#対ロシア経済制裁の長期的影響 資本調整が明らかにする制裁の真のコスト #三13
http://www.econ.ucla.edu/baqaee/aea_pp.pdf
2022年のウクライナ侵攻以降、ロシアに対して西側諸国とその同盟国が厳しい貿易制裁を課しました。その結果、ロシアとアメリカ、EUとの貿易量は2021年から2023年にかけて約90%減少しました。経済的な影響については短期的な代替の可能性や名目の摩擦、漏洩などが議論されてきましたが、ロシアの侵攻から4年が経過する中で、長期的な影響を理解することが一層重要になっています。この研究では、経済の資本在庫が調整できる場合の持続的な制裁の影響を分析します。そのために、BaqaeeとMalmberg(2025)が開発した新しいバランス成長経路分析の枠組みを用いています。これにより、大規模な貿易モデルに対する比較静態の結果を特定し、サンクションの影響をこのモデルで分析します。 研究結果によると、資本の調整が許可される場合、ロシアにおける長期的消費の減少は短期的な影響よりも1.4倍大きく、東欧では2.2倍となることが分かりました。これは、資本の調整機会が初期の影響を弱めるのではなく、むしろ増幅するためです。使用するモデルは、標準的な静的定量貿易モデルからその構造を受け継いでおり、各国は労働力、資本、そして中間財を組み合わせて生産を行うことを特徴としています。資本は各国の産業ごとに存在し、その進化は投資の状況によって決まります。 この短い論文は制裁に焦点をあてており、純粋に数値的な手法を用いていますが、強調するメカニズムはオープンおよびクローズド経済の広範囲にわたる反事実的分析にも重要です。最終的には、長期的な制裁の効果を考慮する際には資本の調整を考慮する必要があり、資本が大きく移動することで長期的な消費に対する反応が非常に大きくなることが示されています。
この論文は、2022年のウクライナ侵攻後にロシアに対して課された経済制裁の長期的な影響を分析したものです。著者たちは、資本蓄積を内生的に組み込んだ精緻な貿易モデルを用いて、制裁の長期的な影響を評価しました。従来の静的な貿易モデルとは異なり、資本の調整を考慮することで、制裁の長期的な経済的損失がより深刻になることを明らかにしました。
論文の概要
この論文の目的は、対ロシア制裁の長期的な影響を、特に資本ストックの調整に焦点を当てて分析することです。著者たちは、BaqaeeとMalmberg(2025年)によって開発された新しいフレームワークを用いて、バランス成長経路分析を行いました。このフレームワークを特定のキャリブレーションされた貿易モデルに適用し、制裁の影響を評価しています。
主な発見は、資本の調整を考慮すると、長期的な消費減少が大きくなるということです。ロシア自身では1.4倍、東ヨーロッパ諸国では2.2倍も消費減少が拡大します。これは、長期的な影響は短期的な影響よりも緩和されるという直感に反する結果です。資本の調整機会は、初期の影響を緩和するのではなく、むしろ増幅させるように働くことが示されました。
モデルの詳細
この論文で使用されているモデルは、標準的な静的定量貿易モデルの基本的な構造を受け継いでいます。
- 多地域・多産業モデル: 世界経済は、米国、西側諸国、東ヨーロッパ、中国を除く東アジア、中国、ロシア、その他の地域(Rest of the World)の7つの地域に分けられ、さらに各地域は26の産業(第一次産業、製造業、サービス業を含む)に分類されています。これにより、現実の経済構造をより詳細にモデル化しています。
- コブ・ダグラス型生産関数とCES型貿易構造: 各産業の生産は、労働、資本、中間投入物をコブ・ダグラス型生産関数で組み合わせます。貿易は、異質な財(variety)に対する消費者選好をCES(Constant Elasticity of Substitution:一定代替弾力性)型でモデル化し、アイスバーグ型貿易コストと貿易弾力性パラメータ(θ)を導入しています。
- 資本蓄積: 各産業の資本ストックは、投資と減耗によって変化します。投資財もまた、様々な産業からの投入物をコブ・ダグラス型集計関数で組み合わせることによって生産されます。
