Kikiとは何か? 専門的なプログラミング知識がなくてもWebサイトを構築できる「PHPホームページ構築キット」 #六05 #1968士22ラスマス・ラードフとPHP・PersonalHomePageTools_平成IT史ざっくり解説

 

Kikiとは何か?

Kiki(キキ)は、専門的なプログラミング知識がなくてもWebサイトを構築できる「ホームページ構築キット(Website Builder Kit)」です。

一般的なホームページ構築キットと同様に、

  • テンプレートを選ぶ

  • テキストや画像を編集する

  • ページを追加する

  • 公開する

といった作業を、比較的簡単な操作で行えることを目的としています。

ホームページ構築キットとは

ホームページ構築キットとは、Webサイト制作に必要な機能をまとめて提供するツール群のことです。

主な機能は次のとおりです。

機能内容
ページ作成トップページや会社概要ページを作成
デザイン編集レイアウトや色を変更
画像管理写真やイラストをアップロード
フォーム作成問い合わせフォームを設置
SEO対応検索エンジン向け設定
公開機能インターネット上へ公開

Kikiの特徴

Kikiは「誰でも短時間でホームページを作れること」を重視したツールとして設計されています。

想定される利用者は、

  • 個人事業主

  • 小規模企業

  • 店舗運営者

  • サークルやコミュニティ

  • ポートフォリオサイト制作者

などです。

従来のホームページ制作との違い

従来型Kikiのような構築キット
HTML/CSSの知識が必要基本不要
サーバー設定が複雑簡略化されている
制作期間が長い短時間で作成可能
制作会社へ依頼する場合が多い自分で運営可能

一言で言うと

Kikiは「Web制作の専門知識がなくてもホームページを作成・運営できるようにするためのホームページ構築キット」である。

kiki はかつてシェアウェアという配布モデルの典型として語られ、その名を巡る議論から当時の配布形態やノスタルジー、そして現代の類似モデルへの言及が交わされた。参加者の一部は、現在も機能を制限した無料版と有料版を併用するソフトウェアが多く存在すると指摘し、用語自体はあまり使われなくなったもののビジネスモデルは今なお理にかなっていると述べた。また、80〜90年代のBBSやローカルCDといった物理メディアや中央リポジトリを経由した配布の思い出が語られ、アドウェア的手法(一定時間ごとのポップアップ表示)やそれを回避しようとした初期の「ハック」の体験談が共有された。投稿の中では用語の歴史的使用法の違いについて意見が分かれ、最近でもハッカーニュース上でその語が用いられた実例が提示された。加えて、キキというプロジェクト名に関連して作者の飼い猫やコミュニティの猫の話題が感情的なやり取りを生み、猫の介護や別れに関する共感や追悼ページ作成の提案、慰めの言葉が多数寄せられた。技術的観点からは、「ソースを表示してハッキングする」文化や小さく依存の少ない設計の長寿性を評価する意見があり、ウェブの原則に立ち返る勇気を称える声もあった。  電話番号確認やSMS送信に関する後半の議論では、米国内で自動テキストを送るには実在の電話番号が必要で、主要キャリア向けの承認フォーム(10DLC)への申請が不可欠であり、その提出には法人情報やEIN、送信テキストのサンプルが求められるため手間が大きいと報告された。Paddle のような決済代行業者は税務やチャージバック、返金対応など多くの責任を負うため出品者に対して詳細な書類提出を要求するのは合理的だという擁護意見が出され、一方でStripeやPayPalは単なる支払いプラットフォームであるという区別が示された。暗号通貨受け入れによる代替やBitcoin Lightning導入の意向、しかしホスティング事業者が暗号通貨に否定的な場合の移行の困難さなど、支払い手段と運用コストに関する現実的な課題も共有された。  技術的・実装上の話題は多岐にわたり、非コーダーがLLMに頼る現状への疑問、小規模でシンプルな構成の利点、PHPや古い言語への評価と批判が交互に現れた。PHP については根強い愛着がある一方で、過去の設計選択やセキュリティ上の弱点(register_globals、magic quotes、file inclusion、危険なシリアライズ等)が指摘され、「RCE-as-a-Service」と揶揄される批判も出た。C や Go、Java といった言語は定期的に学び直す価値があるとの見解があり、標準ライブラリだけでウェブアプリを組む試行が繰り返されるという経験談も共有された。UI 設計に関しては配色の可読性で意見が分かれ、ユーザー側のモニター設定や設計上の欠陥が議論された。  配布形態とソース公開に関しては、見た目はシンプルでもクローズドソースの印象を受けるものがあるという批判がある一方で、ダウンロードした zip の中身が単なる PHP ファイル群で難読化されておらず、マークアップやパーサーが併置されているなど実態はそれほど閉じていないとの反論があった。OSS の定義をめぐっては「GitHub ページがなければオープンソースではない」という揶揄もあり、クローズドか否かの判断は見た目や配布形態に左右されがちだという結論めいた議論が交わされた。  全体として、前半はシェアウェア文化の回想とプロジェクト名にまつわる個人的なエピソードが中心となり、後半は実運用における法的・手続き的障壁や支払いインフラの選択、言語や設計哲学に関する技術的な是非が話題として続いた。どちらの節でもコミュニティの個人的な経験や感情的な反応が強く混じり合い、技術的な実務上の現実とノスタルジーや共感が同時に示されたことが要点である。

