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#消費税の歴史:VATという名の「経済の落とし穴」?資源国で税収が減り、工業化が進まないパラドックスに迫る #消費税 #資源呪い #1917モーリス・ローレの1954付加価値税VAT_昭和経済学史ざっくり解説 #六30

VATという名の「経済の落とし穴」?資源国で税収が減り、工業化が進まないパラドックスに迫る #消費税 #資源呪い ~世界の標準税制が持つ意外な弱点とは~ 本書の目的と構成:なぜ、この奇妙な税に目を向けねばならないのか? 世界の税制、特に「消費税」として私たちの生活にも身近な付加価値税( VAT )や物品サービス税( GST )は、多くの国で主要な歳入源として成功を収めています。透明性が高く、税収を安定させやすい万能薬のように語られることも少なくありません。しかし、近年発表されたある研究論文が、その「万能性」に疑問を投げかけています。 本記事は、この画期的な研究――天然資源の輸出に大きく依存する国々では、 VAT 導入が税収を減少させ、工業化を阻害するという驚きの発見――を深掘りし、その意義を多角的に考察することを目的としています。なぜ、世界の標準税制が特定の国で機能しないのか? それは私たち日本にとって他人事なのでしょうか? 記事は以下の構成で進めます。まず、 VAT / GST の歴史と、なぜそれが広く普及したのか、その「栄光」の部分に光を当てます。次に、論文の核心である「資源国パラドックス」の詳細、そしてその背後にあると考えられるメカニズムを解き明かします。さらに、日本を含む他の国々の事例と比較し、この発見の歴史的位置づけや今後の研究課題を探ります。最後に、この複雑なテーマをより深く理解するための多様な視点や補足情報、そして楽しみながら学べるコンテンツを提供します。税金という、とかく敬遠されがちなテーマの意外な側面、そしてそれが世界の経済構造といかに複雑に絡み合っているのか、ぜひ最後までお付き合いください。 目次 本書の目的と構成:なぜ、この奇妙な税に目を向けねばならないのか? 論文要約:資源依存経済における付加価値税のパラドックス 登場人物紹介:この物語に関わる人々 第一部:VATの栄光と影 第1章:その誕生と普及 第2章:普...

#日本学術会議「敗北」論 ~アカデミアはなぜ国民に見放されたのか? #学術会議 #法人化 #六30

日本学術会議「敗北」論 ~アカデミアはなぜ国民に見放されたのか? #学術会議 #法人化 コロナ禍と任命拒否の激流に揉まれた知の権威は、いかにして孤立したのか 本書の目的と構成 この文章は、2020年秋に表面化した日本学術会議会員候補の任命拒否問題から、2025年6月の学術会議法人化法案成立に至る一連の出来事を、多角的な視点から分析し、特に学術会議側および一部の学者たちの対応が招いた結果について論じることを目的としています。単なる出来事の羅列ではなく、その背景にあるアカデミアと社会の関係性、世論の動向、そして「学問の自由」という概念が現代日本でどのように受け止められているのかを深く掘り下げます。 構成としては、まずこの騒動の「敗北者」は誰だったのかという問いを立て、その要因を過去の出来事(特にコロナ禍での対応)と比較しながら検証します。次に、世論調査データや東大教員へのアンケート結果などの「史実」を提示し、一部のアカデミア関係者の認識との乖離を明らかにします。そして、この騒動が日本の学術研究や社会に与える影響、歴史的な位置づけについて考察し、最後に今後求められる学術界のあり方について提言を行います。読者の皆様には、この一連の出来事を通じて、日本の知のあり方、そして私たち自身が科学や専門家とどう向き合うべきかを考える一助となれば幸いです。 要約 この記事は、日本学術会議の法人化法案成立を、任命拒否に抗議した学者たちの「戦略の失敗」による「自滅」、「敗北」であると厳しく論じています。筆者は、コロナ禍で多くの大学が自粛に応じたことと対比させ、任命拒否への抗議が国民の共感を失った主要因だと指摘します。世論調査は、早期に国民が学術会議改革を支持し、任命拒否問題への関心を薄めたことを示しています。  ,, 一部の学者の発言は、この世論の現実を無視した「印象操作」に過ぎないと批判されます。   東大教員アンケートも、学術界内部、特に理系や経済学系に学術会議への批判や無関心が広がっている現状を浮き彫りにしました。,,, 筆者は、この「負け戦」を学問の終わりの始まりと捉え、学術界は過去の失敗の責任を明確にし、「無責任の体系」を断ち切ることで、国民からの信頼回復と学問の「責任」を果たすべきだと主張しています。   登場人物紹介 筆者 ...