- 世代重複モデルと不完備な金融市場: 家計部門は、Blanchard(1985年)の永久若年世代重複モデル(perpetual-youth overlapping generation model)を特徴としています。金融市場は不完備であり、家計は国際的に取引される無リスク債券、または産業特有のローカル資本に投資できます。ローカル資本への投資には、分散不可能な特殊な投資リスクが伴います(Angeletos and Panousi, 2011年と同様)。このリスクの違いが、資本財ごとの収益率の差異を生み出します。モデルは、資産需要の閉形式解を提供します。物理的な資本市場は内生的なリスクプレミアムを通じて均衡し、グローバルな債券市場は無リスク金利を通じて均衡します。
- 「静的経済のようなもの」アプローチ: 論文では、長期的な影響を分析するために、著者らの以前の研究(Baqaee and Malmberg, 2025年)で開発された「静的経済のようなもの(as-if static economy)」という手法を用いています。この手法では、資本を内生的なマークアップを持つ中間投入物として扱います。このマークアップは、黄金律からの逸脱を反映しており、減価償却率と比較して収益率の高い資本財ほど大きくなります。バランス成長経路では、各資本財の「as-if」マークアップは、資本所得と対応する産業への投資の比率に等しくなります。
- キャリブレーション: モデルは、現実のデータに基づいてキャリブレーションされています。World Input-Output Database、External Wealth of Nations Database、Ding(2022年)によって構築された投資フロー表、米国の経済分析局の産業レベル生産勘定などが使用されています。
主な発見点
- 資本調整を考慮すると長期的な損失が拡大: 最も重要な発見は、資本の調整を考慮すると、長期的な消費減少が静的なモデルよりも大幅に大きくなることです。ロシアでは消費減少が1.4倍、東ヨーロッパでは2.2倍に拡大します。
- 資本調整の増幅効果: 制裁は貿易を混乱させ、影響を受けた地域への投資の収益性を低下させます。これにより、資本蓄積が減少します。資本の減少は、長期的な生産性と消費をさらに低下させるため、資本調整は制裁の初期の負の影響を緩和するのではなく、増幅させる効果があると考えられます。
- 地域による異質性: 損失は、ロシアと東ヨーロッパで最も大きくなります。西側諸国への影響は比較的穏やかであり、中国やその他の地域(Rest of the World)は、貿易転換の効果により、わずかな利益さえ得ています。
- 貿易弾力性の影響: 予想通り、貿易弾力性(θ)の値が大きいほど、損失の大きさは減少します。しかし、貿易弾力性の値が変化しても、資本調整を考慮すると長期的な損失が大きくなるという主要な結論は変わりません。
- 資本ストックへの影響: 制裁は、直接的な影響を受けた地域(ロシア、東ヨーロッパ)の資本ストックの減少を引き起こします。貿易の混乱は、労働と比較して投資財の相対価格を上昇させ、投資の魅力を低下させるためです。
- 要素価格への影響: 資本ストックが固定された静的なモデルでは、制裁はロシアの平均的な実質資本レンタル価格と実質賃金の両方を低下させます。資本調整を考慮した場合、平均的な実質資本レンタル価格は最終的にはショック前の水準と比較して1.5%上昇しますが、平均的な実質賃金はさらに低下し、最終的にはショック前の水準より9.1%低下します。これは、資本の減少による労働生産性の低下を反映しています。
意義と含意
- 静的な貿易モデルの直感への挑戦: この論文は、長期的な政策効果を分析するために静的な貿易モデルを使用するという一般的な慣行に疑問を投げかけています。資本調整を無視すると、貿易ショック(制裁など)の長期的な影響を大幅に過小評価する可能性があることを示しています。
- 長期的な動学の重要性の強調: 制裁のような持続的な影響を持つ政策を評価する際には、動学的な調整、特に資本蓄積を考慮することの重要性を強調しています。
- 制裁の政策的含意: この研究結果は、対ロシア制裁がロシアとその近隣諸国に与える長期的な経済的苦痛は、短期的な分析や静的な分析が示唆するよりも深刻で持続的な可能性があることを示唆しています。これは、制裁政策の設計、評価、および予想される期間に関して重要な意味を持ちます。また、ロシアと緊密な経済関係を持つ東ヨーロッパ諸国への経済的影響も過小評価すべきではないことを示唆しています。
