スルガ・ローンとサブプライム・ローンの比較
スルガ・ローンとサブプライム・ローンの比較
- 2000年以降、新興国の経済発展によって新興国の外貨準備が増強され、米国への投資が増える。
- ITバブル崩壊以降米国は低金利政策を行う。投資資金は不動産へ向かった。→平成不況により日銀は低金利政策をとり、カネ余りが起こる。投資資金は不動産へ向かった。
- 全体的に不動産価格が上昇し値上がりしつつけるという物語が浸透する。
- 優良な住宅ローンの借り手は無限に存在するわけではなく、優良な借り手には、すでに貸しつくしてしまう。
- 信用リスクの高いボトム層(サブプライム層)にも貸し付けるようになる。
- 米国において、住宅ローンの販売会社はローンの売買手数料で稼いでおり、貸し倒れのリスクを負うことがなかった(貸し倒れのリスクはCMOやCLO・ABSなどの金融商品を購入した投資家が負った)。これによりローンの貸付が際限なく行われた。→スルガは、営業が契約件数によってインセンティブ付けられており、貸し倒れのリスクを勘案することを求められていなかった。通帳を偽造するよう指導することによって、融資を可能にした(スルガ・スキーム)。
結論
信用リスクの高い者に介して貸し付けることは、銀行にとってはブルーオーシャンであり、魅力的に映ってしまう。
しかし、そのマーケットがブルーオーシャンなのは、貸し倒れのリスクが高いという決定的な、前提がある。そのことを忘れてはいけない。(戒め)
しかし、一時であれボトム層に夢を見させるのは一概に悪ではない、遊園地や映画なども同業である。それは持続可能なものではないが、長期的に見れは持続可能なものなどない。銀行敗れて山河あり。
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