Kikiとは何か?

Kikiは、個人ホームページ、Wiki、ブログを構築するための非常に小規模なPHP製の「ホームページ構築キット(homepage construction set)」です。作者自身はCMSではなく「construction set(工作キット)」と表現しており、ユーザーが自由に改造しながら自分のサイトを作ることを重視しています。(itch.io)

基本的な特徴

  • PHPのみで動作

  • データベース不要

  • JavaScript不要

  • 外部依存ライブラリほぼ無し

  • 個人サイト・Wiki・ブログを構築可能

  • 静的サイト生成にも対応

  • 独自マークアップ言語「Bug」を採用

  • セルフホスト前提の設計

という、2000年代以前の個人ホームページ文化を強く意識した構成になっています。(daily.dev)

なぜ話題になったのか

Kikiが技術コミュニティで注目された理由は、単なるCMSだからではありません。

現代のWeb開発が

  • React

  • Next.js

  • Node.js

  • Docker

  • SaaS依存

など複雑化する中で、

「ホームページを作るだけなら、数百KBのPHPで十分ではないか」

という思想を体現しているからです。(daily.dev)

そのためKikiを巡る議論では、

  • シェアウェア文化

  • 個人ホームページ文化

  • BBS時代

  • 小さなソフトウェアの美学

  • ソースを読んで改造する文化

などの話題が頻繁に登場します。

シェアウェアとの関係

Kikiは現代では珍しく「Shareware(シェアウェア)」版と「Registered(登録版)」を提供しています。配布ページでも Shareware と Registered が別ファイルとして公開されています。(itch.io)

このため、

  • 80~90年代のシェアウェア文化

  • フリーウェア以前の配布モデル

  • BBSやCD-ROM経由のソフト流通

を思い出した開発者たちが懐古的な議論を展開し、話題が大きく広がりました。

技術的な位置づけ

Kikiは最新のCMSと競争する製品というより、

現代的CMSKiki
WordPress個人サイト向け
データベース必須DB不要
多数のプラグインほぼ依存なし
GUI重視テキスト編集中心
SaaS連携多数セルフホスト重視
大規模運用向け小規模運用向け

という対照的な設計思想を持っています。(daily.dev)

一言で言うと

Kikiとは、

「ホームページを作ることは本来もっと単純だったはずだ」という思想を体現した、小さなPHP製ホームページ構築キット

です。技術的価値以上に、

  • シェアウェア文化

  • 個人サイト文化

  • Small Web(小さなWeb)

  • 自分でホストする楽しさ

を現代に持ち込もうとしている点が、多くの開発者の共感を呼んでいます。(daily.dev)

Kikiはかなり「自分でホストしやすい」設計です。作者によれば、

  • PHPだけで動く

  • データベース不要

  • JavaScript不要

  • 外部ライブラリ不要

  • zipを展開するだけ

  • PHP 4~8系で動作(mbstring拡張のみ必要)

という構成です。(itch.io)

一番簡単な方法:レンタルサーバー

例えば

のようなPHP対応サーバーを借ります。

手順は

  1. Kikiをダウンロード

  2. zipを展開

  3. FTPでアップロード

  4. settings.phpを編集

  5. ドメインを設定

だけです。

WordPressのように

  • MySQL作成

  • プラグイン管理

  • データベース移行

などがありません。(itch.io)

VPSで運用する場合

月額500円前後のVPSでも十分です。

例:

Ubuntuなら、

sudo apt update
sudo apt install nginx php php-mbstring

を実行し、

/var/www/html/

にKikiを展開します。

作者はApacheでもNginxでも利用可能としており、SEO向けURLのために .htaccess や nginx の設定を追加できると説明しています。(itch.io)

静的サイトとして公開する方法

Kikiの面白い点は「静的サイト生成モード」です。(itch.io)

この場合、

Kiki
↓
HTML生成
↓
生成されたHTMLだけ公開

となります。

するとサーバー側ではPHPすら不要になります。

公開先として

なども利用できます。

自宅サーバーも可能

Kikiは100KB未満の非常に小さなソフトウェアです。(itch.io)

そのため

  • Raspberry Pi

  • 古いノートPC

  • 小型Linuxサーバー

でも十分動作します。

光回線
↓
Raspberry Pi
↓
Nginx + PHP
↓
Kiki

という構成も現実的です。

Kikiの思想に一番合うホスト

Kikiのコミュニティで好まれているのは、

ドメイン取得
↓
安いレンタルサーバー
↓
FTPでアップロード
↓
テキストエディタで編集

という2000年代の個人ホームページに近い運用です。

WordPressのような巨大CMSではなく、

「HTMLファイルを置く感覚で運営する」

のがKikiの設計思想に近いと言えます。(itch.io)Kikiを動かすだけなら、WordPress向けの高性能プランは不要です。PHPが動けば十分です。

2026年時点での「PHP対応レンタルサーバー最安クラス」を挙げると次のようになります。 (株式会社ピコラボ)

サービス最安プラン月額目安PHP
ロリポップ!エコノミー99~121円
さくらのレンタルサーバライト121円前後
コアサーバーCORE-MINI220円前後
スターサーバーライト220円前後
ラッコサーバーRK1330円前後

Kiki向けならどれがいい?

最安重視なら

  • ロリポップ!エコノミー(99円~)

  • さくら ライト(121円~)

です。 (合同会社InnoMark(イノマーク))

ただし注意点があります。

おすすめは「さくら スタンダード」

Kikiは軽量ですが、将来

  • 独自ドメインを増やす

  • SSHを使う

  • Gitで更新する

  • 他のPHPアプリも置く

可能性があるなら、

  • さくら スタンダード(約425~500円)

  • ロリポップ!ライト(220~330円)

の方が快適です。 (株式会社ピコラボ)

年間総額で考えると

Kiki専用なら、

構成年額
ロリポップ!エコノミー + 独自ドメイン約2,500~3,500円
さくら ライト + 独自ドメイン約3,000~4,000円
ロリポップ!ライト + 独自ドメイン約4,000~5,000円

程度で個人サイトを維持できます。ドメイン更新料の方がサーバー代より高くなるケースも珍しくありません。 (SERVERSUS)

個人的にKiki向けで最もバランスが良い構成

.com ドメイン
+
ロリポップ!ライト
+
Kiki

月額300円前後、年額4,000円程度で運用でき、PHP・メール・独自ドメイン運用も十分可能です。Kikiの「小さな個人サイト」という思想にも合っています。 (SERVERSUS)Kiki専用サイトを運営するなら、取得時の安さではなく更新料で選ぶべきです。ドメインは毎年更新するため、長期的には更新料が支配的になります。実際、ドメイン業界でも「取得費用より更新費用を見ろ」が定番のアドバイスです。 (Reddit)

.comドメイン更新料比較(2026年6月時点)

ドメイン会社.com更新料
お名前.com約1,408円/年 (お名前.com)
XServerドメイン約1,650円~1,721円/年 (エックスサーバー ビジネス)
ムームードメイン約1,728円/年(別途サービス維持調整費あり) (ムームードメイン)
ラッコドメイン約1,958円/年 (クリックオンパソコンサポート)

Kiki向け年間総額の目安

構成サーバー代/年ドメイン更新合計
ロリポップ!エコノミー + お名前.com約1,200円約1,408円約2,600円
さくらライト + お名前.com約1,452円約1,408円約2,900円
ロリポップ!ライト + お名前.com約3,000円前後約1,408円約4,400円