- 方法論的貢献: この論文は、「静的経済のようなもの」と内生的なマークアップを用いて、複雑な動学的モデルにおける長期的な比較静学分析を行うための、斬新かつ実用的なアプローチを提示しています。この手法は、開放経済と閉鎖経済の両方における、幅広い長期的な政策課題の分析に役立ちます。
論文の強み
- 明確かつ簡潔な記述: 論文は、明確で理解しやすく、研究課題に直接的に取り組んでいます。
- 洗練された関連性の高いモデル: モデルは、資本蓄積、中間財貿易、現実的な地域および産業分類など、世界経済の重要な特徴を取り入れています。
- 厳密な方法論: 「静的経済のようなもの」というアプローチの使用は、理論的に健全で、計算的にも扱いやすい長期的な影響分析の方法を提供します。
- 実証に基づいたキャリブレーション: モデルは、現実世界のデータを使用して注意深くキャリブレーションされており、調査結果の信頼性と政策的関連性を高めています。
- 明確な政策的含意: 論文は、制裁の長期的な影響に関して、明確で重要な政策的含意を引き出しています。
今後の研究
- モデルの仮定の頑健性: モデルは洗練されていますが、特定の仮定(例:コブ・ダグラス型、CES型、特定の金融市場構造)に依存しています。代替的な仮定に対する調査結果の頑健性を検証することは有益でしょう。
- その他の調整メカニズム: 論文は資本調整に焦点を当てています。技術変化、移住、制度変化など、資本調整と相互作用する可能性のある他の長期的な調整メカニズムも重要でしょうか?
- 政治的および社会的要因: モデルは純粋に経済的影響に焦点を当てています。政治的および社会的要因を組み込むことで、制裁の長期的な影響のより包括的な全体像が得られる可能性があります。
- 特定の制裁政策: 論文では、制裁を貿易の完全な停止としてモデル化しています。より微妙な、あるいは的を絞った制裁政策の効果を分析することは、価値のある拡張となるでしょう。
- 移行ダイナミクス: 論文は長期的なバランス成長経路に焦点を当てていますが、新しいバランス成長経路への移行ダイナミクスを理解することも興味深いでしょう。
全体的な評価
この論文は、制裁の長期的な影響の理解に大きく貢献する、強力で影響力のある論文です。動学的な貿易フレームワークで資本調整を厳密にモデル化することにより、著者らは、制裁による長期的な経済的損失が、静的なモデルを使用して以前に認識されていたよりも大幅に大きくなる可能性があるという説得力のある証拠を提供しています。調査結果は政策に関連性が高く、経済政策分析における動学的な影響を考慮することの重要性を強調しています。この論文は、国際貿易、制裁、および動学的マクロ経済学に関する文献への貴重な追加となるでしょう。
資本調整の増幅効果とは、経済制裁や貿易ショックなどの外部的な影響が、資本蓄積の動学的な調整を通じて、長期的な経済的損失をさらに拡大させる現象を指します。この効果は、以下のようなメカニズムによって生じます。
増幅効果のメカニズム
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投資収益性の低下:
- 制裁による貿易の混乱は、影響を受けた地域での投資財の相対価格を上昇させます。
- 投資財の価格上昇により、資本への投資収益性が低下し、資本蓄積が減少します。
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資本ストックの減少:
- 資本蓄積の減少は、長期的な生産性の低下を引き起こします。
- 生産性の低下は、労働生産性にも悪影響を及ぼし、実質賃金のさらなる低下を招きます。
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長期的な消費減少:
- 資本ストックの減少は、経済全体の生産能力を低下させるため、消費水準も長期的に低下します。
- この消費減少は、静的なモデルで予測されるよりも大幅に拡大します。
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初期影響の増幅:
- 資本調整は、制裁の初期的な負の影響を緩和するのではなく、むしろその影響を長期的に増幅させる役割を果たします。
増幅効果の具体例
論文では、ロシアと東ヨーロッパにおける消費減少が、静的モデルの予測よりも大幅に拡大することが示されています。具体的には、ロシアでは1.4倍、東ヨーロッパでは2.2倍の消費減少が観察されました。この結果は、資本調整が制裁の影響を長期的に悪化させることを示しています。
