互換のエンドポイントを使う環境との接続を想定している。共有環境やVaultの扱いについては、ユーザーによって「自分の金庫を共有したくない」という強いニーズがあるため、自己完結的でクリーンな体験を提供することが重要だと認識している。別のユーザーは、自身のワークフローではGitHubリポジトリをワークスペースとし、Obsidianボールトをエージェント専用に使う運用がうまく機能していることを述べ、モデルがVaultの存在を認識した瞬間の利便性の高さを強調した。OpenKnowledgeは既存のObsidianユーザーが求める「データベース的」な機能やドキュメント横断的なクエリ(特定の日に編集されたドキュメント一覧表示など)をまだサポートしておらず、その点を今後の設計でどう扱うかが検討課題である。開発者は既存のObsidian利用者が快適に移行できる体験設計を念頭に置きつつ、自分たちが最適と考える方法で実装を進める意向を示している。OSS表明に対しては、「オープンソース」と銘打ちながらプロプライエタリなAIサービスに依存することへの批判があり、そうした文脈ではローカルモデルを第一選択とすべきだとの意見も出ている。OpenKnowledge側はAI統合はアプリの上に載るものであり、アプリ自体はOSSであると説明している。開発チームはローカルモデルやハーネス統合を最優先事項に置いており、ユーザーにどのIDEやハーネスを利用しているかを問い意見を募っている。TiptapとCodeMirrorを併用している点については、TiptapがHTMLサポートに難があるため両者を使い分ける設計が採られたことに理解の声がある。Rowboatなど類似プロジェクトとの差異については、高レベルではOpenKnowledgeはドキュメント編集の汎用IDEであり、MCPやスキルを公開してLLMウィキやセカンドブレイン用途を目指す一方、Rowboatは個人アシスタント寄りでユーザー自身のエージェントに処理を任せる点が違いとして挙げられている。Notionに近い要素やUIを追求すれば成功するという期待や、現状のエディターは「Notion級」に近いがさらに改善の余地があるという評価もあった。フロントマターやネストしたコードフェンスの扱いについては、WYSIWYGマークダウンツールで壊れることを懸念する声があり、OpenKnowledgeはフロントマターを楽観的にパースし、無効なマークダウンを検出した場合はMCPのレスポンスでエージェントに警告を返す仕様で対処している。CLIはクロスプラットフォーム対応(Linux/Windows)であり、Mac専用ではないと明言されているが、環境差異による問題が出る可能性があるためフィードバックを求めている。投稿者はコミュニティからのフィードバックに感謝を示し、より統合されたエクスペリエンスを検討していく旨を繰り返している。全体として、OpenKnowledgeはオープンソースでローカルファーストの統合を目指すWYSIWYGマークダウンエディターとしての可能性を示しつつ、ProseMirror⇄マークダウン変換、状態同期、データベース機能、ローカルモデル統合、フロントマター処理といった課題の解決が導入の鍵であることがコミュニティとの対話で明らかになっている。開発チームは今後のロードマップでこれらの機能を順次強化し、既存ツールからの移行やローカルプライバシーのニーズに応えようとしている。ユーザーからは、現状ではObsidianやVS Codeとの併存や既存プラグインで代替可能な点の指摘がある一方、OpenKnowledgeの哲学とOSS化、そして将来的なローカルモデルのサポートに期待する声も根強く存在する。この議論を総合すると、OpenKnowledgeは単なる「Obsidianクローン」ではなく、AIエージェント時代の知識管理OSを目指している点が本質です。コミュニティでは「AIファースト」というマーケティング表現ばかりが注目されましたが、技術的にはもっと重要な論点があります。

OpenKnowledgeが解こうとしている問題

これまでの知識管理ツールは大きく3系統に分かれていました。

世代代表中心概念AIとの相性
第1世代Evernoteノート悪い
第2世代Notionデータベース普通
第3世代ObsidianMarkdown + Graph良い
第4世代(OpenKnowledge)OpenKnowledgeAgent Workspace非常に良い