※キャンペーン価格を除く概算。サーバー料金は契約期間によって変動します。

コスト最優先なら

現状では

お名前.com (.com)
+
ロリポップ!エコノミー
+
Kiki

が日本国内ではかなり安い部類です。

年間総額はおよそ

2,500~3,000円程度

で済みます。

実はおすすめなのは…

純粋な最安だけなら上記ですが、

お名前.com
+
さくらのレンタルサーバ
+
Kiki

も人気があります。

理由は

  • サーバーが安定

  • 老舗

  • PHPとの相性が良い

  • Kikiの「昔ながらの個人サイト文化」と親和性が高い

ためです。

海外を含めると

海外では、更新料ほぼ原価の

が有名です。コミュニティではCloudflareやPorkbunが更新料の安さでよく推奨されています。 (Reddit)

Kikiのような軽量PHPサイトなら、**「Cloudflareでドメイン管理+日本の格安レンタルサーバー」**が、実は長期総額では最安クラスになることもあります。なお、2026年11月には .com の卸売価格自体が値上げ予定なので、今後は各社とも更新料が上がる可能性があります。 (osir.com)

KikiとPubliiは、一見するとどちらも「小さなWebサイトを作るためのツール」ですが、思想がかなり異なります。

項目KikiPublii
分類ホームページ構築キット静的CMS
実装PHPElectron (デスクトップアプリ)
ライセンスシェアウェアGPLオープンソース
動作場所サーバー上手元PC
DB不要不要
静的サイト生成○(主目的)
動的サイト×
Wiki機能
ブログ機能
GUI編集ほぼ無し
ソース改造
非技術者向け
サイズ100KB未満数百MB級アプリ

Kikiの哲学

Kikiは

「サイトがおかしかったら自分でPHPを書き換えろ」

という思想です。

特徴として、

  • 生のPHP

  • 生のHTML

  • 生のCSS

  • コメントだらけのソース

  • zip展開だけで動く

という極端なシンプル路線です。作者自身が「ソースを読んで改造できること」を重視しています。 (itch.io)

Kikiに向いている人

  • 個人ホームページ

  • スモールウェブ

  • 自分で改造したい

  • PHPが読める

  • 90年代~2000年代文化が好き

Publiiの哲学

Publiiは

「WordPressの使いやすさを静的サイトで実現する」

という思想です。

編集はPC上のGUIで行い、

  • 記事を書く

  • テーマを選ぶ

  • プレビューする

  • ワンクリック公開

という流れです。GitHub PagesやNetlifyなどへの公開もサポートしています。 (Publii)

Publiiに向いている人

  • ブログ運営

  • 会社サイト

  • 非エンジニア

  • SEO重視

  • 静的サイト運用

Kikiが勝つ場面

超格安サーバー

KikiはPHPだけあれば動くため、

  • ロリポップ

  • さくら

  • 格安VPS

でそのまま動きます。 (itch.io)

Wiki

Publiiは基本的にブログ中心です。

Kikiは最初から

  • Wiki

  • 個人サイト

  • Gopher

などを想定しています。 (itch.io)

ハック文化

Kikiは

ソースを表示して改造する

文化そのものです。

Publiiはカスタマイズ可能ですが、GUI中心です。 (itch.io)

Publiiが勝つ場面

ブログ

Publiiは記事管理が圧倒的に楽です。

コミュニティでも

「スタンドアロン版WordPressのようなもの」

と表現されています。 (Reddit)

デザイン

  • テーマ

  • SEO設定

  • メディア管理

  • プレビュー

が充実しています。 (Publii)

セキュリティ

公開されるのは静的HTMLです。

サーバー上でPHPが動かないため、攻撃面積は小さくなります。 (Publii)