増幅効果の政策的含意
- 制裁の設計と評価:
制裁の長期的な影響を過小評価しないためには、資本調整を考慮した動学的な分析が必要です。 - 影響を受ける地域への支援:
制裁による資本蓄積の減少が深刻な地域(例: 東ヨーロッパ)に対して、適切な経済支援を提供することが重要です。 - 制裁の持続期間の検討:
長期的な影響を考慮し、制裁の持続期間や緩和策を慎重に検討する必要があります。
資本調整の増幅効果は、制裁や貿易ショックの影響を理解する上で重要な要素であり、政策立案者にとっても見逃せない視点を提供します。
今後の研究課題について、以下にそれぞれのポイントを詳しく解説します。
1. モデルの仮定の検証
現在のモデルは、コブ・ダグラス型生産関数やCES型貿易構造といった特定の仮定に依存しています。これらの仮定は計算の簡便性や理論的な整合性を提供しますが、現実の経済を完全に反映しているわけではありません。そのため、以下のような代替的な仮定を用いた分析が必要です。
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生産関数の多様化:
- コブ・ダグラス型ではなく、より柔軟な生産関数(例: トランスログ型)を採用することで、要素間の代替性や収益逓減の程度をより現実的にモデル化できます。
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貿易構造の拡張:
- CES型の代わりに、異質な企業や製品差別化を考慮したMelitz型モデルを導入することで、貿易の動学的な側面をより詳細に分析できます。
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金融市場の仮定の見直し:
- 現在のモデルでは不完備な金融市場を仮定していますが、完全市場や異なるリスクプレミアムの設定を検討することで、資本調整の影響をより多角的に評価できます。
2. その他の調整メカニズム
資本調整に加えて、以下のような他の調整メカニズムを組み込むことで、制裁の影響をより包括的に分析できます。
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技術変化:
- 制裁が技術移転や研究開発(R&D)に与える影響を考慮することで、長期的な生産性の変化をモデル化できます。
- 例えば、制裁による技術的孤立がイノベーションの停滞を引き起こす可能性を分析することが重要です。
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移住と労働市場の調整:
- 制裁による経済的困難が労働者の移住や人口動態に与える影響を考慮することで、労働市場の調整メカニズムを明らかにできます。
- 特に、熟練労働者の流出(いわゆる「頭脳流出」)が長期的な生産性に与える影響を評価することが有益です。
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制度変化:
- 制裁が政府の政策や制度改革に与える影響を考慮することで、経済の適応能力や回復力を評価できます。
3. 政治的・社会的要因
経済的影響だけでなく、政治的および社会的要因を考慮することで、制裁の影響をより包括的に理解できます。
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政治的安定性:
- 制裁が政治的安定性や政府の政策決定に与える影響を分析することで、経済的影響との相互作用を評価できます。
- 例えば、制裁が政権の支持率や政策変更を促進する可能性を検討することが重要です。
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社会的影響:
- 制裁が所得分配や貧困率、社会的不平等に与える影響を分析することで、経済的影響の社会的側面を明らかにできます。
- 特に、制裁が社会的緊張や抗議活動を引き起こす可能性を考慮することが必要です。
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国際関係の変化:
- 制裁が国際的な同盟関係や貿易パートナーシップに与える影響を分析することで、地政学的な側面を評価できます。