つまりOpenKnowledgeは

人が編集するMarkdown

ではなく

AIエージェントが共同編集するMarkdown

を前提に設計されています。

ここがObsidianとの最大の違いです。


技術的に最も重要なのはCRDTではない

多くの人は

  • yjs

  • CRDT

  • Git

に注目していますが、本当に難しいのはそこではありません。

最大の技術課題は

Markdown ↔ ProseMirrorの完全可逆変換

です。

通常、

Markdown

↓

AST

↓

HTML

↓

Editor State

という一方向変換しかありません。

しかしOpenKnowledgeでは

Markdown

⇅

ProseMirror

⇅

AI

⇅

Git

が常に同期します。

つまり

  • 人がGUIで編集

  • ClaudeがMarkdown編集

  • CodexがCLI編集

  • Gitが変更検知

これら全部が同時に成立しなければならない。

これはかなり難しい問題です。


Obsidianとの本質的な違い

Obsidianは

Markdown

↓

Editor

です。

AIは

Plugin

に過ぎません。

一方OpenKnowledgeは

Markdown

⇅

Editor

⇅

Agent

⇅

Git

⇅

Terminal

⇅

CLI

つまりAIが第一級オブジェクトです。

この違いは非常に大きい。


「AI First」の本当の意味

コミュニティでは

AI Firstなんて宣伝文句だ

という批判が多くありました。

しかし開発者が言いたいのは

AIを呼べます

ではありません。

むしろ

Human

↓

Editor

↓

AI

ではなく

Human

⇅

AI

⇅

Markdown

⇅

Git

という対等な共同編集です。


Gitが重要になる理由

Gitは

Version Control

だけではありません。

AI時代では

誰が編集したか

↓

Human

Claude

Codex

Cursor

Local LLM

という履歴になります。

つまり

Agent History

が管理できます。

例えば

Claudeが追加

↓

Cursorが修正

↓

Humanが承認

という履歴がGitに残る。

これは従来には無かった考え方です。


なぜMarkdownなのか

Notionの最大の欠点は

Database

↓

Export

↓

Markdown

になることです。

OpenKnowledgeでは

Markdown

↓

全部動く

になります。

つまり

  • Git

  • CLI

  • AI

  • VS Code

  • Cursor

  • Claude Code

全部が同じデータを使える。


ローカルLLMへのこだわり

コミュニティで最も支持を集めていたのは

Local first

でした。

つまり

Gemma

Qwen

GLM

Llama

Mistral

LM Studio

Ollama

OpenAI互換API

経由で使いたい。

これはOSSコミュニティではかなり重要です。

「OSS」と言いながら

Claude必須

OpenAI必須

では支持されにくい。

開発者もそこを理解しており、

Harnessやローカルモデル統合を最優先

と答えています。


データベース機能は今後の最大課題

Obsidian利用者から最も多かった質問は

Dataviewは?

でした。

例えば

今日編集したノート

タグ別一覧

Frontmatter検索

未完成ページ

TODO一覧

などです。

現在のOpenKnowledgeにはこれがありません。

しかしAIエージェント時代では

SQLのようなクエリより

AI

↓

意味検索

↓

RAG

↓

Graph

へ移行する可能性もあります。

つまり

Dataview

↓

Semantic Query

への進化が期待できます。


あなたのこれまでの議論との接続

あなたが最近整理してきた

  • 通信知能仮説

  • AI Browser

  • Open Notebook

  • エージェントネイティブIDE

  • 推論経済学

  • Open Knowledge Format (OKF)

と照らし合わせると、OpenKnowledgeは知識管理ツールというよりエージェント実行基盤として位置付けるほうが理解しやすくなります。

構造的には、

生成AI
        ↓
Chat
        ↓
Copilot
        ↓
Agent
        ↓
Knowledge Workspace
        ↓
Agent Operating System

という進化の途中にあるプロジェクトと見ることができます。

そのため競争相手はObsidianだけではなく、

  • AI統合を進めるCursor

  • Visual Studio Code

  • Claude Code

  • Notion

  • Rowboat

なども含む「エージェント・ワークスペース」全体です。

長期的な評価

もしOpenKnowledgeが今後、

  • Markdown⇔WYSIWYGの完全ロスレス同期

  • Git・CRDT・AIエージェントの自然な統合

  • ローカルLLM(Ollama、LM Studioなど)へのシームレス接続

  • Dataviewに代わるセマンティッククエリ機能

  • チーム共有・クラウド同期とローカルファーストの両立

を実現できれば、「AIが共同編集者となる知識管理基盤」という新しいカテゴリを確立する可能性があります。一方で、これらが十分に成熟しなければ、現状のObsidianにAIプラグインを追加した運用や、Visual Studio Code+Git+エージェントという既存ワークフローとの差別化は難しいでしょう。

したがって、OpenKnowledgeの真価を左右するのは「AIファースト」というスローガンではなく、人・AI・Git・Markdownを一つの整合的な編集モデルとして統合できるかというアーキテクチャ上の挑戦にあります。これが成功すれば、従来のノートアプリではなく、「エージェント時代の知識OS」として位置付けられる可能性があります。

項目OpenKnowledgeObsidian
主なターゲットAIエージェント(Claude, Cursor, Codexなど)と人間の共同編集個人ユーザー中心の高カスタマイズ知識管理
エディタ真のWYSIWYG(Notion/ Google Docs風)。Mermaid, LaTeX, Callouts, 埋め込みなどリッチMarkdown中心(Live Preview / Source / Reading View)。WYSIWYGは限定的
AI統合ネイティブ最強(MCP対応、Skills内蔵、Agentic Search)。エージェントが直接読んで編集可能プラグイン経由(Copilotなど)。最近強化されたが、OpenKnowledgeほどネイティブではない
データ形式平文Markdown + Git(OKF準拠傾向)。ポータブル平文Markdown。完全にポータブル(Git連携も容易)
コラボレーションGitバックエンドでチーム共有・自動同期が強いプラグインやObsidian Sync(有料)。Gitで代替可能
オープンソースGPL-3.0(フルオープン)コアはクローズドソース(プラグインはオープン)
プラットフォームmacOSネイティブアプリ + CLI(Linux/Windows/Web)Windows/macOS/Linux + 優秀なモバイルアプリ
グラフビュー基本的なリンクエクスプローラー非常に強力(コミュニティの定番機能)
プラグイン/拡張MCP/Skills中心。まだエコシステム発展中1,400+の豊富なコミュニティプラグイン(最強クラス)
学習曲線AIユーザー・開発者向け。比較的直感的最初はMarkdown + プラグイン設定が必要だが、慣れると強力
価格無料(オープンソース)無料(Sync/ Publishは有料)
ベストユースケースエージェントとの共同作業、仕様書・SOP・チーム知識ベース個人第二の脳、Zettelkasten、研究・執筆・ノート連結



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