KikiユーザーがPubliiを見たら

おそらく

「便利だけど重い」

と感じます。

PubliiユーザーがKikiを見たら

おそらく

「面白いけど全部手作業」

と感じます。

Kikiユーザーにおすすめの選択

あなたの過去の質問を見る限り、

  • WordPressの肥大化に関心がある

  • 小さなWebに興味がある

  • セルフホスト志向が強い

  • 技術史や配布文化にも関心がある

ので、思想的にはPubliiよりKikiの方が近いと思います。

ただし、

「文章を大量に書くブログ」ならPublii、
「自分の城としての個人サイト」ならKiki

というのが実用面での結論です。

個人ホームページの歴史

時代主な出来事技術・サービス特徴
1991–1994WWW黎明期HTML、NCSA Mosaic個人ホームページは主に大学研究者や技術者のものだった。(arXiv)
1994–1996個人ホームページ誕生GeoCities、Tripod、Angelfire無料ホスティングの登場で一般人がWebサイトを持てるようになった。(ウィキペディア)
1996–1999黄金時代GeoCities、Tripod、Angelfire、ISP提供スペース「自己紹介」「趣味」「リンク集」「日記」が定番。ゲストブックやアクセスカウンタが流行。(The Netstorian)
1998–2001Web 1.0最盛期HTML 4、JavaScript初期GIFアニメ、MIDI音楽、自作バナー、「工事中」アイコンなど独特の美学が形成された。(rip.so)
1999–2004ブログ革命Blogger、LiveJournalホームページから時系列の日記・ブログへ重心が移る。(TechsNostalgia)
2003–2008SNS台頭MySpace、Facebook「自分のサイト」から「プラットフォーム上のプロフィール」へ移行。(IndieWeb)
2009一つの終焉GeoCities閉鎖個人ホームページ時代の象徴が終了。(ウィキペディア)
2010–2018SNS支配期Facebook、Twitter、Instagram独自ドメイン文化が縮小し、個人発信はSNS中心になる。(arXiv)
2018–2023Small Web復興IndieWeb、Neocities「アルゴリズムから離れたい」という動きが生まれる。(IndieWeb)
2024–現在個人サイト再評価Kiki、Publii、Hugo、Zola、NeocitiesAI時代の反動として「自分で所有するWeb」が再評価されている。(Reddit)

技術的進化で見る個人ホームページ史

第1世代第2世代第3世代第4世代第5世代
手書きHTMLホームページビルダーブログSNSSmall Web
1993–19981997–20031999–20082004–20222022–現在
自分でHTMLを書くGUI編集CMS化プラットフォーム依存個人所有回帰
GeoCitiesFrontPageBloggerFacebookKiki
自由度最大制作容易更新容易拡散容易主権回復

配布モデルで見る歴史

時代ホスト先
1990年代前半大学サーバー
1990年代後半GeoCities・Tripod・Angelfire
2000年代前半レンタルサーバー
2000年代後半WordPress
2010年代SNS
2020年代VPS・静的サイト・セルフホスト

Kikiの歴史的位置づけ

Kikiが面白いのは、技術的には2020年代のソフトなのに、思想的には1997年頃の個人ホームページ文化への回帰だからです。

GeoCities
 ↓
Tripod
 ↓
個人ホームページ
 ↓
ブログ
 ↓
SNS
 ↓
AI時代
 ↓
Kiki・Neocities・IndieWeb

つまりKikiは「新しいCMS」というより、

「GeoCities以前に人々が持っていた『自分の場所としてのWeb』を現代に復活させようとする運動の一部」

として理解すると、その立ち位置がよく見えてきます。(IndieWeb)

PHPの歴史(年表)

バージョン・出来事意義
1994Rasmus Lerdorf が個人ホームページのアクセス解析用CGIを作成PHPの原型誕生 (PHP)
1995PHP/FI 1.0公開「Personal Home Page Tools」の略だった (timemate.app)
1997PHP/FI 2.0フォーム処理機能が強化され、利用者が急増 (timemate.app)
1998PHP 3.0「PHP: Hypertext Preprocessor」に改称。現代PHPの原型が完成 (timemate.app)
1999Zend Engine開発実行エンジンが刷新される (timemate.app)
2000PHP 4.0Zend Engine 1搭載。爆発的普及が始まる (PHP)
2000–2005LAMP時代Linux + Apache + MySQL + PHP がWeb開発の標準構成になる (PHP)
2001初期PHPアプリ時代掲示板、CMS、ECサイトが続々登場 (ウィキペディア)
2003WordPress 登場PHPがブログ・CMS市場を支配し始める (ウィキペディア)
2004PHP 5.0Zend Engine 2、オブジェクト指向強化、PDO導入 (PHP)
2005–2008Web 2.0時代SNS、ブログ、フォーラムの多くがPHPで構築される (ウィキペディア)
2008GoPHP5運動PHP4終了、PHP5への全面移行が進む (ウィキペディア)
2009PHP 5.3名前空間(Namespace)導入 (PHP)
2010–2014フレームワーク時代Laravel、Symfonyなどが普及 (PHP)
2015PHP 7.0Zend Engine 3。速度が大幅向上し復権のきっかけとなる (PHP)
2020PHP 8.0JITコンパイラ導入、型システム強化 (PHP)
2021PHP 8.1Enum、Fiber追加 (PHP)
2022PHP 8.2readonly classなど追加 (PHP)
2023PHP 8.3型システム強化継続 (PHP)
2024PHP 8.4モダン化が進行 (PHP)
2025PHP 8.5現在の最新安定系列の一つ (PHP)