4. 移行ダイナミクス
現在のモデルは、長期的なバランス成長経路に焦点を当てていますが、新しい均衡に至るまでの移行プロセスを詳細に分析することも重要です。
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短期的なショックの影響:
- 制裁直後の短期的な経済的混乱(例: 失業率の急上昇、投資の急減)をモデル化することで、移行期間中の政策対応を検討できます。
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動学的調整の速度:
- 資本蓄積や労働市場の調整速度が、制裁の影響をどのように緩和または増幅するかを分析することが重要です。
- 例えば、資本の減耗速度や新規投資の回復速度が、移行期間の経済的苦痛にどのように影響するかを評価できます。
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政策介入の効果:
- 制裁の影響を緩和するための政策(例: 財政刺激策、貿易パートナーの多様化)の効果を移行期間中に評価することが有益です。
結論
これらの研究課題に取り組むことで、制裁の経済的影響をより包括的かつ現実的に理解することが可能になります。特に、モデルの仮定の検証や他の調整メカニズムの導入は、制裁の影響を過小評価しないために不可欠です。また、政治的・社会的要因や移行ダイナミクスを考慮することで、制裁の影響を多面的に評価し、政策立案に役立つ知見を提供できるでしょう。
コブ・ダグラス型生産関数とCES型貿易構造は、経済学、特に国際貿易の分野で広く用いられているモデルの構成要素です。
コブ・ダグラス型生産関数
コブ・ダグラス型生産関数は、生産要素(労働、資本など)の投入量と生産量との関係を表す関数です。その特徴は以下の通りです。
- 形状:
- 生産要素の投入量が増加すると、生産量も増加します。
- しかし、各生産要素の限界生産力は逓減します(投入量を増やしても、生産量の増加率は徐々に小さくなる)。
- 数式:
- 一般的なコブ・ダグラス型生産関数は、Y = A * K^α * L^(1-α) のように表されます。
- Y: 生産量
- A: 全要素生産性(技術水準など)
- K: 資本投入量
- L: 労働投入量
- α: 資本分配率(0 < α < 1)
- 一般的なコブ・ダグラス型生産関数は、Y = A * K^α * L^(1-α) のように表されます。
- 用途:
- マクロ経済分析や産業分析などで、生産要素の寄与度や技術進歩の影響を分析するために用いられます。
CES型貿易構造
CES(Constant Elasticity of Substitution:一定代替弾力性)型貿易構造は、異質な財(variety)に対する消費者選好をモデル化するものです。その特徴は以下の通りです。
- 異質な財:
- 同じカテゴリーの財でも、異なる生産者や地域で生産されたものは異なると考えます。
- 代替弾力性:
- 異質な財の間の代替のしやすさを表すパラメータ(代替弾力性)が一定であると仮定します。
- 代替弾力性が高いほど、消費者は異質な財を容易に代替できます。
- 数式:
- CES型効用関数は、U = (Σ(ai * xi^ρ))^(1/ρ) のように表されます。
- U: 効用
- ai: 財iの選好パラメータ
- xi: 財iの消費量
- ρ: 代替弾力性に関連するパラメータ
- CES型効用関数は、U = (Σ(ai * xi^ρ))^(1/ρ) のように表されます。
- 用途:
- 国際貿易モデルで、貿易パターンや貿易政策の効果を分析するために用いられます。
- 代替弾力性の値によって、貿易量の変化がどの程度おこるのか分析する事が可能になります。
論文での使用
論文では、これらのモデルを用いて、以下のような点を分析しています。
- コブ・ダグラス型生産関数:
- 各産業の生産活動をモデル化し、労働、資本、中間投入物の寄与度を分析します。
- CES型貿易構造:
- 異質な財の貿易をモデル化し、貿易弾力性の影響を分析します。
これらのモデルを用いることで、論文は、制裁の長期的な経済的影響をより詳細に分析することを可能にしています。
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