PHPの歴史を5つの時代に分けると

時代年代キーワード
第1世代1994–1998個人ホームページ言語
第2世代1998–2004CGI置換・動的Web
第3世代2004–2015CMS帝国
第4世代2015–2020PHP 7による復活
第5世代2020–現在モダン言語化

PHPを有名にしたソフトウェア

年代ソフトウェア
2000phpBB
2001MediaWiki
2003WordPress
2004Drupal
2005Joomla
2011Laravel

なぜPHPは生き残ったのか

多くの言語が「正しさ」を追求したのに対し、PHPは一貫して

「安い共有サーバーで今すぐ動く」

ことを優先してきました。

その結果、

個人ホームページ
↓
掲示板
↓
ブログ
↓
CMS
↓
ECサイト
↓
Laravel
↓
Kikiのような小規模CMS

というWeb開発の巨大な系譜を形成しました。

KikiがPHPを採用しているのも偶然ではなく、PHPはもともと「個人ホームページを作るために生まれた言語」だからです。Kikiはある意味で、1995年のPHPの原点に近い思想を2020年代に持ち込んでいると言えます。 (timemate.app)

PHP 8.5の特徴・強み

PHP 8.5は2025年後半にリリースされたPHP 8系の最新版で、PHP 8.0~8.4で進められてきた「モダン言語化」の流れを継続しています。PHP 5時代や初期PHP 7時代と比べると、もはや「簡易スクリプト言語」ではなく、本格的なサーバーサイド開発言語になっています。

PHP 8.5の主な特徴

分野強化内容
型システムより厳密な型安全性
開発体験IDE補完や静的解析との相性向上
パフォーマンスZend Engine最適化継続
OOPオブジェクト指向機能の強化
保守性大規模コードベース管理が容易
エラーハンドリング実行時エラーの削減

PHP 8系全体としては「動けばよい」から「壊れにくいコードを書く」方向へ進化しています。


PHP最大の強み

1. 圧倒的なホスティング対応

PHPの最大の強みは今でも

「どこの安いサーバーでも動く」

ことです。

例えば

  • さくら

  • ロリポップ

  • XServer

  • ConoHa

  • 海外共有ホスト

などほぼ全てで利用できます。

Node.jsやGoはVPSが必要なこともありますが、PHPは月100円台の共有サーバーでも動きます。


2. Webエコシステムの巨大さ

現在も世界のWebサイトの大きな割合がPHPで動いています。

代表例:

ソフトウェア言語
WordPressPHP
MediaWikiPHP
DrupalPHP
JoomlaPHP
MagentoPHP
LaravelPHP

この資産の大きさは他言語では簡単に置き換えられません。


3. デプロイが極端に簡単

PHPは

echo "Hello";

をアップロードするだけで動きます。

Node.jsなら

Node
npm
package.json
依存関係
プロセスマネージャ

が必要になることがあります。

Kikiのような小規模CMSがPHPを採用する理由もここにあります。


4. Laravelの存在

近年のPHPを支えている最大の要因は
Laravel
です。

Laravelは

  • ORM

  • Queue

  • Authentication

  • API

  • Testing

などを標準装備し、

「PHP=古い」

というイメージを大きく変えました。


PHPの弱みは何か

歴史的には

問題内容
register_globals危険なグローバル変数
magic_quotes不自然なエスケープ
include地獄ファイル取り込み脆弱性
型の曖昧さバグの原因
APIの不統一学習コスト増加

が批判されてきました。

しかしこれらの多くはPHP 7~8で整理されています。


2026年時点での位置づけ

用途おすすめ度
WordPress
CMS開発
個人サイト
ECサイト
REST API
マイクロサービス
AI推論サーバー
高性能分散処理

Kikiとの関係

面白いのは、PHPの歴史が

1995
Personal Home Page
↓
掲示板
↓
ブログ
↓
WordPress
↓
Laravel
↓
AI時代
↓
Kiki

という円環を描いていることです。

PHPはもともと "Personal Home Page Tools" として誕生しました。Kikiのような小さなホームページ構築キットは、実はPHP本来の原点に非常に近い存在です。PHP 8.5は最新の型システムやパフォーマンス改善を備えながら、依然として「安いサーバーにファイルを置くだけで動く」という1995年以来の強みを維持しています。

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